トマス・アクィナス前田万葉
Thomas Aquinas Manyo Maeda
カトリック大阪高松大司教
教会カトリック教会
司教区カトリック大阪高松大司教区
着座2023年10月9日
他の役職カトリック広島司教(2011年 - 2014年)、カトリック大阪大司教(2014年 - 2023年)
聖職
司祭叙階1975年3月19日
司教叙階2011年9月23日
枢機卿任命2018年6月28日
個人情報
出生 (1949-03-03) 1949年3月3日(75歳)
長崎県南松浦郡
出身校聖スルピス大神学院
紋章
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前田 万葉(まえだ まんよう、Thomas Aquinas Manyo Maeda[1][2]、1949年3月3日[3] - )は、ローマ・カトリック教会の聖職者、枢機卿。被爆2世[4]。カトリック大阪大司教区の8代目、大阪高松大司教区1代目、現任の大司教である。洗礼名は「トマス・アクィナス」[1][2]。 長崎県南松浦郡北魚目村(現・新上五島町)仲知にて、11人兄弟の長男として生まれる[5]。1967年に長崎南山中学校・高等学校を卒業した後[6]、1975年3月19日、聖スルピス大神学院を卒業し司祭叙階[3]。その後、久賀島の教会に勤めていたものの、1979年頃に異動命令を受ける[5]。2006年4月、カトリック中央協議会事務局長[7]。 2011年6月13日、教皇ベネディクト16世より広島司教に任じられ、同年9月23日に司教叙階[3]。2014年8月20日、教皇フランシスコより大阪大司教に任じられ、同年9月23日に着座[3][8]。 2018年5月20日、教皇フランシスコより、日本人としては2003年の濱尾文郎の任命以来約15年ぶり、6人目となる枢機卿任命が正式に発表された[1][2][3][9][10]。2009年末の白柳誠一の帰天から約9年半ぶりの日本人枢機卿となる。同年6月28日夕方(現地時間)[11]、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂で枢機卿会議が開かれ、叙任式が行われた[12]。名義教会は聖プデンツィアーナ教会
経歴
同年7月16日、大阪カテドラル聖マリア大聖堂にて、ヨゼフ・アベイヤ、酒井俊弘両補佐司教叙階式および枢機卿親任報告が行われた[14]。
2023年8月15日に教皇フランシスコによって大阪大司教区と高松教区を合併し「大阪高松大司教区」を設立する旨が発表され、初代大司教として任命される[15]。なお、教皇庁福音宣教省の指示により着座式は行われていない[16]。
俳句が趣味であり、句集を出版している。 2018年5月18日、東京のマーチ・フォー・ライフに対して、「与えられた生命を本人もまわりの人々も大切にする社会を築くために、いのちのためのマーチを祝福します。皆様のご参加を呼びかけます」とのメッセージを寄せた[17]。 慈恵病院による「こうのとりのゆりかご」設立の趣旨に賛同し、関西に妊娠SOSの相談窓口の開設と、こうのとりのゆりかご連携施設及びこうのとりのゆりかご設置施設の開設と支援を目的とした「こうのとりのゆりかごin関西」の顧問を務める[18]。 枢機卿紋章説明 ・「鳩から下へ広がる黄金色の聖霊」:宣教目標「キリストの平和(Pax Christi)」を記銘。聖霊の内にFides(信仰)、Spes(希望)、Caritas(愛)による不思議な大漁のようにキリストの平和が実現できますようにと祈りを込める。 ・「最下部の帯」:「NON MINISTRARI SED MINISTRARE(仕えられるためではなく、仕えるために)」を記銘。「宣教・平和」を実現するためのモットーである。
プロライフとの関わり
紋章
・「復活の十字架」:大阪教区の再宣教150周年にあたり福音の喜びがさらに広がることを目指す。背景には司祭叙階時決意「お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」のイメージをあしらい、大阪大司教・枢機卿としての召命を再決意。
著作
『烏賊墨の一筋垂れて冬の弥撒』2017年、かまくら春秋社
『前田万葉句集』2020年、かまくら春秋社
脚注[脚注の使い方]^ a b c “Pope to elevate Osaka archbishop as new cardinal during June consistory”