冥王せつな
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冥王 せつな
めいおう せつな
美少女戦士セーラームーンのキャラクター
登場(最初)Act 18「タイムワープ?SAILOR PLUTO」
(『Crystal』ではAct 19)
美少女戦士セーラームーンR・第75話「謎の新戦士 セーラープルート登場」
作者武内直子
声優川島千代子(テレビアニメ)
前田愛(『Crystal』)
俳優細木美和斉藤レイ神矢ゆき、中澤聖子、渡部照代穂坂優子中江友木子横井美帆(バンダイ版ミュージカル)
石井美絵子(ネルケ版ミュージカル)
プロフィール
愛称せつな先生、先生、せつなさん、プー、せつなママ
別名セーラープルート
性別女
種類地球人
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冥王 せつな(めいおう せつな)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。

DICエンターテイメントによる北米版の名前はTrista Meiou(トリスタ・メイオウ)。目次

1 人物

1.1 経歴

1.1.1 原作と『Crystal』

1.1.2 テレビアニメ

1.1.3 ミュージカル


1.2 プロフィール


2 セーラープルート

2.1 アイテム

2.1.1 変身アイテム

2.1.2 装備品

2.1.3 魔具(タリスマン)

2.1.4 その他


2.2 変身呪文

2.3 セーラープルートの必殺技


3 キャスト

4 脚注

4.1 注釈

4.2 出典


人物

セーラープルートに変身する、神秘的で寂しげな雰囲気を持つ褐色の肌の女性。黒に近い深緑色のロングヘアを頭頂部中央でシニヨン付きのハーフアップにまとめている。瞳の色はダークチェリー。一歩引いた距離からちびうさとの友情を大切にし、守るべきプリンセスであり、穏やかで控えめな大人の女性。太陽系戦士の中では天王はるかに次いで背が高い[要出典]。

時空の神クロノスの血を引く外部太陽系セーラー戦士で、亜空間の中で何世紀にも渡り、たった一人で「時空の扉」を守ってきた孤独の番人。原作および『Crystal』では先代の主であるクイーン・セレニティから以下3つの禁忌を直接承っており、特に3番目の時間を停めるべからずは時空の門番の最大の禁忌(タブー)とされている。
時間を移動するべからず

守るべき扉から決して離れるべからず

時間を停めるべからず

原作第二部終盤で最大の禁忌を破って死亡したが、第三部ではネオ・クイーン・セレニティの力で女大生の冥王せつなに転生して登場。原作はKO大学理学部1年・基礎物理学科理論物理学専攻で、その後東京湾天文台(モデルは国立天文台[要出典])に勤務、原作第五部では港区立十番小学校の養護教諭になっている。テレビアニメ版は全編を通して無限学園大学理学部。ミュージカル版は好評のため、バンダイ版・ネルケ版共にうさぎたちが通う麻布十番高校の養護教諭として働いており、『セーラースターズ』では保健室のシーンも挿入された。

現在の主ネオ・クイーン・セレニティを敬愛する一方で、彼女の夫で、ちびうさの父であるキング・エンディミオンに密かな憧れる想いを馳せている。原作者・武内直子のお気に入りのキャラクターで、プルートのキング・エンディミオンへの片思いを描きたくて第二部を連載したほど。テレビアニメでは、『R』第82話でセーラームーンに「あなたはいつも私をてこずらせてばかり」という意味深な発言をしているが[注釈 1]、テレビアニメではこの設定は生かされなかったが、バンダイ制作のミュージカルで初めて日の目を見ることになる[注釈 2]。原作では冥王せつなに転生後はキング・エンディミオン及び地場衛に対して好意を寄せる描写はないが、ミュージカル版では転生後も彼に強い想いを馳せている描写がある。

また、テレビアニメ完結後の美少女戦士セーラームーン メモリアルソングBOXには、テーマBGM「ガーネット・ガーディアン」とそのオルゴール版(作曲:有澤孝紀)が収められている。

バンダイ版のミュージカルでは、『セーラースターズ』以降たまに「おばさん」扱いをされながらも、うさぎたちみんなの優しいお姉さん的存在として描かれた。舞台経験者である斉藤レイがプルートを演じていた頃は、外部太陽系戦士のリーダー的存在だった。セカンドステージ以降はセーラー戦士役の出演者が全員揃っており、麻布十番高校の保健の先生としてすでに働いてもいるために仲間たちに囲まれていることが多く、孤独の戦士という要素は少ない。『セーラースターズ』『永遠伝説』『新・伝説光臨』では、うさぎが十番高校の屋上で、せつな先生に衛との遠距離恋愛を相談しており、(せつなの衛への恋愛感情をうさぎは知らない)励まされている。せつなに転生した後も原作以上に衛のことをかなり意識しており、衛やキングとの絡みも多い。せつなは衛の幸せのため、うさぎの相談に乗ってあげて衛との仲を応援しているが、クイン・ベリルとの「女の論争」では語らぬ愛の悲しみを吐露している。「それぞれの悲歌」では「あなたに会えて愛が分かった この宇宙が消えても愛は永遠だと」と、うさぎもせつなに「大きな愛で見守って 甘えさせてくれたあなた」と感謝の気持ちを述べあっていた。「Stay Alone」では、せつなは「愛してはならぬ人 愛した罪の痛みを密やかな歓びに変えて抱きしめ…」「届かない面影は消えることもない」と同じ衛を愛するクイン・ベリルに語っており、見返りを求めない無償の愛で一途にずっと一人の男性を愛し続けるセーラープルートなりのキング・エンディミオン(地場衛)に対する愛し方があると述べている。

ネルケ版ミュージカルではバンダイ版の黒髪から本来の設定である髪色に変更され、時空の扉を守りながらキング・エンディミオンを想い続ける孤独の戦士という悲壮感を交えながら、バンダイ版の性格設定が継承された。疑似家族となったはるか・みちる・ほたるとのコントがあり、みちるとは言葉がなくても分かり合える関係として描かれている。
経歴
原作と『Crystal』

第二部では、いじめられて城(パレス)の奥に逃げ込んだちびうさはプルートと出会う。密かにキング・エンディミオンに対して恋心を抱いているプルートは、キングが時空の扉まで会いに来る度に頬を赤らめてキングを見つめる。プルートはちびうさに目に見えない愛の形もあると伝えるため、「キスしたり抱きしめるだけではなく、遠くからそっと見つめ、想うだけの愛もある」と自分のキングに対する密かな恋心を打ち明けている。未来に戻ったちびうさが時空の扉を訪れた際、いつもさびしそうに微笑むだけのプルートがキング・エンディミオンには頬を染めて楽しそうに笑う姿を見て、自分よりパパと会っている時の方が嬉しそうなことにショックを受け、「自分の居場所はどこにもない」と絶望してブラック・レディになる[注釈 3]。その後、プルートはちびうさが落とした時空のカギを拾って、キングとタキシード仮面と共に彼女の身に起きた異変に気づく。終盤では世界を壊そうとするプリンス・デマンドを止めようと最大の禁忌を破ってしまい、キング・エンディミオンに見守られながらブラック・レディに時空のカギを差し出して息を引き取る。プルートの死はブラック・レディをちびうさに戻し、セーラーちびムーンが覚醒するきっかけを作った。

第三期ではネオ・クイーン・セレニティによってKO大学生の冥王せつなに転生しており、デス・バスターズのテルルに襲われた時にセーラープルートに覚醒した。セーラーウラヌス(天王はるか)とセーラーネプチューン(海王みちる)に合流し、デス・バスターズと戦いながらセーラーサターン(土萠ほたる)を封印しようとする。

原作第四期では、天王はるかと海王みちると一軒家に同居して転生後の土萠ほたるを養育しており、ほたるを育てる誓いの証として三人で同じ指輪をはめ、家族のように暮らしている。外部戦士としてははるかとみちるのペアに対し、ほたるとペアを組む。

原作・テレビアニメ共に第五期ではスリーライツ(セーラースターライツ)を警戒した。原作第五期で自身の城「カロン・キャッスル」に訪れた際、セーラーギャラクシアと戦って返り討ちにされたようで、ほたると共にセーラークリスタルを抜かれてしまった。後にギャラクシアの泥人形として他の戦士共々復活、セーラームーンに倒されて消滅したが、戦いの後にコルドロンから再生し、うさぎと衛の結婚式に出席した。
テレビアニメ

テレビアニメ第二期『R』後半の「ブラック・ムーン編」に、外部太陽系セーラー戦士で初めて登場した。セーラームーンたちとは異空間で出会ったのみだったが、ルナによるとクイーン・セレニティが「時空の扉を永遠に守り続け、その存在を知ることも許されず、誰もその姿を見たことのない孤独な戦士がいる」と話していたという。

『R』では死亡せず、第三期『S』で聖杯召喚や聖杯を扱うメシア探索を目的に、未来の時空の門からはるかとみちるに合流。二人のピンチに際して初めて変身前の姿で登場した(第110話)。『S』終盤で、結界に覆われた無限学園にはるかとみちるを突入させるため、最大の禁忌を破り消息を絶った。第五期『セーラースターズ』序盤で、時空にかつてない揺らぎを感じて再び出現し、土萠創一からほたるを預かった。

『セーラースターズ』ではサターンとともにセーラーギャラクシアに敗北してしまい、ギャラクシアの配下に下るふりをしたウラヌスとネプチューンによって、スターシードを抜かれてサターンと消滅したが、最後には希望の光を取り戻したギャラクシアによって復活した。

原作では第三期以降も頻繁に登場するが、テレビアニメ第四期『SuperS』には劇場版を除き登場せず、第五期『セーラースターズ』では時折登場するものの、はるかやみちるより出番は少なく、セーラープルートとしては序盤と終盤の戦いにしか登場しなかった。
ミュージカル

「セーラームーンS?うさぎ・愛の戦士への道?」では、まだ本格的には登場しないセーラープルートが、時空の扉の前からキング・エンディミオンと一緒にうさぎを励ましている。

「セーラームーンSupers?夢戦士・愛・永遠に?」では、うさぎの夢の中のサーカスで、衛が白色のタキシードを着ているのに対し、せつなは衛と対である黒色のタキシードにハイレグ姿で登場した。衛とせつなは時々顔を見合わせながらペアで踊った。また、タキシード仮面が少女から悪夢を吸い取る際、プルートはプリンスを心配した。衛の胸の中でゴールデン・クリスタルが光っているのに最初に気づいたのもプルートである。

「セーラースターズ」通常版・改訂版共に十番高校の屋上で、留学したまもちゃんの手紙を読んで寂しがるうさぎをせつな先生が励ました。改訂版の江戸時代では、せつなはナレーション担当の講談師で、衛こと遠山の金さんの部下という設定になっており、現在のプリンスに仕える戦士という設定とリンクしている。ネズミ小僧うさ吉のナンパに失敗した金さんに「あのー、私も余ってるんですけど…」と金さんに求愛したが玉砕した。また、「セーラースターズ」通常版では、セーラーギャラクシアとの決戦の際、セーラープルートの「クロノス・タイフーン」とタキシード仮面の「タキシード・ラ・スモーキング・ボンバー」とで合体技を放ち、アニマメイツの4人を倒した。

「永遠伝説」通常版・改訂版共に十番高校の屋上で、まもちゃんが連絡してくれないと悲しむうさぎにせつな先生は「信じるのよ。いくら離れていたって、いつもあの人が自分を見つめてくれている。あの人が微笑んでいてくれる……それだけで幸せなはずよ。愛は強く想う心。私なら、それだけでどんな孤独にも耐えていけるわ……黙って信じる愛もあるのよ」と励ました。また、銀河テレビ局に向かう前、せつなは「エンディミオン様、どうかご無事で…」と衛の身を心配した。プルートはクイン・ベリルとの「女の論争」で、衛(キング)に対しての語らぬ愛と届かぬ想いの悲しみを嘆き合った。通常版・改訂版共に、最後にスターシードが解放されて衛が生き返った時、セーラームーンだけでなく、セーラープルートもタキシード仮面に駆け寄り、セーラームーンと抱き合うタキシード仮面にセーラープルートは複雑な感情を抱いてうつむくものの、幸せそうなタキシード仮面を見て微笑んだ。

ファーストステージ最後のファン感謝イベントでは、タキシード仮面を演じた望月祐多が「タキシード・ミッション」を歌う際、セーラープルートを演じた斉藤レイにおそろいのマントをつけてバックダンサーで踊らせた。歌い終わった際にタキシード仮面がプルートを抱き寄せて「今年の抱負はプルートと浮気をすることです」と発言したことでセーラームーンを演じた大山アンザの怒りをかい、謝っている。同じイベントではうさぎ、セーラージュピター、セーラープルート、タキシード仮面で「またまたちびうさです」を披露し、1番でタキシード仮面に近づいてきたジュピターを追い返し、タキシード仮面と仲良く踊っているムーンの元にプルートが2番で登場し、ムーンに負けじとタキシード仮面にアプローチをし、最後はタキシード仮面がセーラームーンとセーラープルートを両脇に抱えて終わるというものだった。

「新・伝説光臨」も「永遠伝説」同様に十番高校の屋上で、まもちゃんが連絡してくれないと悲しむうさぎにせつな先生が「人はね、思い出だけでも生きられるのよ。大人になると、たったひとつでも大切な愛の思い出があれば生きていけるわ…」と励ましている。セーラープルートのテーマソング「Stay Alone」のサビの歌詞がキング・エンディミオンへの禁断の恋をテーマにしたラブソングに変更された。プルートはプリンセスであるうさぎのために身を引いたと言っているが、タキシード仮面が投げたバラにセーラームーンより早く反応したり、キングが登場すると駆け寄って喜んだり、どの戦士よりもキングとプリンスの身の心配をしていた。この公演の「女の論争」はセーラープルート役の神矢ゆき、クイン・ベリル役の仁科有理の宝塚出身同士で歌われた。また、この公演のファン感謝イベントでは、プルートがキングに「お慕いしております」と告白する場面がある。

「かぐや島伝説」では、船の上で「残された宝石を見つけた時、ふたりの想いは空の果てで成就する」というかぐや島の伝説を聞いて、せつながうっとりしていると、せつなが衛(キング)への片思いが長いことをはるかに暴露された。また、木の実や魚料理をうさぎたちにこっそり提供してくれたキング・エンディミオンが家出したちびうさを追って来たのがわかると、せつなはキングを出迎えて、うさぎたちには内緒でキングとの二人きりの時間を楽しんだ。

「火球王妃降臨」では、「永遠伝説」や「新・伝説光臨」でも歌われた、衛への叶わない恋心を嘆き、慰め合うセーラープルートとクイン・ベリルの「女の論争」が遂に衛本人の前で歌われ、ギャラクシアに操られていたタキシード仮面の洗脳を解いた。

「Petite Etrangere」では、原作やCrystalと同じようにプルートがキングに赤面する場面があり、時間を止めた後にふたつの銀水晶を取り返すよう体を動かせるようにしたのは原作がうさぎだが、ミュージカル版はタキシード仮面になっている。キング・エンディミオンとセーラープルートの初めてのデュエット曲「届かぬ想い」が作られた。
プロフィール

プロフィールはほとんど原作のもの。

年齢:不明

誕生日:
10月29日

誕生石:トパーズ

星座:さそり座 (さそり座の守護星冥王星

血液型:A型

好きな色:えんじ色

好きな食べ物:お茶

苦手な食べ物:茄子

好きな教科:物理

苦手な教科:音楽

趣味:ショッピング

特技:裁縫

苦手な物:ゴキブリ

将来の夢:デザイナー

好きな宝石?ガーネット

経歴:KO大学理学部→東京湾天文台勤務→都立麻布十番高校養護教諭(テレビアニメでは無限学園大学理学部)

セーラープルート

冥王星を守護星に持つ時空と変革の戦士。イメージカラーは黒[1]。時を司る神・クロノスの血を引き、時間と空間の狭間(テレビアニメでは時空の回廊)にある冥土の扉「時空の扉」を守っている美しく孤独な番人[2]

時の流れを超越した時間と空間を司る戦士で、古代の時代から侵入者を防げた外部太陽系三戦士の成員の一人である。精神力が高いセーラープルートは、他のセーラー戦士より年上だけあって、落ち着いているのが特徴[3]。戦闘力も非常に高く、本編中では彼女の必殺技が効かなかった敵は、(一般の妖魔などとの戦闘シーンが描かれていないセーラーサターンを除けば)セーラー戦士の中で一番少ない。原作とアニメではタリスマンの力によって、彼女自身や仲間を他の場所へ移動することが多く見られる。また時空の扉の番人だが、テレビアニメ第75話ではちびうさの悪夢の原因を断ち切るため、うさぎ達を夢の中に送り込むという力を見せている。

テレビアニメ版3人集合時及び『Eternal』での決めゼリフは「時空の星、冥王星を守護に持つ、変革の戦士セーラープルート」。テレビアニメ版ではその後に「外部太陽系三戦士、新たな危険に誘われて、(ウラヌス)ここに参上!!(3人)」と続く。また特別なものとして「時を司るセーラープルート、この愛すべき地球を、貴方の思い通りにはさせません」(劇場版S『かぐや姫の恋人』より)がある。原作第二期より初登場の時「私は時空の扉を掌るもの、冥界の番人 セーラープルート!禁忌(タブー)を侵す者は消去します!」と名乗っている。原作第三期及び『Crystal』の登場ゼリフは「冥界の星!冥王星を守護にもつ時空の戦士!セーラープルート!」。『Eternal』での名乗りシーンの背景は冥王星と赤色と白色の薔薇の花。

セーラースーツは黒系統の色がメイン[注釈 4]で、胸前と後ろ腰のリボンは深い茶色。チョーカーには真紅の丸い宝玉を垂らしている。真紅の矢羽型のピアスは旧アニメ版のキング・エンディミオンが胸につけている矢羽型の勲章と形が同じになっている。ティアラの宝玉・チョーカーの飾り・ピアス・胸のブローチはマゼンタ色(テレビアニメのみ深紅色)になっている。原作第三期の胸のブローチでは転生の際に黒に変化しているイラストがある[4]


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