別所 毅彦 （別所 昭）1955年
基本情報
国籍 日本
出身地兵庫県淡路市
生年月日1922年10月1日
没年月日 (1999-06-24) 1999年6月24日（76歳没）
身長
体重181 cm
85 kg
選手情報
投球・打席右投右打
ポジション投手
プロ入り1942年
初出場1942年10月10日
最終出場1960年10月3日
1962年3月5日（引退試合）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
選手歴


旧制兵庫県瀧川中学校

旧制日本大学 (中退)

南海軍
グレートリング
南海ホークス (1942 - 1943, 1946 - 1948)

読売ジャイアンツ (1949 - 1961)

監督・コーチ歴


読売ジャイアンツ (1961 - 1962)

大洋ホエールズ (1964 - 1966)

サンケイアトムズ
アトムズ
ヤクルトアトムズ (1968 - 1970)

野球殿堂（日本） 殿堂表彰者
選出年1979年
選出方法競技者表彰
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別所 毅彦（べっしょ たけひこ、1922年10月1日 - 1999年6月24日）は、兵庫県淡路市出身のプロ野球選手（投手）・コーチ・監督、解説者・評論家。

初代沢村栄治賞受賞者でもあり、史上初複数球団での沢村賞を受賞。シーズン最多完投の日本記録保持者（47完投）。

旧名および本名は「別所 昭（べっしょ あきら）」。愛称は「べーやん」「鬼軍曹」。

巨人時代に残した221勝は今も球団最多勝利記録。
目次

1 経歴

1.1 プロ入り前

1.2 現役時代

1.3 引退後

1.4 逸話


2 プレースタイル

3 詳細情報

3.1 年度別投手成績

3.2 年度別監督成績

3.3 タイトル

3.4 表彰

3.5 記録

3.6 背番号

3.7 登録名


4 関連情報

4.1 解説者として出演していた番組

4.2 その他の出演番組


5 脚注

6 参考文献

7 関連項目

8 外部リンク

経歴
プロ入り前

野球を始めた旧制滝川中学校は1937年に全国中等学校優勝野球大会へ初出場を果たしたが、野球部の入部テストは熾烈なもので、「いつ『止めろ』と言われることも無く延々とランニングをさせられ、最後まで走り続けられた者だけが次のテストへ進んだ」というものだった。次のテストというのも地面に描いた円の中央に立ち、周囲から先輩選手が投げ続けるボールを素手で捕球するもので、全国大会に出場したことで名門と言われても現在では考えられないメニューを課せられていた[1]。在籍当時の監督の一人に前川八郎がおり、別所は後年「前川先生にはピッチング技術を教わった。ボールの握り方から腰の使い方、全体のフォームなど投球の全てを習った」と述べている[2]。また、僅かな期間ながら沢村栄治とも面識があったが、当時の別所にとって沢村は憧れのスーパースターであり、声をかけるのも自重するほどだったという。それでも思い切って「どうしたら沢村さんのような速い球が投げられるようになりますか」と聞いたところ、沢村は少し考えてから「走りなさい」と一言だけ返答した。それ以来、別所は走り込みを大切にしたという[3]。

1941年にはエースとして第18回選抜中等学校野球大会に青田昇と共に出場し、優勝候補とも言われていたが、岐阜商業中学校と対戦した準々決勝の9回表に青田の三塁ゴロを三塁手が悪送球し、一塁走者だった別所がその隙に本塁へ突入した際に左肘を骨折する重傷を負う。別所は左腕を三角巾で吊ったまま延長12回裏の途中まで投げたが、痛みが限界に達して降板、延長14回裏にサヨナラ負けを喫した。