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出典検索?: "制御車"
制御車(せいぎょしゃ)とは、主として動力分散方式の鉄道車両において、運転席を有する車両のことであるが、制御車のうち電動車であるものは制御電動車と称し、制御車は動力をもたない車両のみを指す場合もある。
本項では、制御電動車も含めて制御車として記述するものとし、動力のない制御車を区別する必要のあるときは、「制御付随車」と記述する。 動力分散方式の車両では、一般に編成を転回しないでそのまま折り返し運転を行うことから、編成の両側に制御車を配置するのが一般的である。そのため、制御車のことを先頭車とも呼ぶ。 また、機関車と客車による動力集中方式の列車においても、最後尾に制御付随車を連結して折り返し運転時に先頭となるその制御付随車より機関車を遠隔操作してプッシュプル運転を行うのもある。 欧州諸国では最高時速200kmまでの車両において制御付随車が広く用いられており、制御付随車の運転台より後部は客車もしくは荷物車とされることが多い。 米国ではこの方式は20世紀半ばにシカゴ・ノースウェスタン鉄道の通勤列車用客車を嚆矢として全米の通勤路線に広まり、20世紀後半にはアムトラックの一部の中近距離列車でも、古くなった電車(メトロライナー)や機関車 (F40PH) を無動力化改造して制御付随車として用いるもの、あるいは新造客車(カリフォルニア・カー)を制御車として使用するものが見られるようになった。 一方、日本では観光用のトロッコ列車に使われることがある程度であり、動力集中方式の列車での制御付随車は普及していない。 制御付随車の記号は付随車 (T) にc(=controllerの略)を付加しTcとされるのが一般的であり、同様に制御電動車はMcとしている。事業者によっては、CT・CMを用いるところもある(東京地下鉄など[注釈 1])。また、日本においては、制御付随車は「ク」と称されることが多い[注釈 2]。同様に制御電動車はJR(および1959年以降の国鉄)では「クモ」の記号で称されるが、ほとんどの私鉄(および1959年以前の国鉄)では制御電動車と中間電動車を区別せず「モ」「デ」と称する(「デ」は国鉄でも昭和初期まで用いられていた)[注釈 3]。気動車も動力車の制御車は中間車と区別せずに「キ」と呼称し、制御付随車の場合のみ「キク」と称される。また、本来動力はないが、改番などで、"クモ"と称される車両もある。 また、編成を組む前提の場合、両端部以外には運転台は必要ないので運転席は車両の片側にだけ設けるのが一般的になり、これを片運転台車(両側にある場合は「両運転台車」)と呼ぶ。
解説.mw-parser-output .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .trow>.thumbcaption{text-align:center}}米国シアトルの通勤列車"Sounder"の2階建制御客車「ボンバルディア・バイレベル・コーチ」。客車の後尾車にヘッドライト、ホーンなどの運転設備を設けたような格好になっている。スウェーデン鉄道のX2000の制御客車。
車体形状は動力車とほぼ同一。イギリスのインターシティー225の制御荷物車 (DVT) 。
車体形状は動力車の91形電気機関車に類似する。非貫通型のJR東日本E233系電車貫通型のJR東海313系電車非常時貫通型のJR西日本223系電車2000番台下り方制御車にジャンパ栓を備えるJR東日本415系1500番台
制御車の配置
制御車の種類と記号