大切(おおぎり)
歌舞伎で、一日の興行の最終幕最後の場面。一幕ごとの最後の場を切(きり)と呼ぶことに対応する。江戸時代後期までは二番目狂言世話物の最終幕を指したが、幕末になって二番目狂言のあとに一幕物がつけられるようになるとこれを指すようになった。このため両者を区別して、前者のことを二番目大切(にばんめ おおぎり)、後者のことを切狂言(きりきょうげん)と言分けることもある。なおこれを「狂言」とはいっても、その内容としては舞踊劇や所作事が多いのが切狂言の特徴だった。
上記が転じて、演芸などの興行における最後の演目。ただし後代になると「切る」では縁起が悪いということで佳字が当て字された →「大喜利」の項を参照。
大切り(おおぎり)
大きく切り分けた魚・肉・野菜、またそう切ること。大きさや形状によってはぶつ切り(ぶつぎり)・角切り(かくぎり)などともいう →「食材の切り方一覧」の項を参照。
大切(たいせつ・たいせち)
ウィクショナリーに大切
の項目があります。