内田 隆三(うちだ りゅうぞう、1949年[1][2] - )は、日本の社会学者。東京大学名誉教授[3]。専門は社会理論、現代社会論[4]。 《主な出典:[5]》 大阪府出身[4]。大阪府立高津高等学校卒業、1973年京都大学文学部哲学科卒業、1976年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士号を取得)、1982年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。見田宗介のゼミナールに所属していた[6]。1983年神戸女学院大学採用、1985年同助教授、1991年同教授を経て、1996年東京大学大学院総合文化研究科(国際社会科学専攻[注釈 1])教授。2015年定年退任。 消費社会、ミシェル・フーコーなど研究対象は多岐にわたる。2014年、『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』で第14回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。
経歴
著書
単著
『消費社会と権力』(岩波書店 1987年)
『ミシェル・フーコー――主体の系譜学』(講談社現代新書 1990年/増補改訂、講談社学術文庫 2020年)
『柳田国男と事件の記録』(講談社選書メチエ 1995年)
『さまざまな貧と富』(岩波書店 1996年)
『テレビCMを読み解く』(講談社現代新書 1997年)
『探偵小説の社会学』(岩波書店 2001年/岩波人文書セレクション 2011年)
『国土論』(筑摩書房 2002年)
『社会学を学ぶ』(ちくま新書 2005年)
『ベースボールの夢――アメリカ人は何をはじめたのか』(岩波新書 2007年)
『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される――言語と運命の社会学』(岩波書店 2013年)
『乱歩と正史――人はなぜ死の夢を見るのか』(講談社選書メチエ 2017年)
共著
(若林幹夫・三浦展・山田昌弘・小田光雄)『「郊外」と現代社会』(青弓社, 2000年)
編著
『情報社会の文化(2)イメージのなかの社会』(東京大学出版会, 1998年)
『現代社会と人間への問い――いかにして現在を流動化するのか?』(せりか書房, 2015年)
共編著
(多木浩二)『零の修辞学――歴史の現在』(リブロポート, 1992年)
(見田宗介・上野千鶴子・佐藤健二・吉見俊哉・大澤真幸)『社会学文献事典』(弘文堂, 1998年)
(山脇直司・森政稔・米谷匡史)『ネイションの軌跡』(サイエンス社, 2001年)
(見田宗介・市野川容孝)『「身体」は何を語るのか』(サイエンス社, 2003年)
(丸山眞人)『「資本」から人間の経済へ』(サイエンス社, 2004年)
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 国際社会科学専攻は、内田の東京大学での任用時期と同じ1996年4月に改組設置。
出典^ 国立国会図書館典拠データ検索
^ 内田隆三編『現代社会と人間への問い』編著者紹介