刀語
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刀語
ジャンル
時代小説伝奇小説
小説
著者西尾維新
イラスト
出版社講談社

その他の出版社
江蘇文芸出版社
尖端出版

レーベル講談社BOX
刊行期間2007年1月10日 - 2008年12月2日
巻数全13巻(本編12巻+外伝1巻)
アニメ
原作西尾維新
監督元永慶太郎
シリーズ構成上江洲誠
脚本上江洲誠、待田堂子、長津晴子
キャラクターデザイン川田剛
音楽岩崎琢
アニメーション制作WHITE FOX
製作「刀語」製作委員会
放送局フジテレビほか(放送局参照)
放送期間2010年1月25日 - 12月10日
話数全12話
関連作品


真庭語

テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータル文学アニメ

『刀語』(カタナガタリ)は、西尾維新による日本小説。イラストはが担当。題字は平田弘史が担当。全12話で、作者初の時代小説となる。
概要

講談社BOXのメイン企画「大河ノベル」の2007年作品として、清涼院流水パーフェクト・ワールド What a perfect world!」と共に12か月連続で発売された。

「刀を使わない剣士」と、それぞれある1つの能力に特化した12本の「変体刀」と呼ばれる刀を持った者たちの戦いを描く。

各巻末には対戦相手のプロフィールと、対戦型格闘ゲーム風の技入力コマンドが掲載されている。コマンドを掲載したのは「カプコンから格闘ゲーム化の話がこないだろうか」という思惑からだったが、そのような話は全く来なかったという[1]

2010年1月から12月に渡り(主要放送局の場合)テレビアニメが放送された。

原作小説およびその映像化であるアニメ本編以外に、『刀語』の20年前、大乱の時代を舞台にした朗読CDの『第零話 虚刀・鑢』[2](西尾維新自身による脚本)が存在する。この『第零話』において、本編で明らかにされなかったいくつかの事実が語られている。

さらに『刀語』の約200年前、真庭忍軍をメインにした外伝『真庭語』が講談社BOXから刊行されている。

その他の外伝として旅の幕間を描いた『刀語余話』、『刀語絵巻』収録の否定姫が旅を振り返る短編、『〈物語〉シリーズ』とのコラボ小説の『混物語』が存在する。

外伝を含めた全13巻の累計発行部数は200万部を突破している[要出典]。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2013年5月)(使い方

かつての戦乱の時代…。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作った千本の刀の所持数の多い軍ほど、優勢に戦を進められたという。尾張幕府により国が統一されはしたが、旧将軍は四季崎の刀を恐れ「刀狩」を行い、988本までも収集した。しかし、残り12本こそが、988本を試験台にした完成形変体刀であることが判明する。

…時は流れ、刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主である鑢七花は、姉の七実と二人きりで、父六枝の流刑地、不承島で暮らしていた。しかしある日、変体刀の収集を幕府から命じられた奇策士とがめが、虚刀流六代目・六枝の力を借りるために訪れる。しかし六枝は既に死亡しており、とがめは現当主である七花に協力を求める。

過去に真庭蝙蝠や錆白兵に裏切られた、とがめの「金や名誉のためでなく、私に惚れた、愛のために戦う剣士を雇いたい」との言葉から、七花はとがめのために完成形変体刀十二本を集める旅に出る。各地を巡る二人は、さまざまな人々と出会いトラブルに巻き込まれながらも、強大な力をもつ変体刀の所持者や、変体刀を狙う組織真庭忍軍らと戦っていく。
世界設定

舞台となるのは「尾張時代」と呼ばれる中世日本で、戦国時代から将軍家の天下統一までの流れなどは作品独自の経緯を辿っているが、おおまかな歴史や文化などは史実の江戸時代などに似ている。物語の原因となる「変体刀」が造られた戦国時代と、主人公2人の過去の因縁を作った奥州反乱が起きた時期、物語の舞台となる反乱から20年後に大別される。
戦国時代 - 旧将軍の天下(150年前)
柄師、鍔師まで兼任し、刀にまつわる全てのことをたった一人でやってのけた天才的な刀鍛冶、四季崎記紀。素晴らしい出来と特異な機能を持つ「変体刀」と呼ばれる彼の刀は最終的に千本にも達し、そのすべてを手中に収めれば戦国の世を思うがままに支配出来るとまで言われた。武将達はこぞって彼の刀を求め、所有する四季崎の刀の数が大名としての格を示す基準にされるほどだった。そんな中、後に旧将軍と呼ばれることになる武将が天下統一を成し遂げる。しかし、その後も旧将軍は変体刀千本全てを入手することに執着し続けた。後に稀代の悪法とまで呼ばれる刀狩令まで発して旧将軍は十万本もの刀を集め、四季崎記紀の刀も988本まで集めることに成功した。それでも、変体刀千本の中で最も完成度の高い十二本は、所在や所有者を突き止めても奪うまでに至らず、国力は疲弊、跡継ぎが居なかったがために旧将軍の天下は一代で終わってしまう。
尾張時代 - 20年前
旧将軍の後に世を治めたのは、政治的手腕に優れていた家鳴家であった。家鳴将軍家が全国を支配する尾張時代が始まって百年以上が経過し、平和が続いていたある時、幕府の信頼も厚かった奥州の顔役、飛騨鷹比等が全国規模の反乱を起こす。幕府はあと一歩で転覆させられる所まで行ってしまったが、後に「大乱の英雄」と呼ばれる虚刀流六代目、鑢六枝が飛騨鷹比等を討ち、反乱は鎮圧される。
物語開始時
飛騨鷹比等の反乱から20年後。将軍の世代交代はまだ行われていない。幕府内では奇策士とがめや否定姫といった劇中のキーパーソンが重要な地位に登用されてそれぞれの計略をめぐらせ、主人公の鑢七花は、島流し先である不承島で虚刀流の七代目当主として育っている。
登場人物.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(千刀・「ツルギ」(金殺 木の右上に「、」))が含まれています(詳細)。

「声」はアニメ版における担当声優
主要人物
鑢 七花(やすり しちか)
声 -
細谷佳正[3] / くまいもとこ(幼少期)本作の主人公。虚刀流七代目当主。島育ちのため世間知らずで、考えることが苦手な面倒くさがりだが、常識に囚われない発想が敵を倒す糸口を発見することもある。かなりの長身で、鋼のように鍛えられた肉体を持つ。動きやすいということで上半身裸でいることが多いが、豪寒的な寒さには弱い。虚刀流の血統のせいで刀剣を扱う才能が全く無く、刀を振りかぶれば後ろに落とし、振り下ろせば前に零す。物語の後半で心王一鞘流の初めての門下生として汽口慚愧から刀剣を学び基礎的な知識を身に付けるが、刀の扱いが苦手なのは変わっておらず刀を多少振れる程度にしか至っていない。言われて一番傷つく言葉は「花が無い」。面倒がりな性格で、口癖はとがめに禁止される前まで「面倒だ」だった。その後とがめに強引に勧められ済し崩し的に決定した「ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」が決め台詞。とがめに付けられたあだ名は「しちりん」。ちなみに酒は飲めない(苦い水と認識した)。将棋も分からない。人間としてではなく、一本の刀となるよう育てられたため、対峙する相手に全く拘りを持たない。とがめと行動を共にするようになってからは、最低限とがめの望みを可能な限り叶える方針を採るようにはなったものの、人間社会の細かい事情は全く理解出来ないままであった。戦闘に於いては勝敗以外の配慮は出来ず、実力差から言えばわざわざ殺すまでもない相手の命をも奪おうとしていた。よく言えば無垢で善悪に頓着が無く、悪く言えば人間性に乏しく残酷だったものの、刀集めの旅に出てから、人間らしい感情や感性が育っていく。とがめの刀として付き添いつつ「愛している」などと度々口にしていたが、物語中盤以降は他の男のことを褒めるとがめに嫉妬心から意地悪をするなど、次第に彼女への好意が本物になって行き(賊刀「鎧」の所有者である校倉必が、「七花との勝負に勝ったら、とがめを貰い受ける」と申し出た際、当初は予想外の申し出に戸惑うとがめを他所に、あまり気に留めるような素振りは無かったが、勝負で必を戦闘不能にした直後に「俺の女(とがめ)に手を出すな」と告げていた)、最後には彼女にはっきりと好意を自覚しそれを伝えるまでに至った。


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