冒険ダン吉
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『冒険ダン吉』(ぼうけんダンきち)は、講談社の少年向け雑誌『少年倶楽部』で連載された島田啓三漫画作品。厳密には挿絵に物語の付いた絵物語と呼ばれる形式である。目次

1 概要

2 あらすじ

3 主な登場人物

4 書誌

5 映像化

6 受賞歴

7 その他

8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

概要

1933年昭和8年)より大日本雄弁会講談社(現:講談社)の雑誌「少年倶楽部」にて連載が始まる。ひょんなことから南の島の王となった勇気ある少年・ダン吉が、機転を利かして様々な敵に打ち勝っていく姿は痛快で、何もない未開の島において、樹木や動物たちといった自然の素材をユニークな発想をもって生かし、粛々と文明社会を打ち立てていく物語は、海外領土の開拓に邁進していた時代背景とマッチした。そのため、同誌において既に国民的な人気を博していた田河水泡の「のらくろ」と、その人気を二分するまでになるには、それほどの時間を要さなかった。連載は1939年(昭和14年)に最終回を迎える。

戦後になると、侵略主義を賛美し人種偏見を助長した漫画だということで、批判されることもあった。しかし一方で、社会の発展に不可欠なインフラ整備や教育などの施策を、子供が楽しくわかりやすいように学べるという側面があった。また、本作では現代の基準から見ると、差別的と思われる表現が使用されているが、当時の日本社会においてそれらは許容されているものであった。
あらすじ

日本人の少年・ダン吉はネズミのカリ公と釣り舟に乗って眠っているうちに流されてしまい、はるか南の島に漂着した。そこで出会った蛮公(島の先住民)に捕らえられるが、カリ公の機転もあって逆に蛮公たちから王として尊敬される存在となる。ダン吉は彼らとともに、知恵を絞った文明を築いていく。
主な登場人物
ダン吉
日本人の少年。名前はこのように表記されるが、作中には「ダンは弾丸の弾」と書かれている箇所があり、本名は「弾吉」らしい。年齢や両親を除く家族設定などは不明。南の島で王となってからは、腰蓑と王冠に靴というスタイルで過ごすようになる。なぜかいつも
腕時計をはめていた。
カリ公
ダン吉の親友で参謀役の黒ネズミ。人間の言葉が話せる。臨機応変なアイディアでダン吉のピンチを何度となく救う。
富士夫
ダン吉が日本にいた時の親友で、乗っていた船が難破し、漂着した無人島で猩猩オランウータン)に囲まれて暮らしていたところを、ダン吉に助けられた。海賊から「ゾウの墓」の地図を奪ったり、ダン吉の遠征中にダン吉島を守るなどの活躍をする。ジラフ黒人帝国を救援した際に、幼帝を補佐するために同地に残り、ダン吉と別れる。
蛮公
蛮公はダン吉島の先住民で、真っ黒な肌に厚い唇が特徴的な種族である。「バナナ」「パイン」「ヤシ」などの名前があったが、ダン吉が王になったとき、「みんな見た目が同じで、名前を覚えられない」という理由で彼らの胸に白い塗料で番号を書き、それが作中での名前になった。挿絵では101号までの存在が確認でき、番号の他にも「〒」といった記号や「工」といった漢字が書かれた蛮公もいる。番号のついた蛮公はすべて大人の男であるが、たまに女や子供の蛮公も登場した。
1号
ダン吉が来るまでは酋長だった蛮公。当初、ダン吉を捕らえようとするが、逆に酋長の証である王冠を奪われ、カリ公の計略の前に降参し、ダン吉に仕えることになる。ダン吉が凸撃隊(ダン吉軍のエリート部隊)を選抜すると、その隊長に就任。ダン吉と常に行動を共にし、ダン吉の危機には他の誰よりも先に飛び出すほどの忠義を見せた。酋長だった頃の名残で、首の周りに装飾を付けている。最終回、ダン吉は王冠を1号の頭上に返し、日本に帰国する。
2号
凸撃隊のメンバーで、1号と同様にダン吉と行動を共にする機会が多かった。のちに子供たちの訓練や教育を目的として、自ら団長となって少年団を編成する。その功績でダン吉からコドモ大臣に任命された。
0号
ダン吉のワンタン軍討伐の留守に、ダン吉島に単身で乗り込んできた蛮公。ゾウをも投げ飛ばすほどの怪力を誇り、王冠を奪いとるなど、ダン吉たちをかなり苦しめるが、カリ公の計略の前に降参し「0号」としてダン吉に仕えることになる。動物学校の校長を任され、のちに動物大臣に任命される。
他の部族
ダン吉島にはダン吉王国の蛮公以外にも様々な蛮公が住んでいる。見た目は王国の蛮公とあまり変わらないが、身につけているものが多少違っていたりする。
クーロイ族
身体的特徴はダン吉王国の蛮公とほとんど変わらないが、腰ミノのかわりにスカートのようなものをはいている。ダン吉に無礼な手紙を送り挑発するが、遠征してきたダン吉軍に敗れ財宝を献上することになる。
ブラック族
逆立つ毛のような飾りを頭に着け、太い腹とフンドシ姿が特徴的な種族。


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