刑事フォイル
[Wikipedia|▼Menu]

刑事フォイル
Foyle's War
ジャンル
刑事ドラマ
脚本アンソニー・ホロヴィッツ
出演者マイケル・キッチン
ハニーサックル・ウィークス(英語版)
アンソニー・ハウエル(英語版)
オープニングジム・パーカー
時代設定1940年5月 - 1947年1月
製作
プロデューサージル・グリーン
サイモン・パスモア(2002 - 2003)
キース・トンプソン(2004 - 2006)
制作ITV

放送
放送国・地域 イギリス
公式ウェブサイト

第1シリーズ
放送期間2002年10月27日 - 11月17日
放送分97 ? 99分
回数4

第2シリーズ
放送期間2003年11月16日 - 12月7日
放送分99分
回数4

第3シリーズ
放送期間2004年10月24日 - 11月14日
放送分92 - 94分
回数4

第4シリーズ(パート1・2)
放送期間2006年1月15日・1月22日
2007年2月11日・4月15日
放送分93 - 94分
回数4

第5シリーズ
放送期間2008年1月6日 - 4月20日
放送分91 - 93分
回数3

第6シリーズ
放送期間2010年4月11日 - 4月25日
放送分89 - 93分
回数3

第7シリーズ
放送期間2013年3月24日 - 4月7日
放送分86 - 89分
回数3

第8シリーズ
放送期間2015年1月4日 - 1月18日
放送分87 - 89分
回数3
テンプレートを表示

『刑事フォイル』(けいじフォイル、原題:Foyle's War)は、2002年からITVで放送された、第二次世界大戦中から戦後を舞台とした、イギリス刑事ドラマ。作家で脚本家のアンソニー・ホロヴィッツが製作から携わっている。2015年放送の第8シリーズを以て終了した。

日本ではAXNミステリーで全話の字幕スーパー版が放送された。NHK BSプレミアムでは1エピソードを前後編に分けた日本語吹替え版を、第4シリーズパート1第2話(通算14話目)までの全28回で[注 1]、2015年8月30日から2016年3月20日にかけて、また第4シリーズパート2第1話(通算15話目)から第5シリーズ第3話(19話目)までの5話が同じく全10回として2017年1月8日から3月12日にかけて放送された。第三期となる20話目から28話目(最終)は2019年4月6日から6月1日までNHK BSプレミアムで放送された。第三期は前後編に分けず、二期まで行われていた一週間以内の再放送が無い代わり、一時間半の放送枠が設けられ1エピソードを1回で放送された。
概要

最初の6シリーズ(AXNミステリーでは第7シーズン、第22話まで)は、第二次世界大戦中のイングランドヘイスティングスを舞台に、クリストファー・フォイル警視正(マイケル・キッチン)が、専属運転手のサマンサ(サム)・スチュアート(ハニーサックル・ウィークス)とポール・ミルナー巡査(アンソニー・ハウエル)の助けを借りながら、戦争の混乱を巧みに利用し逃げる犯罪者を捕えようと奮闘する。第7シリーズ(AXNミステリーでは第8シーズン、通算第23話-第25話)からは、フォイルはMI5に勤めて冷戦下の防諜活動に従事する。

妻を亡くしているフォイルは物静かで几帳面、理知的かつ誠実で正直だが、敵を甘く見ることもままある。扱う事件は主に、戦争による不当利得者、ブラックマーケット、殺人にかかわるものなどである。イギリス軍や諜報部の高官らと度々対立することもあるが、フォイル自身は全く気にかけず、正義を追求することに固執する。
キャスト

役名役柄エピソード俳優
クリストファー・フォイル
Christopher Foyleヘイスティングズ署の警視正→
保安局(S.7 - 8)1 - 28マイケル・キッチン[声:山路和弘]
サマンサ・スチュアート
Samantha Stewartフォイルの専属運転手→保安局(S.7 - 8)ハニーサックル・ウィークス(英語版)[声:山根舞]
ポール・ミルナー
Paul Milnerヘイスティングズ署の巡査部長(S.1 - 5)→警部(S.6)1 - 20, 22アンソニー・ハウエル(英語版)[声:川島得愛]
アンドリュー・フォイル
Andrew Foyleフォイルの息子
イギリス空軍のパイロット→株の仲買人(S.8)1, 4, 6, 8, 10, 19ジュリアン・オヴェンデン(英語版)[声:福田賢二]
アダム・ウェインライト
Adam Wainwrightサマンサの友人、後に夫→国会議員(S.7 - 8)20 - 28マックス・ブラウン(英語版)(S.6)
ダニエル・ウェイマン(英語版)(S.7 - 8)
ヒルダ・ピアース
Hilda Pierce保安局 特殊作戦執行部(S.7 - 8)7, 9, 19, 23 - 28エリー・ハディントン(英語版)[声:宮寺智子]
アーサー・バレンタイン
Arthur Valentine保安局の古株23 - 28ティム・マクマラン(英語版)[声:大塚芳忠]
サー・アレック・マイアソン
Sir Alec Myerson保安局 長官24 - 28ルパート・ヴァンジッタート(英語版)[声:壤晴彦]
ヒュー・リード
Hugh Reid警視2 - 4マイケル・シムキンズ(英語版)[声:世古陽丸]
ジェーン・ミルナー
Jane Milnerミルナーの最初の妻2, 3, 5, 15マリ・ハリーズ(英語版)[声:大坂史子]
フィッシャー
Fisher巡査2, 4ファーガス・ウェブスター
エリック・リバース
Eric Rivers巡査部長5, 7, 9, 10, 12ジェフリー・フレッシュウォーター(英語版)[声:北川勝博]
ターナー
Turnerイギリス空軍 中佐
アンドリューの上官6, 10マーティン・ターナー(英語版)[声:中博史]
アリステア・ローズ
Alistair Rose警視正8, 12コリン・レッドグレイヴ [声:長克巳]
パーキンス
Perkins市民防衛組織ARPの長12, 15トニー・ターナー [声:伝坂勉]
イアン・ブルック
Ian Brooke巡査部長13 - 19ジェイ・シンプソン(英語版)[声:粟野志門]
ジョー・ファーネッティ
Joe Farnettiサムのボーイフレンド
米軍兵13, 14ジョナ・ロータン[声:加瀬康之]
イーディス・アシュフォード
Edith Ashfordミルナーのガールフレンド→ミルナーの2番目の妻14, 15, 19, 20キャロライン・マーティン(S.4)[声:林真里花]
ポリー・メイバリー(英語版)(S.5 - 6)
オーブリー・スチュアート
Aubrey Stewartサマンサのおじ
牧師9, 17ブライアン・ポイザー(英語版)[声:山野史人]
ジョン・キーファー
John Kieferフォイルの友人
米軍大尉→少佐13, 19ジェイ・ベネディクト [声:菅生隆之]

登場人物

クリストファー・フォイル

演 -
マイケル・キッチン、声 - 山路和弘

ヘイスティングス署の警視正で、鋭い洞察力と揺るぎ無い信念の持ち主。家族は、妻のロザリンドと息子のアンドリューだが、ロザリンドは1932年に亡くなっており、それ以降長いことやもめである。アンドリューは、戦時中は空軍にパイロットとして在籍したが、戦後は視力の悪化により除隊している。劇中には登場しないが、父親も警察官であった。

シリーズ1と2では、戦争省への転属をしばしば願い出るが、その後は捜査の仕事も戦争の遂行にとって重要であると考え直し、転属を諦めるようになる。

戦争中であっても殺人事件の被害者は無視されるべきではないという考えを持つ。通算第1話でドイツ人の女性が殺害された事件でも、「殺されてもいい人間がいるという考えを持つのなら、ナチスと同じだ」という思いを解決後にサムに語っている。ただ、こうした姿勢がドイツ軍の攻撃で恋人を亡くした青年に批判されたこともある(同じく通算第1話より)。

高い道徳心を持ち、どのような相手であっても決して紳士的な態度を崩さずに接する。この時代の男性としては開明的であり、アンドリューの同性愛の友人にも同情を示し、自殺未遂を訴追することを好まない[注 2]。また、左翼的な人物を思想によって虐げることも好まない。ヘイスティングスでアメリカ軍の白人兵士と黒人兵士の間に緊張が高まった時にも、一時的な人種隔離に反対する。人命を尊重し、妊婦の殺人は二人分の殺人に等しいという考えを持つ。

同僚に対しては誠実であり、同僚からも同様の誠実さを期待する。ミルナーが同僚でなくなった後に無礼な態度を見せた時には批判するがすぐに赦す。ミルナーが別居中の妻殺しを疑われた時には、ミルナーの無実を信じ、サムに対しては、彼女が空襲で住む場所を失った際、一時的に自宅に泊めるなど、父親のような配慮を見せる。

趣味はフライフィッシングであり、戦争中には食料不足を補う。ゴルフはそれほど上手くはないが、アンドリューやリード警視正と回ることが多い。カメオ出演やゲスト出演の登場人物がしばしば一緒にプレーし、重要な情報の交換の場となる。

第一次大戦に3年間従軍し、多くの敵兵士を殺した経験がある。第二次大戦の終戦後、第一次大戦で負傷した際に自身の手当てをしてくれた篤志看護婦の息子である青年が、大逆罪で処刑されるというニュースを耳にし、真相を解明して彼を救い出した(通算第22話)[注 3]

シリーズを通して辞職を繰り返している。1度目はシリーズ4パート2(AXNミステリーではシーズン5)の最後の通算第16話で、戦争遂行のためという官僚の干渉によって殺人の捜査が終結させられた時に辞職する。その後、シリーズ5(AXNミステリーではシーズン6)の第17話で後任の警視正が殺されたために、上司の警視監から復帰を懇願されたことで、約1年ぶりに職務に復帰する。戦後にも引退するが、複雑な事件に巻き込まれた時に復帰する。シリーズ6(シーズン7)の最後第22話では、後任の警視正が決まったことで再び退職する。

警察を退職後、戦争中に政治的な理由で未解決となった事件(第2シリーズ通算第5話)に決着をつけるために、アメリカ行きの船に乗っているが、この事件で犯人だった人物は自殺したため、逮捕はかなわなかった[注 4]。シリーズ7(シーズン8)の初め第23話ではイギリスに戻り、MI5に勤め、労働党の政治家と結婚したサムが下級職員として同僚になる。




次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:58 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef