出雲全日本大学選抜駅伝競走
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出雲全日本大学選抜駅伝競走
(出雲駅伝)今シーズンの大会:
第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走
競技
陸上競技
大会形式駅伝競走
開始年1989年
主催日本学生陸上競技連合
出雲市
スポンサー富士通Japan
開催国 日本
開催地島根県出雲市
開催期間毎年スポーツの日
チーム数21チーム
加盟国 日本
加盟組織日本学生陸上競技連合
前回優勝駒澤大学(2年連続 5回目)
最多優勝山梨学院大学(6回)
公式サイト
https://www.izumo-ekiden.jp/
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スタート位置である、出雲大社・勢溜の鳥居
(スタートラインは手前の歩道と車道の境付近)

出雲全日本大学選抜駅伝競走(いずもぜんにほんだいがくせんばつえきでんきょうそう)は、毎年スポーツの日[1]に開催される日本学生陸上競技連合出雲市主催の駅伝競走大会である。大会協賛は富士通Japan。大会の正式略称は「出雲駅伝」[2]

男子の大学駅伝としては、1月2日・3日開催の箱根駅伝(初開催1920年)と、毎年11月第1日曜日開催の全日本大学駅伝(初開催1970年)と共に大学三大駅伝の一つとされており、初開催が1989年の出雲駅伝は、その中では最も歴史が新しい大会となる。
概要

1989年創設。当時の出雲市長・岩國哲人が誘致した[3]。毎年スポーツの日[1]に行われ、大学駅伝シーズンの幕開けを飾る大会である。

1年目は「平成記念 出雲くにびき大学招待クロスカントリーリレーフェスティバル」の名称で開催され、次走者にタッチするルールで行われていたが[4]、翌年から通常の駅伝と同様に襷が用意されている。名称も2年目からは「出雲くにびき全日本大学招待ロードリレー大会」と変わり[5]、1994年より現在の名称となる。
特徴


他学生駅伝大会のステップレースという立場を踏まえており、若干のコース修正はあるものの「短距離のスピードレース」「10月開催」という立場を堅持している。全体の区間が短いため、順位変動がめまぐるしいスピード勝負になる。また、三大駅伝の中では最も沿道の観衆は少ないが、地元全体で盛り上げていく機運が高いのも特徴のひとつである。

三大駅伝で唯一、外国人留学生の出場人数に制限がない大会である(箱根駅伝は2006年から、全日本駅伝は2011年から、留学生はエントリー2名・出場1名まで)[6]

2013年までは、当大会の結果により国際千葉駅伝の選抜メンバーが選ばれていた。

出場チームと出場選手
国内チーム

地区別に割り当てられた定数に応じ、各地区学連が出場チームを主催団体に推薦する。地区内での選考・編成方法は各地区の学連に任されており、地区内の駅伝大会の結果で選抜する(全日本大学駅伝と同一基準にするかも自由)地区と、選抜チームを結成する地区とがある。

地区枠選考基準
北海道地区代表(北海道学連)1北海道学連選抜(地区出場枠2の場合は編成しない)
東北地区代表(東北学連)1東北学連選抜
関東地区代表(関東学連)10
箱根駅伝(同年1月実施)の上位10校[7]
北信越地区代表(北信越学連)1北信越学連選抜
東海地区代表(東海学連)1東海学生駅伝(前年12月実施)の優勝校
関西地区代表(関西学連)2丹後大学駅伝(前年11月実施)の優勝校および 全日本大学駅伝関西学連出場大学選考競技会(同年6月実施)の上位1校
中四国地区代表(中四国学連)3中国四国学生駅伝(前年11月実施)の上位3校[8]
中四国学連選抜(2016年まで[9]
九州地区代表(九州学連)1九州学生駅伝(前年12月実施)の優勝校

枠の割り振り方法としては、「成績枠」の考え方が用いられている(2017年以降)。

これは、まず全8地区に「各地区基本枠1校」を割り当てて、残り12枠を、前回大会の上位12校の所属する地区に配分するものである。ただし、同一地区出場枠は最大10校であるため、基本枠1校を除いた9枠が同一地区の学校で埋まった場合、あるいは国外チームが入った場合は、12枠が埋まるまで、13位以下の学校が所属する地区に割り当て権が繰り下げられる。
シード校(2016年まで)

前回大会上位3大学にシード権が付与される[10]。これらの大学が翌年大会の地区内の選抜に漏れた場合は、シード権を用いて地区内選抜とは別枠で参加することが可能であり、その場合、実質的に所属地区の選出校が増えることになる。例として、2010年大会では、前年大会優勝校の日本大学が地区推薦を得られなかった(箱根駅伝で上位10校に入れなかった)ため、シード校としての出場となり、全体の出場校が1校増えるとともに、関東地区からの出場枠が実質的に1校分増えたことになった。なお、シード権の放棄(出場辞退)も可能で、2010年大会までに5件存在した。

第26回(2014年)は大会が中止されたため、第27回(2015年)のみ、シード権の割り当て対象が前年の全日本大学駅伝の上位3校に変更された[11]

第29回(2017年)からは、上述の「成績枠」の導入と時を同じくして、シード校制度が廃止された。歴代のシード校は第20回(2008年)での第一工業大学(九州学連)以外はすべて関東の大学で、実際にシード権の行使による出場枠拡大は関東地区のみであった。
国外チーム

1998年からはアイビーリーグ選抜チームが招待されている。もっとも、選抜メンバーの大半は現役の大学生ではなく、既に競技を離れフルタイムの会社員として働いている卒業生であることから、成績は芳しくない[12]。2021年・2022年は新型コロナウイルス感染症の影響で招待なし。
チーム編成

監督1名とマネージャー1名を含む1チーム10名で編成する[11]。選手は8名であるが、エントリー時には10名までエントリーすることができる[11]

競技者は、本連合普通会員でなければならない(国外チームを除く)[11]
コースの特徴

1区では出雲大社正面鳥居前を出発し神門通りから南下、国道9号に入って2区へとつなぐ。2区は国道9号を東に進み斐伊川(神立橋)を横断する。斐川直江交差点の中継所で3区に入り北上、西代橋で再び斐伊川を渡り北東方向へ進み、平田の町の中心部の東側を反時計回りに周回する形で4区へとつなぐ。その後、コースは平田の町の中心部の西側を進み、4区・5区と国道431号を西に進む。島根ワイナリー前で6区へとつなぎ、再びスタート地点となった出雲大社正面鳥居前を通過して神門通りを南下し(途中までは1区と同じコース)、小山町(出雲市)を通過してゴールの出雲ドームを目指す。

当初は島根県立浜山公園陸上競技場をスタート・ゴール地点としていたが、1998年の第10回大会からスタート地点を出雲大社正面鳥居前に、2001年の第13回大会からゴール地点を出雲ドームに変更している[5]

先頭通過から極端に遅れたり、途中棄権となったチームは繰り上げスタートを行う場合もある。

1区間が最大10.2kmと三大大学駅伝の中で一番距離が短く、コース全体も大きなアップダウンがあまりないため、接戦もしくはスピードのあるレース展開が期待できるコースとなっている。

総距離は当初42.6kmで行われたが、その後43.1km→44.0km→44.5km→45.1kmと4度の延長を行っている。
1区(8.0km)

(スタート)出雲大社正面鳥居前(勢溜)→吉兆館前(0.7km)→ローソン浜山店前(2.1km)→浜山公園陸上競技場前(3.1km)→井原橋(新内藤川北側)(5.4km)→小山園西側交差点(6.1km)→渡橋中央交差点(7.0km)→出雲市役所JAしまね前(第1中継所、8.0km)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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