この項目では、2009年創刊の『別冊少年マガジン』について説明しています。1960年代に発行され、『月刊少年マガジン』の前身となった同名の雑誌については「月刊少年マガジン」をご覧ください。
別冊少年マガジン
BESSATSU SHONEN MAGAZINE
愛称・略称別マガ
ジャンル少年漫画、ファンタジー漫画
読者対象青少年
刊行頻度月刊
発売国 日本
言語日本語
定価540円
出版社講談社
編集部名少年マガジン編集部
発行人野内雅宏
編集長菅原喜一郎
班長川窪慎太郎
雑誌名コード478
刊行期間2009年9月9日(2009年10月号) -
発行部数14,000部(2023年10月 - 12月日本雑誌協会調べ)
レーベル講談社コミックス(新書判)、
ワイドKCマガジン(A5判)、
KCデラックス(B6判)
姉妹誌週刊少年マガジン、
マガジンSPECIAL
ウェブサイトhttps://shonenmagazine.com/bmaga
『別冊少年マガジン』(べっさつしょうねんマガジン)は、講談社が発行する日本の月刊少年漫画雑誌。2009年9月9日創刊[1]。基本的に毎月9日発売だが、発売日が土曜・休日の場合はその前日に発売される。略称に「別マガ」。 キャッチフレーズを「いちばん新しい冒険の書!!」とした上で、ファンタジー系統の作品を多く掲載する少年誌として2009年9月9日に創刊[2][3]。定価は500円(創刊号のみ380円)。『週刊少年マガジン』(以降『週マガ』)の別冊及び増刊的な扱いの雑誌であるものの[4]、流通上は独立誌として扱われている。なお『週マガ』2009年34号に予告が出た際は9月10日創刊予定とされていたが、諸事情により1日早まっての創刊となった。当初雑誌名の候補には『週マガ』に対抗する意味で『黒マガジン』や、マガジンのロゴに×を付けたタイトルロゴを想定した『マガジンΧ(カイ)』などの案が存在したという[5]。 創刊前日の9月8日には雷句誠・天野ひろゆき・ボビー・オロゴン・畑正憲などが出演する記者発表会が開催されるなど、近年創刊された漫画雑誌の中では注目を浴びる中での創刊となった[1][2][3]。また創刊直前に無料冊子が書店等で配布されており、『週マガ』2009年41号に掲載された雷句誠の読み切り作品「どうぶつの国 ?エピソード0?」と創刊号の紹介が収録された。 『別マガ』は少年マガジン編集部にて『週マガ』『マガジンSPECIAL』(以降『マガスペ』)と共に制作されており[6]、編集部内には別マガ班と呼ばれるものが存在するという。しかしこの“班”とは便宜上呼ばれているもので、実際には編集部内のほぼ全員が『週マガ』『マガスペ』『別マガ』の3誌に関わりながらそれぞれの雑誌が制作されている[7]。そのため正確な『別マガ』編集長は少年マガジン編集部の編集長であるが、『別マガ』もしくは『マガスペ』の制作に関しては編集長とほぼ同等の権限を持つ班長(チーフ)の役割が編集部員の中でも主要な人物に与えられており[4]、『別マガ』は創刊号から少年マガジン編集部副編集長[8]の朴鐘顕が担当していた[9][10]。 創刊から3年半が過ぎた2013年6月3日には班長交替が発表され、翌7月発売の8月号から後任として創刊号より副班長を担当していた[11]鈴木一司が2代目班長となった[12]。なお2代目班長鈴木は、朴が育児休業を取っていた2012年1月下旬から4月上旬の間に期間限定で班長代理の職に就いていた経験がある[13][14][15][16]。 「週マガでできないことをやろう」が創刊時のコンセプトの1つであり、この雑誌の創刊により少年マガジン編集部にて捌く事の出来る作風の幅が広がったという[17]。この事に関して班長の朴は「新しい表現を発信する場を作りたかった」と語り、実際に『週マガ』では連載出来なかったであろう「進撃の巨人」や「惡の華」といったヒット作が生まれる結果となった[9][10]。このような方針から、『別マガ』には週刊少年誌では試す事の出来なかった独自の才能を持つ新人作家が多く登場している[18]。 また創刊時に設定した対象読者は15歳辺りであり、『週マガ』読者の年齢分布で一番多い17,18歳辺りよりも若い層をターゲットにしていた[18]。これは「読者である青少年に対して夢や希望を届けるためには絶望も十分に描かなければならない」との考えの元、「ダーク・ファンタジー」というコンセプトを創刊に際して掲げていた事に起因する[18]。そのため、そのような作品を作り出す能力のある作家に声をかける事で創刊号は完成したという[18]。なおこの「ダーク」という点は読者を限定する恐れがあったため、創刊号の宣伝では前面に出されなかった[18]。2013年1月時点での読者の状況については、男女比7対3、平均年齢約22歳、年齢分布のピークは17,18歳であるとされる[19]。 上記のような編集姿勢から、掲載作品には所謂『少年漫画の殻を破る』作品が多い[20]。 表現規制については少年マガジンより緩く、進撃の巨人の連載にあたり諫山創は「人体の断面を描いてはいけない」程度の規制しか受けていないと証言しており、過激な描写の作品も多く掲載されている[21][22]。 講談社が発行する他の少年誌には無い多くの企画が存在するが、その中で最も特徴的なものが『別マガ』連載作品の『週マガ』への出張読み切り掲載である。前述の通り『別マガ』は少年マガジン編集部内にて制作されており、連載会議の際は少年マガジン編集部の編集長(『週マガ』編集長)も参加するなど『週マガ』との結びつきが強い[23]。そのため各作品の単行本発売やアニメ放映などに合わせて知名度の高い『週マガ』へと新作読み切りを掲載する事によって、その作品と共に掲載誌である『別マガ』自体の認知度をも上げる事を目的として行なっている[24]。結果としてこの取り組みはある程度の成果を残しており、例として「進撃の巨人」の単行本発行部数が上昇した要因の1つとなった[25]。2013年10月現在29作品が『週マガ』への出張掲載を果たしている他[注 1]、『マガスペ』にも出張掲載される事があり、毎号掲載されている企画「よんこま!」にも度々『別マガ』作家が登場している。
概要
基本概要
制作体制
編集姿勢
特徴
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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