六神合体ゴッドマーズ
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六神合体ゴッドマーズ
ジャンルSFヒーローロボットアニメ
アニメ
原作横山光輝
監督今沢哲男
シリーズ構成藤川桂介
キャラクターデザイン本橋秀之
メカニックデザイン亀垣一
音楽若草恵
アニメーション制作東京ムービー
製作東京ムービー新社
放送局日本テレビ系列
放送期間1981年10月2日 - 1982年12月24日
話数全64話
映画
監督今沢哲男
制作トムス・エンタテインメント
配給東宝東和
封切日1982年12月18日
上映時間97分
テンプレート - ノート

『六神合体ゴッドマーズ』(ろくしんがったいゴッドマーズ)は、日本テレビ系列で放送された東京ムービー新社製作のロボットアニメである。
概要

前番組の『太陽の使者 鉄人28号』に引き続き、横山光輝漫画マーズ』を原作にすることで企画された。ただし、横山の了解の下、大胆な改編がなされた。主人公側のロボット・ガイヤー(原作ではガイアー)と六神体が戦うという原作に対して、本作ではガイヤーと五神ロボが合体するといったように、根本となる基本設定からして異なるなど、ほぼアニメオリジナル作品と言ってもよい内容となっており、結末も原作の衝撃的なものとは異なっている。共通しているのは一部の固有名詞、ロボットの名称、マーズの意思、またはマーズの死亡によりガイヤーが爆発する設定など。

題名は当初原作にちなんで『六神合体マーズ』とされ、この仮題でアニメ誌などへの発表もなされた。「マーズ」という名称は関連商品を販売する際に既に商標が登録されていたため「ゴッドマーズ」に変更された[1]。後におもちゃのセールスを前提とせず、原作に忠実なOVA『マーズ』とテレビアニメ『神世紀伝マーズ』が別会社により製作された。

当初は半年の放送予定だったが、おもちゃのセールスが好調だったほか、おもちゃの購買層である低年齢層とは別に、女性ファンを中心にアニメファンの人気が高まり、1年以上放映された。ストーリーは、ギシン星編、マルメロ星編、地球編の三部構成。

スタッフは、前番組の『太陽の使者 鉄人28号』からシフトする形で参加。『マジンガーZ』、『宇宙戦艦ヤマト』などで実績のある藤川桂介シリーズ構成に起用され、ストーリー作りに重要な役割を果たしている。

ロボット同士の合体は『UFO戦士ダイアポロン』、『宇宙大帝ゴッドシグマ』、『最強ロボ ダイオージャ』にもあったが、これらは3体合体であり、ロボット同士での6体合体を採用したアニメは本作が最初である。

スポンサー主導で番組作りが行なわれ、主役ロボットのゴッドマーズは玩具がヒットした『闘士ゴーディアン』や『宇宙大帝ゴッドシグマ』と同様の変形プロセスが採り入れられた。しかし六体のロボットが合体した線の多い複雑なデザインは当時の手描きアニメで動かすには困難であり[2]、売り物であるはずの肝心のロボットの活躍はスポンサーへのサービス的に最後の数分間まとめて行なわれ[3][注 1]、ジャンルとしてはロボットアニメではあるがもっぱら人間ドラマに力が注がれた。そうした事情から原作には登場しない、主人公のライバルになる美形キャラクター「マーグ」が生み出された。そして、これが初のキャラクターデザインという本橋秀之が描き、三ツ矢雄二が声をあてたマーグは主人公以上の人気を集め、本作が多くの女性ファンを獲得する原動力となった。本橋は後年のインタビューにおいて、人気の理由は絵柄より声優のおかげと語っている[2]。特に放送当時のマーグの人気は凄まじく、マーグが死亡すると分かったときは助命嘆願書やカミソリが送られ[4]、実際に本編で死亡した際には『あしたのジョー』の力石徹に倣って、アニメ雑誌アニメディア』の協力で、日本テレビの南館ホールで葬儀を行うイベントが開催されたほどである[5]

放映中にファンが映画化希望の署名運動を行い、10万人の署名を集めた[6]。この結果、製作された劇場版はギシン星編を再編集したものでエンディングでは署名運動の中心になったファンがクレジットされている。またテレビ最終回直前に出版された藤川桂介による小説『六神合体ゴッドマーズ 十七歳の伝説』(徳間書店)は、6年後にOVA版(1988年)が製作された[7]
ストーリー
ギシン星編

全宇宙の支配を狙うギシン星・ズール皇帝がその魔手を地球に伸ばしてきた。クラッシャー隊の一人として活動していた明神タケルは、戦いの中で自らの出生の秘密を知る。タケル=マーズは、彼を守るため造られた「ゴッドマーズ」とともにズールに立ち向かっていくが、それは血を分けた双子の兄・マーグとの悲しい戦いの始まりでもあった。
マルメロ星編

ズールを倒し、ギシン星を解放したタケルだったが、一人の少女が地球に飛来して新たな戦乱に巻き込まれる。マルメロ星の独裁者ギロンがマイナス超能力者弾圧に乗り出し、逃亡者フローレがその目標の一人であったのだ。強硬にギロンはフローレ引き渡しを要求するが、タケルは彼女を庇ったため、地球とマルメロ星は遂に戦争状態に。第三勢力として宇宙海賊ガッシュも絡み、クラッシャー隊は否応なく、プラス超能力者VSマイナス超能力者のマルメロ星の抗争に干渉して行くのだった。
地球編

マルメロ星との戦乱はギロンの死により収まった。だが、ギロンの背後には黒幕がいた。それは倒したと思われていたズールだった。超能力を使うと生命が削られるデビルリングを填められてしまったタケルは、謎のバラの騎士の支援を受けながらもズールとの最終決戦に挑んでいく。
登場人物
全編共通
マーズ / 明神 タケル(みょうじん タケル)
- 水島裕 / 佐々木るん(少年時代)本作品の主人公。17歳。ギシン星人。プラス超能力者。ズールによって、産まれてすぐに拉致(強制徴用)された上で地球に送られた。ガイヤーが地球に到達した際に生まれた明神礁にて、発見者の明神博士に拾われ、我が子として育てられた。戦闘では常人を遥かに上回る身体能力に加え、両手首を交差して発生させる衝撃波や髪の毛を針状にして飛ばすという超能力を使用する。前述の経歴からアイデンティティーは完全に地球人のそれであり、血を分けた兄マーグと邂逅を果たして実の両親のことや自身にまつわる真実、ギシン星の体制や状況を知った後も、自身は地球の人間という意識を持ち続けていた。これは戦いが終わるまで変わることがなく、マルメロ星編では異星人に出会った際「俺の名は明神タケル。宇宙名マーズだ」と名乗っていた。
飛鳥 ケンジ(あすか ケンジ)
声 - 石丸博也23歳。主人公が所属するクラッシャー隊のリーダー。冷静沈着。マルメロ星編からは宇宙ステーション「ケレス」のキャプテンを兼任、その終盤からは防衛軍隊長に臨時昇進し、ギロンの本隊と艦隊戦を繰り広げる。
伊集院 ナオト(いじゅういん ナオト)
声 - 鈴置洋孝 / 四宮豪第2次スーパーロボット大戦Z第3次スーパーロボット大戦Z)17歳。コスモ・クラッシャーの火器担当。当初は口の悪さで何かにつけてタケルに突っかかっていてぶつかり合った。キャラクターデザインは明神タケルのボツ稿の流用。
日向 ミカ(ひゅうが ミカ)
声 - 川浪葉子15歳(劇場版では17歳)。クラッシャー隊の紅一点。レーダー・通信担当。マルメロ星編ではガッシュに一目惚れするも、その想いから突出したことが仇になって捕えられ、結果的にガッシュを死なせる要因を作ってしまい、眼前で彼を喪ったことで悲恋に終わった。
木曽 アキラ(きそ アキラ)
声 - 塩屋翼16歳。コスモ・クラッシャーの航法担当。メカに強いが女性に弱く、第17話ではアカネ(ロゼが化けた美少女)に騙されて手玉に取られている。
明石 ナミダ(あかし ナミダ)
声 - 山田栄子タケルに憧れる少年。第4話でギシン星戦闘メカ「サイクロン」の竜巻攻撃によって両親を亡くしている。後にクラッシャー隊の特別隊員として入隊。微弱ながらも超能力を有する。小説版ではタケルの後継者としてガイヤーと五神ロボを操れるペンダントを受け継ぐ。
大塚(おおつか)長官
声 - 富田耕生42歳。クラッシャー隊の所属する地球防衛軍の長官。同じ横山光輝原作ということで、スターシステムを取り入れ、前作『太陽の使者 鉄人28号』の大塚警部のキャラクターデザインを流用している。『太陽の使者 鉄人28号』でのインターポール捜査官時代の宇宙魔王に関する事件での功績が認められ地球防衛軍長官になったという設定が、放送当時のアニメ雑誌[要文献特定詳細情報]で紹介されていた。


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