円山 雅也(まるやま まさや、1926年10月19日 - 2004年12月)は日本の弁護士、元参議院議員。別名・遠山雅之。目次
1 来歴・人物
2 政歴
3 著書
3.1 共著・監修
4 関連人物
5 脚注
来歴・人物。
1950年、日本大学法学部を卒業後、司法試験に合格。翌々1952年には判事補となる。1956年に退官し弁護士登録、東京弁護士会所属。「円山雅也法律相談事務所」(後の「円山法律事務所」)を設立。以後メディアを中心にわかりやすい法律解説で人気を集め、1975年から日本テレビ系で開始されたテレビ番組『テレビ三面記事 ウィークエンダー』では番組監修を務めただけでなく自らも解説者として出演しており、同番組が円山の知名度を上げるきっかけとなりタレント弁護士の草分け的存在となる。
1977年には第11回参院選において新自由クラブ公認で全国区から出馬し当選、参議院議員となる。その後自由民主党に転じるも全国区制が廃止され比例代表制が導入された。1983年の第12回参院選で落選した。
落選後の1985年12月頃、顧問を務めていた会社の依頼を受け、同社が販売する抵当証券のための推薦文を書き、顔写真や「前参議院議員」等の経歴とともに同社に渡したが、これらが顧問弁護士の肩書きを付けられ一般消費者向けの広告に掲載された。円山は推薦文を書くに当たって同社の事業内容や営業活動、推薦文の利用方法について調査・確認しておらず、広告に掲載されたことを知った後もこれを放置し、十分な対応を行わなかった。この結果同社の詐欺的商法に利用され、抵当証券を購入した多数の客が損害を被ったとして1991年12月、東京弁護士会より業務停止1ヶ月の処分を受けた。この処分の後、自民党を離党している。
その後進歩党に入党し、同党公認で参院選神奈川選挙区から2回出馬するも当選できず、政界を引退。弁護士活動に専念した。
法律に関する著書も多数。また小説も執筆、『妻は告白する』(1961年)・『大悪党』(1968年、原題『悪徳弁護士』)は映画化もされた。
2004年12月、死去[1]。
政歴
1977年 参議院議員(全国区)新自由クラブ公認で当選
法務政務次官
1983年 参議院議員(比例区)自民党公認で落選
1989年 参議院議員(神奈川選挙区)進歩党公認で落選
進歩党副代表
1992年 参議院議員(神奈川選挙区)進歩党公認で落選
著書
『二人の登攀者』 (ケルン新書)朋文堂 1963
『愛情裁判 "男と女"のトラブル解決法』 (サラリーマン・ブックス)読売新聞社 1964
『SEX-どこまでが スレスレの知恵と心得』 (プレイブックス)青春出版社 1965
『悪徳弁護士』 (エース・ブックス)自由国民社 1967
『手形に強くなる事典』ダイヤモンド社 1968
『男性用六法全書』 (エース・ブックス)自由国民社 1968
『法のアナで儲けろ』 (エース・ブックス)自由国民社 1968
『借金に強くなる事典 わかりやすい金銭貸借の法律』ダイヤモンド社 1968
『女から逃げだす法律の本』遠山雅之 自由国民社 1969
『女自身を盗む奴』遠山雅之 自由国民社 1969
『喧嘩六法 ビジネスマン 上役との喧嘩から家庭での喧嘩まで』遠山雅之 エール出版社, 1969
『契約に強くなる事典』ダイヤモンド社 1969
『生活の法律 円山雅也ビジネスマン六法』ダイヤモンド社 1969
『悪徳不動産屋』遠山雅之 ルック社