六観音御池
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六観音御池

六観音御池、遠方に甑岳
所在地宮崎県えびの市
面積0.17 km2
周囲長1.5 km
最大水深14.0[1] m
平均水深9.4 m
貯水量0.0016 km3
水面の標高1198 m
成因火山湖
淡水・汽水淡水
湖沼型貧栄養、酸栄養湖
透明度14.0 m
プロジェクト 地形
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六観音御池(ろっかんのんみいけ)は、九州南部のえびの高原北部にある直径約440メートルの火山性湖沼である。六観音池あるいは単に御池とも呼ばれる。
地理

流入流出する川はないが、大雨が降ると近くの白紫池から溢れた水が流入することがある。雨の少ない冬期には水位が約1メートル低下し、1月から2月にかけて結氷することもある。水質は強い酸性(pH=3.4-4.8)を示し、透明度が高く水深が比較的大きいことから濃い青色(フォーレル水色標準3番)を呈する。池の水はえびの高原にある施設の水源として利用されている。

周囲をモミツガアカマツなどの林に囲まれている。池の北畔に六観音堂があり、参道には屋久杉を移植したといわれるスギの巨木「六観音杉」がある。えびの高原駐車場から白紫池、六観音御池、不動池を巡る自然研究路が整備されている。
形成

六観音御池は霧島火山群に属し、おおむね2万年前(入戸火砕流噴出から韓国岳形成までの間)に発生した水蒸気爆発によってできたマールである[2]
歴史

959年(天徳3年)、修行のためにここを訪れていた性空が池畔で法華経を唱えていたところ白髪の老人があらわれ「自分はヤマトタケルであり、白鳥となってこの山に住んでいる」と語ったといわれる。性空は自ら6体の観音像を彫刻し池畔に御堂を建てて安置した。江戸時代には毎年9月28日に六観音堂で祭礼が行われていた[3]
脚注[脚注の使い方]^ 近藤寛, 久保礼子, 福島和夫, 石渡良志、「六観音御池、白紫池、大浪池の酸性湖堆積物における脂質成分の特徴」 『長崎大学教育学部自然科学研究報告』 1994年 51巻 p.37-49, 長崎大学教育学部
^ 井村隆介、「霧島火山の地質」『東京大學地震研究所彙報』 1995年 第69号 4号 p.189-209, 東京大学地震研究所
^ 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会 巻之53』 1843年

参考文献

えびの市郷土史編さん委員会編 『えびの市史 上巻』 宮崎県えびの市、1994年

田中正明 『日本湖沼誌』 名古屋大学出版会、1992年

水沼栄三 「霧島山頂火口湖の水質」 『霧島山総合調査報告書』 霧島山総合研究会、1969年

牧園町郷土誌編さん委員会編 『牧園町郷土誌 改訂版』 牧園町長川畑義照、1991年

関連項目

えびの高原

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植物

ミヤマキリシマ | ノカイドウ
関連項目

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