円盤生物
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円盤生物(えんばんせいぶつ)は、特撮テレビドラマウルトラマンレオ』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する怪獣の一群。

その名のとおり、円盤の姿をした宇宙怪獣の総称である。
『ウルトラマンレオ』に登場する円盤生物
概要(レオ)

本項では、黒幕であるブラック指令と惑星ブラックスターについても説明する。

ウルトラマンレオ』に登場する円盤生物は、下記の12体である[1]。宇宙人・ブラック指令の命令を受けて悪魔の惑星・ブラックスターから地球に飛来し、侵略活動やその障害となるおゝとりゲン=ウルトラマンレオの抹殺を目的に活動を行う[1]

星人ブニョ以外は皆、何らかの生物と宇宙生物を合成したものである。基本的に円盤形態への変形が可能であり、人間が持てる程度のサイズまで小型化できるものもいる。そのため、神出鬼没の行動を取れるほか、レオが不在の場所に出現して街を破壊し、不利となれば小型化して潜伏することも可能である。シルバーブルーメやノーバなどはそのような特性を活かし、レオを苦しめる。

シルバーブルーメによってMACが全滅させられたうえ、防衛軍が円盤生物の侵入を防ぐ装備を持っていなかったことから、当時の地球圏は無防備に等しい状態となっていたため、それ以降の円盤生物も侵入を容易に行えている。

個体差はあるが各々が非常に高い知性を持っており、単純な殺戮や破壊に徹する生物兵器ではなく、明確な作戦のもとに侵略活動を推進する工作員としての性格が強い。シルバーブルーメからアブソーバまではレオを相手にせず単なる邪魔者との位置づけで戦うが、デモス以降はレオ抹殺を視野に入れた作戦が多くなり、無力を装って少年に匿われるアブソーバ、下僕を使って任務を遂行するブリザード、少女の無垢な善意を利用してテリナQを媒介させるブラックテリナ、梅田トオルの心の隙を突いて精神を汚染するノーバなど、回を重ねるごとに地球人の心を利用して精神的にも肉体的にもゲンを苦しめる傾向が強くなる。

激闘の末、第51話(最終話)でブラックエンドを最後に円盤生物は全滅する。それと同時にブラック指令も絶命し、地球に接近してきたブラックスターもレオによって粉砕される。

本項で紹介する円盤生物はすべて主に活動している回で掲載しているが、レオの放映リストにも記載されているとおり、シルバーブルーメとブニョ[注釈 1]を除く円盤生物は登場回の前回の[注釈 2]ラストシーンに姿を見せている[注釈 3]
制作背景

円盤生物は体形の関係上や能力の特性上、その多くがレオのそれまで使うことの少なかった光線技で倒される点も特徴である。また、当時のレオは、それまでの戦闘経験や修業の成果か多少の苦戦はしても最後には圧勝することが多く、カラータイマーが点滅することも少ない。

そういった、それまでとは異なる展開が散見される「円盤生物シリーズ」が制作された背景には、オイルショックの影響であらゆる制作費を抑制しなければならなくなったという当時の社会的・経済的事情があり、レギュラー出演者たちを減らして怪獣との対戦をプロップの操演で表現しようという、苦肉の策でもあった(ウルトラマンレオ#制作状況も参照)。着ぐるみタイプの円盤生物でも、ノーバやブニョなどは造形を簡素に留め、演出で視聴者を惹きつけようという苦心が見受けられる。その結果、シルバーブルーメやノーバについては視聴者のトラウマになったとの旨が、後年に報じられている[出典 1]
ブラック指令

諸元ブラック指令
COMMANDER BLACK
[6][7]
身長189 cm[出典 2]
体重80 kg[出典 2]
出身地ブラックスター[出典 3]

ウルトラマンレオ』第40話 - 第51話に登場。

円盤生物の地球襲来と同時に現れた、黒ずくめの謎の怪人物。その正体は、悪魔の惑星ブラックスターから地球侵略とレオ暗殺のためにやってきた宇宙人である[11][12]

ステッキと鋭い宇宙刀を武器とし、手に持つ水晶玉でブラックスターから次々と円盤生物を呼び寄せてコントロールし[11][12]、侵略の手駒として操る。序盤こそシルバーブルーメにMACを壊滅させ、ゲンの同僚や仲間を殺害させるなど着実に侵略を進めていくが、レオによって次々と円盤生物を倒されていくにつれ、侵略はレオとの私闘の様相を帯びていく。やがて、終盤にはたび重なる敗北に業を煮やしてブラックエンドを呼び寄せ、レオに決戦を挑む。ブラックエンドがレオに押されて劣勢となると、その場にいたトオルを人質に取ってレオを追い詰めるが、トオルに不意を突かれて噛みつかれたうえ、美山あゆみをはじめとする子供たちによる反撃に遭って袋叩きにされた末、水晶玉を奪われてしまう。最後は、レオがその水晶玉を巨大化させてブラックエンドに向けて投げつけ、水晶玉が破壊されると同時にブラック指令も泡となって消滅する。

出演:大林丈史

大林は、かつてスタントを務めた『木枯し紋次郎』を意識して帽子を三度笠、マントを道中合羽、ステッキを長楊枝に見立てた工夫を取り入れている[13]。また、ブラック指令を印象づけた水晶玉について「空洞の江戸吹きガラスに水を入れたものだった」と答えている。大事そうに指で押さえるような持ち方をしているが、これは空洞のガラスから水が漏れないように押さえていたためだという[14]


日本語としては誤用だが、「ブラック司令」でなく「ブラック指令」が正式な表記。

内山まもるによる漫画版『ウルトラマンレオ』(てんとう虫コミックスザ・ウルトラマン』第3巻に収録[15])では、ブラック司令官の名で登場してババルウ星人と結託し、シルバーブルーメにMACを壊滅させる[注釈 4]。終盤には円盤生物群を引き連れて地球へ侵攻し、待ち受けていたレオやウルトラ4兄弟(ゾフィー、初代マン、新マン、A)を相手に巨大化して対決する。最後は、円盤生物群を倒されて形勢不利と見るや逃亡を図ったもののアストラに阻まれ、レオの放ったセブンの形見のアイスラッガーで倒される。

当時の裏設定では、マグマ星人やババルウ星人とつながりがあったとされており、『心にウルトラマンレオ』によれば、侵略者としての地位はマグマ星人よりも上で、復讐に燃えるババルウ星人の依頼によって地球に向かったとされている[16]

ブラック店長

諸元ブラック店長
身長171 cm
[17][18]
体重67 kg[17][18]
出身地ブラックスター[19]

ウルトラマンオーブ』第22話「地図にないカフェ」に登場。

かつて地球侵略を夢見ていたが挫折し、ブラック店長として同じ過去を持つ地球に潜伏する侵略宇宙人たちの憩いのコーヒー喫茶店カフェ★ブラックスターを経営している。淹れるコーヒーは1,230円のブラックコーヒーのみだが、一度口にした者を虜にさせてしまうほどの絶品であり、ババルウ星人ババリュージャグラス ジャグラーも常連客になっていた。店を訪れていたウルトラマンオーブ=クレナイ ガイにもあくまで客の1人として接し、店内で争い合うことを良しとしない主義を貫いている。店の入口は地球人に普通は視認できないようになっているが、偶然迷い込んだ者には帰り際に場所を忘れさせたうえでコーヒーを振る舞っていたため、「店を出た者は場所を忘れてしまうが、飲んだコーヒーの美味さだけは忘れない」という「地図にないカフェ」として噂されていた。しかし、客の宇宙人たちが何かに畏怖するかのように地球から逃げ去っていく現実に直面した結果、店をたたもうと決意していた。

最後の客となったピット星人ミューから共に船に乗って宇宙へ旅立つことを提案されるもそれを断り、店のマスコットとなっていたノーバと共に旅立とうとするが、ブラックの想いを汲んだノーバが巨大化して暴れ出したことにより、忘れかけていた地球侵略の夢を思い出してノーバと一体化する。ノーバの内部では『レオ』のブラック指令と同様の姿となり、迎え撃つオーブを追い詰める際には、「最近の怪獣はごちゃごちゃし過ぎていていかん」と語ったり、SSPの面々からなおも「店長!」と呼ばれて戸惑うなど、コミカルな一面を見せていた。

ノーバをオーブに倒されて自らだけが生き残った後、ガイに「いい夢を見させてもらいました」と感謝の言葉を述べつつ悲観に暮れるが、「あんたのコーヒーを美味しいって言った奴らがいるじゃないか」と諭され、カフェの看板を残して姿を消す。その後、ビートル隊の渋川一徹がラーメン★ブラックスターという謎のラーメン店が存在するという巷の噂を聞きつけている。

出演:赤星昇一郎

赤星は同話監督の市野龍一とは親しい間柄であり、市野に出演を希望して実現した[20]


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