公同信条(こうどうしんじょう symbola oecumenica)とは、使徒信条、ニカイア・コンスタンティノポリス信条、カルケドン信条、アタナシオス信条の4つである。日本語の「公同信条」は日本のプロテスタントで用いられる訳語。各信条それぞれはカトリック教会でも使用され、ニカイア・コンスタンティノポリス信条・カルケドン信条の二つについては正教会でも使われるが、本項はプロテスタントにおけるこれら信条4つをまとめた概念を扱う。
"symbola oecumenica"は、宗教改革の時代マルティン・ルターによって最初に使われたといわれる[1]。
宇田進は、この4信条の根本は三位一体、キリストの二性一人格、贖罪であると解説する。教会については、ローマの教皇を中心とするカトリック教会の教会観は使徒信条と異なるとしている。この信条において確認された正統信仰は福音派に共通するといわれる。[2]
渡辺信夫は、これらは「記念碑として尊敬されねばならないが、研究を進めて行く助けではない」[3]としている。
脚注^ 『基本信条』東京基督教研究所訳
^ 『福音主義キリスト教と福音派』p.60-67
^ 『古代教会の信仰告白』
参考文献
『基本信条』東京基督教研究所訳 新教出版社
『古代教会の信仰告白』渡辺信夫 新教出版社
『福音主義キリスト教と福音派』宇田進 いのちのことば社
ルター派ルター大教理問答・ルター小教理問答(1529年) - アウクスブルク信仰告白(1530年) - アウグスブルク信仰告白の弁証(1530年) - シュマルカルデン条項(1537年) - 和協信条(1577年)
改革派ジュネーブ信仰問答(1543年) - チューリッヒ一致信条(1549年) - フランス信条(1559) - スコットランド信条(1560年) - ベルギー信条(1561年)- 第二スイス信条(1561年) - ハイデルベルク信仰問答(1563年) - ドルト信仰基準(1618) - ウェストミンスター信仰告白(1646年) - ウェストミンスター大教理問答・ウェストミンスター小教理問答(1647年)
英国教会三十九箇条(聖公会大綱)(1563年)
バプテスト派スタンダード信仰告白(1660年) - 第二ロンドン信仰告白(1677年)
会衆派サヴォイ宣言(1658年)
関連事項信条史
更新日時:2014年1月20日(月)11:37
取得日時:2019/07/29 09:58