「密告者」、「インフォーマー」はこの項目へ転送されています。ロン・チェイニーが出演した1915年の映画については「密告者 (1915年の映画)
」を、2010年の香港映画については「密告・者」を、アメリカ合衆国の小説については「インフォーマーズ」をご覧ください。情報提供者(英: informant, インフォーマント)とは、ある人物または組織・団体に関する内部の情報を捜査機関や情報機関など別の組織に提供する人物の総称である。
日本語では情報屋、連絡員、協力者、タレ込み屋などとも言われる。英語ではその他informer(インフォーマー)やcontact man(連絡員)やassetと呼ばれたり、stool pigeon(元の意味は猟師が使う囮の鳩、すなわち「原義の」デコイ)など様々なスラングもある。
また、これを密告者や内通者と呼ぶ場合は、情報を漏らされた側の立場から、批判的なニュアンスが込められているともいえる。さらにはスパイ呼ばわりされる場合もある。
一方、内部告発者という表現もあるが、これに相当する英語のホイッスルブローワーは、内部の人物が、その所属する企業(非営利活動団体、等)がおこなう不正や犯罪を是正してもらいたいがためにやむなくおこなう、いわば善意的な告発を主にさす。 この用語は通常、法執行 情報提供者は通常、組織犯罪に関連する人物、もしくはその組織内部の人物である。組織犯罪というものは、まさしくその性質により、多くの人間を、互いに罪の意識を承知で様々な違法行為に関与させるものである。秘密情報提供者(CI)が自らは寛大な処置をしてもらうことを目的に情報を売り渡すことはかなり頻繁にあり、金銭を得ることや警察に自身の犯罪行為を見逃してもらう代償として、長期間に渡り組織内部に潜入し情報を提供することもある。また組織の人物が逮捕された後に一部が情報提供者に成り変わることもしばしばある。殺人事件の捜査や麻薬取締を含め、警察の捜査手法として情報提供者を利用することはごく一般的なことである。警察に有力な情報を提供することにより捜査を援護するいかなる市民も原義的には情報提供者である[要出典][8]。 CIAは薬物売買の元締
概要
犯罪に関する情報提供者
情報提供者は以前所属していた犯罪組織の仲間からは裏切り者と見なされることが常である。組織の種類・規模がどのようなものであろうとも、情報を捜査機関に提供した者に対しては強い敵意が向けられるのはもっともなところである。彼らは組織から脅威と見なされ、様々な処罰が下される。すなわち、絶縁に始まり肉体的暴力または処刑、もしくはそれら全てというような悲惨な末路に彼らは至る可能性がある。このため、通常情報提供者は保護、隔離される。その方法としては、監獄へ収監し隔離する、または仮に収監しない場合、新たな身分、個人情報を与えどこか別の場所に引っ越しさせる、かのいずれか一方を選ぶことになるが、前者の場合、既に収監されていた犯罪組織の関係者から報復されるリスクがあるため、後者を選ぶことが多い。 情報提供者は提供先の捜査機関から「謝礼」を受けることがある。対テロリズムの一環として全世界的に展開している米国務省外交保安部
謝礼
金額の大きい事例としては次が挙げられる。2008年、リヒテンシュタインの複数の銀行[注釈 1]に欧米印の多数の資産家の脱税資金が存在することが報じられた[12]。