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やノートページでの議論にご協力ください。写真レンズ(しゃしんレンズ)とは、写真撮影用・写真機(カメラ)用のレンズで、写真用レンズ、単に「レンズ」ともいう。写真撮影カメラの主要な構成要素のひとつであり、レンズ交換式カメラでは独立したモジュールとして、「レンズマウント」にネジ込み構造やバヨネット構造など[注釈 1]で取り付けられる。レンズ交換式でないカメラでは内蔵ないし通常は取り外されない構造のモジュールとなっている。 写真レンズには、多くの場合絞りと焦点調節(ピント合わせ)機構が組み込まれている。レンズのスペックには口径比(F値)と焦点距離(mm)などがある。F値が小さいほど明るく、他の条件が同じなら速いシャッター速度で撮影できるレンズである。分類にはいろいろあるが、焦点距離による分類では、超広角レンズ、広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズ、超望遠レンズなどがある。焦点距離が固定のものは「単焦点レンズ」と呼び、連続的に可変するものを「ズームレンズ」と呼ぶ(ズーム操作によって焦点が移動しないもののみを「ズームレンズ」とし、焦点が移動するようなものも総称する場合は「バリフォーカルレンズ」と呼び分けることもあった)。 以上は小型カメラ用である。レンズ交換式小型カメラの場合、シャッターはフォーカルプレーンがもっぱらである。レンズ非交換のコンパクトカメラなどではレンズシャッターである。大判カメラ用レンズでは、そもそも焦点調節機構を持たないし(蛇腹で、レンズボードごと移動してピントを調節する)、全ての機種において、レンズシャッターを使う。 カメラの歴史の初期には、1枚だけのレンズ(単玉レンズ)を用いていたこともあったが、その場合収差が大きく鮮鋭な像が得られず、比較的その影響を少なくするため口径を小さく(F値を大きく)すると、光量が少なくなって露出時間が長くなるという問題がある。このため複数枚のレンズを組み合わせて、より収差が少なく鮮鋭であり、かつ口径の大きなレンズを作る試みが長年続けられてきた。当初はレンズの焦点距離の固定された単焦点レンズであったが、後に焦点距離が可変のズームレンズも作られるようになった。 以下に挙げる分類はあくまで概念的なもので、製品によって必ずしも厳密に当てはまらない場合もある。 焦点距離が固定されたもの。焦点距離を連続的に変化させられるズームレンズに対する概念。ズームレンズと比べ、 といった特徴を持つ。 写真学校などでは、ズームレンズから入るとズームに頼ってしまい足を使わなくなってしまう(1点からの画角調整ばかりをして前後左右にアングルを調整することを考えない)などとして、「まずは単焦点の標準レンズから」などと言われることがある。
概要
レンズの主な分類
単焦点レンズ標準レンズ(50mm F1.4)望遠レンズ(135mm F2)
レンズの構成枚数が少ない傾向にあるので、逆光に強く、小型軽量である。
色収差、画像のゆがみ、ひずみを補正しやすい。
F値を小さくしやすいため、幅広い絞りの選択による豊かな表現が得られる。また、絞りを開けることで高速シャッターを切ることもできる。
画角による分類
標準レンズ
画角が、人間の肉眼が普通に物を見る時の画角に近い、などと言われるが、ライカ判(デジタル一眼レフでは35mmフルサイズ)で通常標準レンズとされる(ライカ判換算)50 mmの対角線画角46°は、少なくとも「眼に入る範囲」よりはかなり狭く望遠寄りである。これは昔ライカが50 mmを標準としたため、という歴史的理由によるところが大きい。コンパクトカメラなどは、50 mmより広角寄りを選択しているものが多い。交換用レンズでは主力ラインナップであるため、特に固定焦点では、F値が小さく明るいレンズが多い。詳細は「標準レンズ」を参照
広角レンズ
標準レンズより焦点距離が短く広い画角を持つレンズ。焦点距離が標準レンズに近く穏やかな表現になるものを「準標準レンズ」、特に焦点距離が短く広角のもの[注釈 2]を「超広角レンズ」と呼ぶことも多いが明確な定義はない。光学的理由により、被写界深度が深い。広い画角のために、遠近感が強く表現される。詳細は「広角レンズ」を参照
望遠レンズ
標準レンズより焦点距離が長く狭い画角を持つレンズ。焦点距離が標準レンズに近く穏やかな表現になるものを「中望遠レンズ」、特に焦点距離が長く狭角のもの[注釈 3]を超望遠レンズと呼ぶことも多いが明確な定義はない。光学的理由により、被写界深度が浅い。狭い画角により、遠近感が乏しくなる(圧縮効果)。