冬の嵐
Dead of Winter
監督アーサー・ペン
脚本マーク・シュミューガー
マーク・マローン
原作アンソニー・ギルバート
『冬の嵐』(ふゆのあらし、原題:Dead of Winter)は、1987年制作のアメリカ合衆国のミステリ・サスペンス映画。
イギリスの女流ミステリ作家アンソニー・ギルバート(英語版)(本名:Lucy Beatrice Malleson)の小説『The Woman in Red』(1984年のジーン・ワイルダー監督の同名の映画とは無関係)を映画化した1945年の映画『私の名前はジュリア・ロス My Name Is Julia Ross』(主演:ニナ・フォック)をアーサー・ペン監督がリメイクした作品。メアリー・スティーンバージェンが一人三役を演じている。 大晦日の夜、ある女が車の中で殺され、左手の薬指を切断される。 ニューヨークの売れない女優ケイティは、“代役募集”の広告に誘われてオーディションを受ける。審査員のマレーはケイティを一目見ただけで採用を即決、彼女は訝しむ夫ロブを残し、映画の内容も知らないまま、マレーに連れられ、プロデューサーの家に向かう。 ケイティはプロデューサーであるDr.ルイスの家に着いたことを夫に電話で伝えようとしたが、猛吹雪のため不通になっていた。その後、一向に撮影に行こうとしない2人の男に不審を抱き脱出しようとするが捕まり、睡眠薬を呑まされる。翌日、手に激痛を感じて目が覚めたケイティは、自分の左手の薬指が切断されていることに気付く。 実はケイティは、財産目当てに夫を殺した女イヴリンの妹ジュリーに生き写しであり、ジュリーは姉が夫を殺害した現場の目撃者だった。姉の殺人が原因でジュリーが精神を病んでいることを知った主治医のルイスは、治療のためとジュリーをそそのかしてイヴリンを恐喝し、大金をせしめるつもりだったが、イヴリンは人を雇ってジュリーを殺させ、殺した証拠としてジュリーの左手薬指を持ち帰らせていたのだ。そこでルイスは改めてイヴリンを恐喝するために、ケイティの左手薬指を切断してジュリー本人が生きているように見せかけようとしたのだ。 イヴリンがルイスに呼び出されて屋敷にやって来る。ケイティは逃げ出したふりをしてルイスとマレーを屋敷の外におびき出し、その隙に脱出しようとしたところでイヴリンと出くわす。ケイティを完全にジュリー本人だと信じ切っているイヴリンはケイティを殺そうとするが、返り討ちに遭う。そして、ケイティはイヴリンになりすまし、マレーをおびき出して殺すと、次にジュリーの死体を使ってルイスを罠にはめて殺す。 そこに夫ロブが警察とともに現れる。ケイティは夫とともにパトカーに乗って現場を後にする。
あらすじ
キャスト
ジュリー・ローズ/ケイティ・マクガヴァン/イヴリン(三役) - メアリー・スティーンバージェン
マレー - ロディ・マクドウォール
ジョセフ・ルイス - ヤン・ルーベス: 精神科医。
ロブ・スウィーニー - ウィリアム・ラス: ケイティの夫。カメラマン。左足を骨折して自宅療養中。
マラヴィー刑事 - ケン・ポーグ
ハントリー刑事 - ウェイン・ロブソン
脚注^ “Dead of Winter (1987)” (英語). Box Office Mojo. 2013年4月8日閲覧。
外部リンク
冬の嵐 - allcinema
⇒冬の嵐 - KINENOTE
Dead of Winter - オールムービー(英語)
Dead of Winter - IMDb(英語)
Dead Of Winter - TCM Movie Database(英語)
Dead of Winter - Rotten Tomatoes(英語)
表
話
編
歴
アーサー・ペン監督作品
1950年代
左きゝの拳銃 (1958)
1960年代
奇跡の人 (1962)
Mickey One (1965)
逃亡地帯 (1966)
俺たちに明日はない (1967)
Flesh and Blood (1968)
アリスのレストラン (1969)