函館市役所
[Wikipedia|▼Menu]
函館市役所

函館市役所(はこだてしやくしょ)は、日本地方公共団体である函館市の組織が入居する施設(役所)である。
概要
本庁舎昭和9年函館大火による焼失直後に一時的に転用された旧函館区公会堂

前身は1869年明治2年)9月に元町に開設された開拓使出張所である。1872年(明治5年)9月には開拓使函館支庁に改称、1879年(明治12年)7月から函館区(官治制)になる。翌年1980年(明治13年)に開拓使函館支庁内に区役所を置いた[1]。1884年(明治17年)12月には船見町49番地[2]へ、1888年(明治21年)2月に元町の長官出張所に同居し[2]、1903年(明治36年)1月6日、豊川町29番地および33番地に函館区役所庁舎が建設し移転した[3][4]。この建物が初代本庁舎である。函館区が独立庁舎の実現に向け建設をすすめていたもので[5]相馬哲平から豊川町29番地および33番地の404坪余の土地と現金3,011円余が寄付され、57,000余円の費用をかけ1902年(明治35年)12月完成、同月21日開庁式が執り行われた[3][4]。しかし1934年昭和9年)に昭和9年函館大火により焼失した[4]。焼失後は複数の仮庁舎を設けてしのいだ[6][7][8]

旧函館区公会堂 - 一時的に転用し、市民館に移転。

第1仮庁舎 - 大火被災した市民館(西川町)を修復し一棟増築し転用した[9]

第1仮庁舎分館 - 公設小売市場(西川町)を転用。

第2仮庁舎 - 旧・函館市復興事務局(東雲町)を転用。

第3仮庁舎 - 宝町に新築。

2代目は第2仮庁舎を増築。1945年(昭和20年)3月27日竣工し、同年4月より使用した。建物の西側が第2仮庁舎だった。太平洋戦争中の資材不足の中建設された。1975年(昭和50年)当時移転や新庁舎建設の声があった[8][1]。実際、戦後直後に現・千代台公園付近を市の中心部とし、本庁舎を建設することが構想されていた[10]1973年(昭和48年)、亀田市と合併して市域は広域化したものの、その2年後の1975年(昭和50年)12月の議会にて移転せず、現在地に建設するとの表明があった。当時、将来の広域な都市空間展望は議論されなかった[11]

3代目の現建物は1983年昭和57年)竣工のSRC一部S造、地下1地上8階塔屋3階、延べ2万7982m2であるが旧耐震基準で設計されている[12]。2004年度(平成16年度)に経済産業省の外郭団体新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の補助を得て老朽化した設備の設備改修を行った[13]。2015年度(平成27年度)に調査を行ったところ耐震面での問題が見つかったため、2017年度(平成29年度)に振動軽減装置を設ける耐震改修を実施している[14]。しかし、振動軽減装置のオイルダンパー製造者の検査データ改ざんが発覚し、2020年度(令和2年度)に対象の39本を交換することにした[15]
庁舎内の部署

2023年8月9日現在、本庁舎内の部署は下表の通りである[16]

階概 要
8F総務部(情報システム課),保健福祉部(指導監査課),選挙管理委員会事務局,市議会傍聴受付
7F議会事務局(庶務課/議事調査課),議場
6F市長室,企画部(企画管理課/広報広聴課/国際・地域交流課/計画調整課/政策推進課),総務部(総務課/総務課統計担当/災害対策課/秘書課/文書法制課/情報公開コーナー/行政改革課/人事課/職員厚生課)
5F財務部(管理課/財政課/調度課/入札室),教育委員会事務局生涯学習部(管理課/生涯学習文化課/文化財課/スポーツ振興課/施設課),学校教育部(教育政策課/学校再編・地域連携課),監査事務局(監査課)
4F市民部(市民・男女共同参画課/交通安全課),土木部(管理課/用地管理課/道路建設課/道路管理課/公園河川整備課/公園河川管理課),農林水産部(企画調整課/水産課/農務課/農林整備課),農業委員会事務局,港湾空港部(管理課/港湾課/港湾空港振興課)
3F保健福祉部(管理課/地域福祉課),子ども未来部(子ども企画課),経済部(経済企画課/商業振興課/食産業振興課/雇用労政課/工業振興課/企業立地担当),観光部(観光企画課/観光振興課/観光誘致課/国際観光課),都市建設部(まちづくり景観課/都市計画課/都市整備課/建築課/住宅課/建築行政課)
2F財務部(税務室),保健福祉部(介護保健課/高齢福祉課/地域包括ケア推進課/生活支援総務課/生活支援課/福祉拠点整備担当),子ども未来部(子育て支援課)
1F市民部(くらし安心課/国保年金課/戸籍住民課),保健福祉部(障がい保健福祉課),子ども未来部(子どもサービス課),会計部(会計課),総合案内
B1F売店,食堂・喫茶,夜間・休日受付

変遷

1922年大正11年) - 市制施行。豊川町にあった函館区役所庁舎を本庁舎とする(初代)

1934年昭和9年) - 函館大火により焼失。直ちに公会堂に仮庁舎を設けた後、西川町の市民館に移転[6][7]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:21 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef