刈谷市図書館
[Wikipedia|▼Menu]

刈谷市図書館【組織】
施設情報
前身刈谷町立図書館
事業主体刈谷市
管理運営刈谷市
統計情報
蔵書数894,783冊[1](2021年度時点)
貸出数1,260,180冊[1](2021年度)
来館者数411,015人(2021年度[2]
貸出者数411,015人(2018年度[3]
年運営費307,572,000円(2018年度[4]
条例刈谷市図書館条例
公式サイトhttps://www.city.kariya.lg.jp/chuotosyokan/index.html
地図

プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
テンプレートを表示

刈谷市図書館(かりやしとしょかん)は、愛知県刈谷市公共図書館の総称。住吉町の刈谷市中央図書館、城町の刈谷市城町図書館、東境町刈谷市富士松図書館の3館からなる。
一覧図書館・図書室の一覧
図書館

刈谷市中央図書館、刈谷市城町図書館、刈谷市富士松図書館の3館がある。中央図書館と城町図書館は中部地区に、富士松図書館は北部地区にある。

刈谷市図書館の一覧(2018年度)[5][6]
名称所在地開館日延床面積
(m2)蔵書数
(冊)貸出数
(冊)
中央図書館住吉町4丁目1番地1990年5月3日5,509.18717,627933,232
城町図書館城町1丁目24番地1970年10月1,682.9159,85559,840
富士松図書館東境町神田32番地22000年5月5日1,560.0272,000192,953
市民センター等図書室32,39816,729
全体881,8801,202,754

図書室

4室の市民センター等図書室がある。刈谷市図書館条例に定められた施設ではないものの、図書資料を配本している[7]

名称所在地開館日蔵書数
(冊)貸出数
(冊)
東刈谷市民センター松栄町2丁目16番地11982年4月1日32,39816,729
富士松市民センター今川町2丁目152番地1984年4月1日
小垣江市民センター小垣江町小道45番地11986年4月1日
一ツ木福祉センター一ツ木町4丁目40番地31998年4月1日

歴史
旧館時代(1917年 - 1970年)1917年の刈谷町立刈谷図書館開館時の記念写真刈谷図書館の設立記念碑

大正時代には全国で図書館設置の動きがみられ、その多くは大正天皇即位の礼(御大典)の記念事業として計画されているが[8]、刈谷図書館は御大典を記念して建設された図書館ではない[9]。1916年(大正5年)時点の愛知県には公立24館、私立18館の計42館の図書館があった[8]

1914年(大正3年)には、刈谷町議会議員の宍戸俊治と医師の藤井清七が、刈谷藩侍医の村上忠順の蔵書約25,000冊を購入し、書庫・閲覧室とともに碧海郡刈谷町に寄付した[10]。この蔵書は碧海郡高岡町(現・豊田市)の村上忠浄の文庫に所蔵されていたものだった[8]。宍戸や藤井の動きと並行して、同年には亀城尋常高等小学校の高須鉈吉も、刈谷町教育会の事業として図書館を建設すべしと主張している[8]

1915年(大正4年)11月23日には愛知県から図書館の設置が認可された。1916年(大正5年)6月頃から1917年(大正6年)3月末までの1年9か月間は、後に書誌学者となる森銑三が図書の整理を行っている[11]。1917年7月3日には刈谷町立刈谷図書館の開館式が行われ、松井茂愛知県知事、碧海郡長、警察署長などの来賓を得た[12]。1915年度の愛知県において、蔵書数1万冊を超える図書館は刈谷図書館を含めて4館のみであり、刈谷図書館は県内有数の規模を持つ図書館だった[8]。建物は刈谷公会堂に隣接しており、建設費は1,378円だった[8]。閲覧室は12坪、事務室は6坪、2階建書庫は20坪である[8]。初代館長には高須鉈吉が就任している[8]。開館時点の蔵書数は25,805冊であり、館長1人と司書2人が職務にあたっていた[8]

1917年の開館時からは長らく日曜日のみ開館していたが、太平洋戦争後の1946年(昭和21年)8月から1950年までは祝日を除く毎日開館となった[10]。1950年(昭和25年)4月には刈谷町が市制施行して刈谷市となったため、刈谷町立刈谷図書館から刈谷市立刈谷図書館に改称した[10]。1955年(昭和30年)5月には閲覧室を増設し、1956年4月には初めて専任の館長を迎えている[10]。1952年(昭和27年)には愛知県立中央図書館貸出文庫によって巡回文庫が開始されたが、1956年(昭和31年)には休止している[10]。このため、1959年(昭和34年)には本館の蔵書による巡回文庫を開始した[10]

1961年(昭和36年)9月26日には公共図書館・学校図書館・公民館図書室・事業所附属図書室などの活動の進展を図るために刈谷図書館協会が設立されている[13][14]。1965年(昭和40年)には創立50周年記念式典を挙行した[10]。1967年(昭和42年)には刈谷市名誉市民の大野一造の寄付により、児童室に大野文庫(児童文庫)が開設された[15][10]
新館時代(1970年 - 1990年)1970年から1990年まで本館だった刈谷市立刈谷図書館(現・城町図書館)

50周年記念式典以後には改築の必要性が叫ばれていたが[16]、刈谷市制20周年記念事業として[17]、1969年(昭和44年)には新館の建設が決定。1970年(昭和45年)1月には新館の建設工事が着工され、10月中旬には竣工、11月1日には新館が開館した[16]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:99 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef