円盤翼(えんばんよく)は航空機の翼平面形の一種。円盤形状の主翼を有し、機体本体も円盤と一体になっているものもある。 STOL機やVTOL機として、構想・試作が行われたが、量産された実用機は存在しない。その形状から、空飛ぶ円盤と誤認されたり、空飛ぶ円盤にちなんだ渾名がつけられる場合がある。
概要
円盤翼機
Nemeth Umbrella Plane:マイアミ大学で1934年に製作された機体で、通常形式の胴体に傘型配置で円盤翼を設置していた[1]。
ザック AS-6:第二次世界大戦中のドイツで開発されていた機体で、円盤型の主翼兼胴体を有し、円盤から機首と単発プロペラが突き出していた[2]。
V-173 及び XF5U:アメリカ海軍の艦上戦闘機として開発されていた機体で原型機のV-173は1942年11月23日に初飛行している[3]。円盤から機首と2基のプロペラが前方に突き出した形状をしており、機体後部は主翼と胴体が一体化し、垂直尾翼と水平尾翼が円盤翼に付けられている[3]。V-173の低速性能は優秀であったが、XF5Uは1947年に開発中止となり、飛行試験は行われていない[3]。
Weapon System 606A:アブロ・カナダが開発していた超音速機。
David Rowe UFO - オーストラリアの航空機エンジニアであるDavid Roweが開発したホームビルト機。円盤型の主翼兼胴体を有し、円盤からプロペラが前方に突き出している。オーストラリアで機体記号(10-8675)も取得している[4]。
Lee-Richards Annular Monoplane, England 1913
Arup S2, USA 1932
Hoffmann Younghusband Flying Pancake, USA 1934
Payen AP10a, Frankreich 1935
Johnson Uniplane, USA
Vought V-173, USA 1942
ザック AS-6, Deutschland 1944
Suchanow Diskoplan 1, UdSSR 1958
Suchanow Diskoplan 2, UdSSR 1960
Suchanow Diskoplan 4, UdSSR 1965
Hatfield Little Bird, USA 1986
Rowe UFO, Australien 2015
円盤型機
アブロカー(英語版
超級大白鯊(Super great white shark):中国で2019年に公開されたステルス攻撃ヘリコプターの試作機体。ほぼ円盤形状をしており、翼胴融合を採用し、機体中央のメインローターと機体左右のジェットエンジンで飛行するVTOL機である[12]。中国中央テレビは2020年の珠海エアショーで原型機の初飛行を行うと報じた[13]。
脚注^ ⇒Nemeth article
^ “ ⇒Kreisflugler Sack AS 6/V1 ? der ?fliegende Bierdeckel“” (pdf) (ドイツ語). ADL. Arbeitsgemeinschaft Deutsche Luftfahrthistorik (1998年). 2019年5月19日閲覧。
^ a b c 第二次大戦米海軍機全集 航空ファン イラストレイテッドNo.73,P178-179,文林堂,1993年
^ “10-8675/108675 aviation photos on JetPhotos
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話
編
歴
スペースプレーン
カナダ
ダ・ヴィンチ・プロジェクト
中国
再使用可能実験宇宙機
中国のスペースプレーン計画(英語版)
シェンロン (宇宙船)(英語版)
ヨーロッパ
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大気圏再突入実験用スペースプレーン(英語版)
ブリストル・エアロスペース(英語版)
ファルケ (宇宙船)(英語版)
エルメス
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歴史的
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