初恋のきた道
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初恋のきた道
タイトル表記
簡体字我的父?母?
?音w?de fuqin m?qin
英題The Road Home
各種情報
監督張芸謀(チャン・イーモウ)
脚本鮑十(パオ・シー)
原作鮑十(パオ・シー)『初恋のきた道』(塩野米松訳、講談社
製作趙愚(ツァオ・ユー)
製作総指揮張偉平(チャン・ウェイピン)
出演者章子怡(チャン・ツィイー)
音楽三宝(サンパオ)
撮影侯咏(ホウ・ヨン)
編集?茹(チャイ・ルー)
衣装?華苗(トン・ファミャオ)
美術曹久平(ツァオ・ジュウピン)
製作会社広西電影制片廠
北京新画面影業公司
配給 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開 1999年10月16日
2000年12月2日
上映時間89分
製作国 中国
言語北京官話
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『初恋のきた道』(はつこいのきたみち、原題:我的父親母親)は、1999年公開の中国映画
概要

鮑十(パオ・シー)の同名小説を張芸謀(チャン・イーモウ)監督が映画化した。主演は本作が映画デビューの章子怡(チャン・ツィイー)で、語り手である青年の母の若い頃を演じ、彼女の出世作となった。

西安出身で、『紅いコーリャン』『菊豆(チュイトウ)』など農村を舞台にした映画を撮り続けてきた張芸謀のこだわりが感じられ、また鞏俐(コン・リー)に代わってコンビを組める主演女優を発掘した作品といえる。
ストーリー

都会で暮らすユーシェンは、父親の訃報を聞き、はるばる母のいる小さな農村へと帰郷した。父はこの村の小学校を40年以上、一人で支えた教師だったが、校舎の建て替えの陳情の為に町に出かけた際に、心臓病で急死したのだ。

父の遺体を町からトラクターで運ぶという村長達。だが、母のチャオディは、伝統通りに葬列を組み、棺を村まで担いで戻ると言い張った。葬列を組もうにも、村の若者は出稼ぎに出て人手が足りない。困り果てたユーシェンは、母と父の、若かりし日の出逢いを追想する。

母のチャオディが18歳の頃に、この村に初めて小学校が建つ事になった。町から来た教師は、20歳の青年チャンユーだった。一目惚れしたチャオディは、自分の数少ない服の中から、急いで赤から華やかなピンクに着替えた。古い時代のこの村では自由恋愛は稀で、アピールの方法もなかったのだ。

総出で校舎の建築を始めるチャンユーと村の男達。女達の役目は家で昼食を作り、持ち寄る事だった。チャンユーが食べるとは限らないのに、心を込めた料理を作業現場に運ぶチャオディ。学もなく、素朴な彼女に出来る事は、水汲みやキノコ採りの際にすれ違う事ぐらいだった。

実はチャンユーも、村に着いた時に見た、赤い服のチャオディが目に焼き付いていた。だが、チャンユーは文化大革命の混乱に巻き込まれ、町へ連れ戻される事になった。チャオディに、赤い服に似合うヘアピンを贈り、村を去るチャンユー。

高熱があるのに、チャンユーを探しに町へ行こうとして倒れるチャオディ。二日間、眠り続けたチャオディが目覚めた時、小学校から授業をするチャンユーの声が聞こえて来た。チャオディの病気を伝え聞いたチャンユーは、連れ戻されるのを覚悟で、許可も受けずに町から戻って来たのだ。

追想から覚めたユーシェンは、町から続く道が、母にとって意味深いものである事に気付き、村長に無理を言って葬列を組んだ。息子や教え子達と共に、夫の遺体を村へ連れ帰るチャオディ。都会に戻る前にユーシェンは、建て替えの決まった古い校舎で一度だけ授業を開くのだった。
出演

役名俳優日本語吹替役柄
招?(チャオディ)
章子怡(チャン・ツィイー)弓場沙織若き日の母
駱長余(ルオ・チャンユー)鄭昊(チョン・ハオ)田中実若き日の父
駱玉生(ルオ・ユーシェン)孫紅雷(スン・ホンレイ)てらそままさき私(語り手)
招?趙玉蓮(チャオ・ユエリン)大方斐紗子老年の母

受賞

第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (審査員グランプリ)受賞

出典
外部リンク

日本公式サイト


初恋のきた道 - allcinema

初恋のきた道 - KINENOTE

The Road Home - オールムービー(英語)

Wo de fu qin mu qin - IMDb(英語)










張芸謀(チャン・イーモウ)監督作品
1980年代

紅いコーリャン (1987)

ハイジャック 台湾海峡緊急指令 (1988)

1990年代

菊豆(チュイトウ) (1990)

紅夢 (1991)

秋菊の物語 (1992)

活きる (1994)

上海ルージュ (1995)

キープ・クール (1997)

あの子を探して (1999)

初恋のきた道 (1999)

2000年代

至福のとき (2000)

HERO (2002)

LOVERS (2004)

単騎、千里を走る。 (2005)

王妃の紋章 (2006)

女と銃と荒野の麺屋 (2009)

2010年代

サンザシの樹の下で (2010)

金陵十三釵 (2011)

妻への家路 (2014)

グレートウォール (2016)

SHADOW/影武者 (2018)

2020年代

ワン・セカンド 永遠の24フレーム (2020)

崖上のスパイ (2021)

狙?手 (2022)

満江紅(マンジャンホン) (2023)

堅如磐石 (2023)

短編

キング・オブ・フィルム/巨匠たちの60秒 (1995)

それぞれのシネマ「映画をみる」 (2007)










文化大革命 (1966 – 1976)
前史

三反五反運動

反右派闘争

大躍進

大飢饉

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中ソ対立

反党小説劉志丹事件

四清運動

七千人大会

主要事件

一月風暴(中国語版)

二月抗争(中国語版)

六十一人叛徒集団事件

武漢事件

上山下郷運動

国家主席の廃止

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批林批孔運動(中国語版)

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板橋ダム決壊事故

四五天安門事件

唐山地震

毛沢東死去

北京政変

撥乱反正(中国語版)

主な虐殺

赤い八月

広西虐殺

道県事件(中国語版)

内モンゴル人民革命党粛清事件

沙甸事件(中国語版)


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