六君子湯
[Wikipedia|▼Menu]

六君子湯臨床データ
法的規制

医療用医薬品
一般用医薬品

投与経路経口
識別
KEGGD07051
テンプレートを表示
ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)[1]

六君子湯(りっくんしとう)とは、漢方方剤の一種。出典は明代の医書『万病回春』。
概要

補気剤の一種。
効能・効果
適応

虚弱な人の消化不良、食欲不振、嘔吐などに用いる。
保険適用エキス剤の適応

胃炎、胃アトニー胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐[2]
臨床試験

六君子湯は、上部消化管機能異常に起因すると考えられる食欲不振、胃部不快感、胃もたれなどの運動不全型の上腹部不定愁訴患者235 例(六君子湯エキス顆粒群118 例、低用量(40倍希釈)群117 例)による多施設共同の二重盲検ランダム化比較試験において、低用量群に比較して運動不全型の上腹部愁訴(dysmotility-like dyspepsia)が有意に改善した[3]
組成

白朮(びゃくじゅつ)[4]茯苓(ぶくりょう)、人参(にんじん)、半夏(はんげ)、陳皮(ちんぴ)、大棗(たいそう)、生姜(しょうきょう)、甘草(かんぞう)
方解

四君子湯白朮[4]茯苓人参大棗生姜甘草)と、二陳湯(半夏陳皮茯苓生姜甘草)の合方

両処方の君薬(主薬)である白朮[4]茯苓人参甘草及び陳皮半夏の6生薬から六君子湯と名付けられた。


白朮

茯苓

人参

半夏

陳皮

生姜

甘草

相互作用
併用注意

次の薬剤との併用により、偽アルドステロン症ミオパシーが出現しやすくなる[2]
甘草含有製剤

グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

副作用

次の副作用がある[2]
重大な副作用

偽アルドステロン症、ミオパシー、肝機能障害黄疸
その他

発疹蕁麻疹悪心、腹部膨満感、下痢など。
注意事項

高齢者は生理機能の低下、妊産婦、小児は安全性未確立のため、注意が必要である[2]
市販薬

小林製薬の市販薬「ギャクリア」はこの処方で作られている市販薬である[1]
関連処方

四君子湯 (zh:四君子湯)

二陳湯

脚注[脚注の使い方]^ a b 本来白朮のところが蒼朮となっている。
^ a b c d ツムラ製品情報『ツムラ六君子湯』
^ 原澤茂ほか『医学のあゆみ』1998年、187巻、p207-29
^ a b c メーカーによっては蒼朮(そうじゅつ)となっているが、白朮と蒼朮の混同は日本独自の古方派の影響である。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:14 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef