具足戒
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出典検索?: "波羅提木叉" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2015年7月)

このページのノートに、このページに関する議論があります。
議論の要約:プラーティモークシャの意味として五戒の実践を挙げる説明は不適当ではないか

仏教用語
プラーティモークシャ
パーリ語P?timokkha
サンスクリット語pr?timok?a
中国語波羅提木叉, 波羅底木叉, 般喇底木叉
日本語波羅提木叉
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波羅提木叉(はらだいもくしゃ、: pr?timok?a[1]:プラーティモークシャ、: P?timokkha:パーティモッカ)は、仏教出家者である比丘比丘尼[注 1]の集団である僧伽における規則となる戒律条項を記した典籍(戒本)のこと[1]

戒本、別々解脱[1]、別解脱[2]と意訳する。
概要

(vinaya:ヴィナヤ)の中核を成すものであり、例えば、南伝の上座部仏教で用いられているパーリ語仏典であれば、この波羅提木叉の説明である「経分別」(suttavibh?nga)に、僧伽の運営規則である「?度」(khandhaka)と、「附随」(pariv?ra)が付け加えられる形で、「律蔵」(vinaya pi?aka)(通称「パーリ律」)が構成されている。

正式に僧伽の一員となった出家僧にとっては、この波羅提木叉も戒に含まれることになる。戒律とひとまとめに呼ばれるのもそのためである。比丘向けと、比丘尼向け、男女別にそれぞれ分かれている。一方で、在家信者や沙弥(見習い僧)が必ず守るべき: ??la: s?la:シーラ)は、三帰依を前提とした上で、基本的に五戒八斎戒、あるいは沙弥の十戒止まりである。

パーリ語仏典(パーリ律)内の波羅提木叉では、比丘向けが227戒、比丘尼向けが311戒となっている。

布薩(月に2回、満月・新月の日にある僧伽内の集会)の度ごとに読み上げられ、抵触していないか確認される[3]
構成

内容別に、以下の8種類に大別される。
波羅夷(はらい、p?r?jika:パーラージカ) - 僧団(僧伽)追放の大罪。

僧残(そうざん、: sa?gh?va?e?a:サンガーヴァシェーサ、: sa?gh?disesa:サンガーディセーサ) - 波羅夷に次ぐ重罪。僧団(僧伽)には残れるが、一定期間資格を剥奪される。

不定(ふじょう、aniyata:アニヤタ) - 女性と2人きりになること。比丘(男性出家者)のみを対象とする。上記内の罪を犯していないか嫌疑がかけられ、追及される。

捨堕(しゃだ、: nai?sargika-pr?ya?cittika:ナイヒサルギカ・プラーヤシュチッティカ、: nissaggiya-p?cittiya:ニッサッギヤ・パーチッティヤ) - 禁止物の所持、もしくは禁止方法での物品の獲得。懺悔が必要。

波逸提(はいつだい、: pr?ya?cittika:プラーヤシュチッティカ、: p?cittiya:パーチッティヤ) - 様々な好ましくない行為。懺悔が必要。

提舎尼(だいしゃに、: pratide?an?ya:プラティデーシャニーヤ、: p??idesan?ya:パーティデーサニーヤ) - 食物の授受に関する禁則。懺悔が必要。

衆学(しゅがく、sekhiya:セーキヤ) - 服装、飲食、説法などにまつわる禁則。懺悔が必要。

滅諍(めつじょう、: adhikara?a-?amath?(アディカラナ・シャマター)、: adhikara?a-samath?:アディカラナ・サマター) - 僧団内の紛争収拾にまつわる規則。懺悔が必要。

大乗仏教での扱い

以上、上記してきた内容は、初期仏教以来のひな形であり、これは現在も南伝の上座部仏教においては、基本的にそのまま継承されている。

では他方の大乗仏教ではどうかというと、大乗仏教においても、上記の伝統はそれなりには継承されてきた。また、大乗仏教の優位性を示すべく、建て前上の説として、大乗の菩薩においては、この波羅提木叉としての「比丘戒」に加え、その上に更に「菩提心戒」や「菩薩戒」をはじめとする大乗の諸戒を、密教の場合であれば更に「三昧耶戒」の諸戒を上乗せし、より厳しい規律とすることが、中国仏教や鑑真に代表される大乗仏教と、空海とその弟子や、中国密教、チベット密教等の後期大乗仏教と呼ばれる密教における伝統の基本的なあり方である。

例えば、『梵網経』では「この十重禁について、一つとして微塵も犯してはならない。もしこれを犯すことがあれば、現身に発菩提心を得ることは出来ず、あるいは国王の位・転輪王の位を失い、比丘・比丘尼の位を失い、十発趣・十長養・十金剛・十地・仏性常住の妙果を失う」と書かれている。

しかしながら、

初期仏教以来の伝統仏教(部派仏教)に対する改革運動としての大乗仏教の性格

各地への伝播の際の様々な不備

宗派・信仰の多様性

などの様々な要因が混じり合いながら、紆余曲折を経てきたのが実態であり、現在も各地域・各宗派によって、バラつきがある。

以下、地域別にその概要を示す。
東アジア(中国・日本など)

東アジアの北伝大乗仏教では、周知の通り、段階的に様々な仏典が輸入・翻訳されていくという特殊な伝播経緯を辿ることになるが、東晋代の中国に『十誦律』『四分律』『摩訶僧祇律』などが持ち込まれて律の研究が進み始め、北魏代に法聡・慧光らによって、法蔵部の『四分律』に依る四分律宗が築かれ、それを継承した代の道宣が、南山(終南山)にて(南山)律宗を大成したことで、律(具足戒・波羅提木叉)及び僧伽の伝統は、一応は継承・確立されることになる。後に、その門下である鑑真が、日本にそれを伝え、東大寺戒壇が築かれるなど、日本仏教にもその伝統は継承された。こうして東アジアの北伝仏教においては、法蔵部の『四分律』が、デファクトスタンダードとなった。

こうして東アジアの北伝大乗仏教にも、一応は律(具足戒・波羅提木叉)及び僧伽の伝統が継承され、また、国家も(私度僧による税・労働・兵役免除特権乱用の排除を目的として)僧団を管理するためにそれを利用したが、他方で、上記したような特殊な伝播経緯ゆえに、初期仏教・上座部仏教のように、律(具足戒・波羅提木叉)が僧伽(僧団)の、ひいては仏教の根幹を成しているという認識まで、全信徒の間に継承されていたとは言い難く、それ以前にそもそも小乗・大乗・偽経入り乱れた中で、仏典・経典の範疇すら確定しておらず(教相判釈)、各自に所依の経典や論を選択しては各宗派を形成するという有り様だったため、そもそも初期仏教・上座部仏教のような形そのままでの仏教の継承は、現実的には困難であった。

その後、中国(及び朝鮮半島)においては、唐代の仏教弾圧(会昌の廃仏)などによる混乱に加え、代以降の理学朱子学)の台頭、モンゴル満州族による支配など、様々な要因が混ざり合いながら、仏教そのものが衰退・変質していくことになり、律(具足戒・波羅提木叉)の扱いも曖昧になっていった。そのことは、宋代以降に形成されていった大蔵経の並びにおいて、律(具足戒・波羅提木叉)の配置が(南方上座部やチベットのように、仏典の最初に配置されて重視されているのとは対照的に)後回しにされていることからも窺える。


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