光楯類
生息年代: Guzhangian?Katian[1] Pre??OSDCPTJKPgN
ベックウィジア
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
亜門:†Artiopoda[1]
上綱:†Vicissicaudata[1]
目:†光楯目 Aglaspidida
学名
Aglaspidida
Walcott, 1912[3][4]
和名
光楯類
英名
Aglaspidid
下位分類群
本文参照
光楯類(こうじゅんるい、aglaspidid、学名:Aglaspidida)は、化石節足動物の分類群の一つである。分類学上は光楯目とされ[3][4]、リン酸塩質に硬化した甲羅と剣状の尾をもち、体の後方腹面に1対の板がある[5][1]。古生代のカンブリア紀(約5億年前)からオルドビス紀(約4億5,000万年前)にかけて生息し、アグラスピスやトレマグラスピスなど20を超える属が分類される[6]。
かつてはカブトガニやウミサソリのような鋏角類と解釈されていたが[7][8]、後に別系統であると判明し[9]、三葉虫などと共にArtiopoda類に分類されるようになった[10][5]。
名称 (Aglaspis) に因んでいるが、その綴りと原記載の引用は昔今の文献によって異なる。また、その分類階級は20世紀の一部の記載に亜綱 (Bergstrom, 1968[11]) や亜目 (Clarke, 1913[12]) とされる、もしくは目階級である本群に同じ綴りの亜綱階級の上位分類群を設けられる (Bergstrom 1971[13], Hou & Bergstrom 1997[10]) が、昔今を通じて目で同じ綴りの亜綱を設けられない方が一般的である[4]。
アグラスピスを内包し、それを基に命名された科より上位の分類群(目)は Walcott 1912 の「Aglaspina」[3]が最古である。しかしこの「Aglaspina」は Raasch 1939 の判断によると、名前に反して光楯類以外の節足動物(ハベリア、エメラルデラ、モラリア)を基準としている。Raasch 1939 はこのような「Aglaspina」は光楯類を内包する分類群として不適切で破棄すべきとし、代替として光楯類を基に再定義した「Aglaspida」を創設した[7]。Bergstrom 1971[13] 以降、光楯類の学名は「Aglaspidida」に変更され、「Aglaspina」も「Aglaspida」も用いられなくなった[4]。
Hesselbo 1992 から2010年代前期まで、Raasch 1939 は「Aglaspidida」の原記載として引用されることが多いが、全体的には(ときおり Walcott 1911 と誤記されるが)Walcott 1912 の方が多い。また、Walcott 1912 の「Aglaspina」の定義は結果的に光楯類の形質に乖離しているわけでもなく、Raasch 1939 の記載はあくまでそれを改善した再定義である。Ortega-Hernandez et al. 2016 はこれらの経緯を基に、「Aglaspidida」の適切な原記載は Walcott 1912 であるとしている[4]。
和名は「光楯類」の他に「アグラスピス類」とも総称される[14]。 体長は一般的に2-6 cmの範囲に収まり、最大は20 cm以上に及ぶ[7][8][6]。体の数多くの体節は頭部 (cephalon) と胴部 (trunk) という2つの合体節に分かれる[注釈 1][15]。一見して三葉虫や鋏角類(特にウミサソリとハラフシカブトガニ[7][8])にも似ているが、細部と基本体制は異なる[9][15][16][5][17][1]。
形態
背面構造様々な光楯類の背甲と側眼(a は非光楯類の Eozetetes
背面の外骨格(背板 tergite)は左右に幅広く、表面に微小な粒状構造が密生する[15][18]。