八百八町夢日記
[Wikipedia|▼Menu]

八百八町夢日記
ジャンル
時代劇
脚本小川英
胡桃哲
ほか
監督山下耕作
ほか
出演者里見浩太朗
風間杜夫
長門裕之
船越英一郎
風見章子
時代設定天保年間・1830年代[1]
製作
制作日本テレビ
ユニオン映画

放送
音声形式モノラル / シネテープ
放送国・地域 日本

第1シリーズ
プロデューサー今井正夫
内堀雄三
出演者中原理恵
森川正太
立原ちえみ
未來貴子
左右田一平
佐藤慶
ナレーター左右田一平
オープニング作曲:TAI
編曲:川村栄二
エンディング里見浩太朗「恋草子」
放送期間1989年10月10日 - 1990年10月2日
放送時間火曜 20:00 - 20:54
放送枠日本テレビ火曜8時枠時代劇
放送分54分
回数34+SP4

第2シリーズ
プロデューサー西牟田知夫
加納譲治
今井正夫
出演者名古屋章
中田喜子
中村綾
高橋浩二朗
浜田寅彦
ナレーター小林昭二
オープニング作曲:市川昭介
編曲:川村栄二
エンディング里見浩太朗「夢がたり」
放送期間1991年10月8日 - 1992年9月15日
放送時間火曜 20:00 - 20:54
放送枠日本テレビ火曜8時枠時代劇
放送分54分
回数34+SP2
特記事項:
16mmフィルム
テンプレートを表示

『八百八町夢日記』(はっぴゃくやちょうゆめにっき)は、日本テレビ系にて1989年10月10日から1990年10月2日1991年10月8日から1992年9月15日にかけて毎週火曜日20:00 - 20:54に放送された時代劇シリーズ。第1シリーズ第14話までの副題は「隠密奉行とねずみ小僧」。同局で放送された『長七郎江戸日記』の第2シリーズ後に当作の第1シリーズ、長七郎江戸日記の第3シリーズ後に当作の第2シリーズがそれぞれ放送された。

主演は実在した町奉行・榊原忠之を演じる里見浩太朗鼠小僧を演じる風間杜夫。主題歌(エンディング曲)は第1シリーズ・第2シリーズとも里見が歌っている。作中では相馬大作事件仙石騒動など、忠之が実際に関与した天保時代の事件も取り上げられた(スペシャル版の「みちのく忠臣蔵」が相馬大作事件、「国盗り夢物語」が仙石騒動を扱っている)。
作品解説
あらすじ

天保年間・1830年代、江戸の町を騒がせた義賊・鼠小僧次郎吉が江戸北町奉行・榊原主計頭(かずえのかみ)忠之の指揮によって捕らえられ、公衆の面前で処刑された。しかしこれは信頼できる手駒を欲していた榊原の策で、次郎吉は処刑されていなかった。榊原は次郎吉に、江戸の町にはびこる犯罪に対して隠密捜査を行うことを約束させる。浪人や役者などに変装する榊原と、三郎三(さぶろうざ)と名を変え絵双紙屋として振る舞う次郎吉の2人は、協力して捜査を続けていくことになる。

長七郎江戸日記」が徳川の血筋で悪党達を圧倒する「水戸黄門」型の勧善懲悪ものだったのに対し、当作では町奉行が自ら隠密捜査をするという「遠山の金さん」型の勧善懲悪ものとなっている。
物語の流れ

小料理屋の女将・おりん(第1シリーズ)・おつや(第2シリーズ)と次郎吉が犯罪者の身辺を捜索し、小料理屋で榊原に報告する。その報告を受けた榊原が浪人・榊夢之介として犯罪者の仲間になったふりをしてさらに詳細な情報を探る。捜査において夢之介は内部者に不審がられて襲われたりその不信を解くために町奉行の手先(事情を知る観音寺や八田)と戦うが、その際に「夢」と書かれた鉄扇を用いる。

証拠を掴んだ後、榊原は町奉行としての捕り物の正装で犯罪者グループの黒幕の屋敷へ単身で乗り込む。黒幕達が部屋で会話しているところへ榊原の声が響き、誰何する黒幕達に向かって「北町奉行・榊原主計頭忠之。」と名乗る。

悪事を追及された黒幕達はシラを切るが、榊原は「いい加減にしねぇか、悪党ども!」の台詞とともに鉄扇を黒幕に投げつける(その際、黒幕や悪徳商人が鉄扇で髷を切られてざんばら髪になることが多い)[2]。また、いきなり部屋のロウソクや誘拐した人質を斬ろうとする悪党の手や顔などに鉄扇を投げつけるパターンもある。鉄扇に書かれた「夢」で榊夢之介であることに気付いた黒幕達を、榊原は「人の命を弄んだ貴様らに、もはや見る夢は無いのだ。神妙に縛につけ!(もしくは「観念せい!」)」と一喝するが、それでも襲いかかろうとする悪党に「関わり無き者は去れ!さもなくば…斬る![3]」と決め台詞を吐く(黒幕の部下、家中であるが悪事に加担しなかった者、金銭で雇われた浪人などがこの時点で退散・または途中で退散する場合もある)。

悪党や黒幕共を成敗した後、第1シリーズでは成敗されず退散しようとする悪人(主に悪徳商人や悪医者など)を捕縛し(全員成敗する場合もある)、第2シリーズではスペシャル以外は全員成敗する大団円となる。なお、奉行といえど直接手を下せない大物は、後日若年寄などから切腹などが申し渡される。
BGM

本編BGMでは一部『水戸黄門』や『長七郎江戸日記』と同じのを使用している。
登場人物

第1シリーズでは小料理屋「はの字」の女将・おりん(中原理恵)、第2シリーズでは同じく小料理屋「えんま」の女将・おつや(中田喜子)の店が、榊原・次郎吉の打ち合わせの場所となり、場合によって(女性にしか入れない場所など)おりんやおつやも隠密捜査に加わる。この3人の関係を知る者は他に町奉行所の与力で口うるさい観音寺伝蔵(長門裕之)と少々抜けてはいるが正義感にあふれる若き同心・八田真四郎(船越栄一郎)、それに小料理屋の板前で第1シリーズではおりんに惚れている元盗賊の平吉(森川正太)、若年寄・林備前守(佐藤慶)、第2シリーズではおつやの父でやはり元盗賊の五郎八(名古屋章)のみである。次郎吉の恋女房お初(未來貴子)も3人の関係を知らなかった。
スタッフ
第1シリーズ

1989年10月10日 - 1990年10月2日(全34話+スペシャル4話)

企画:須永元(日本テレビ)、松岡明

プロデューサー:今井正夫、内堀雄三

音楽:川村栄二

特技:宍戸大全

撮影:小林義和

照明:伊勢晴夫

録音:面屋竜憲

美術:高見哲也

記録:内藤幸子

編集:河合勝巳

整音:加藤正行

助監督:井上泰治

擬斗:菅原俊夫(東映剣会

衣装:米田稔

装置:増田道清

装飾:三木雅彦

小道具:高津商会

騎馬:岸本乗馬センター

美粧結髪:東和美粧

かつら:山崎かつら

計測:原田国一

演技事務:山下義明

ナレーター:左右田一平

スチール:深野隆

広報担当:難波佐保子

進行:進藤盛延

邦楽監修:中本哲

プロデューサー補:西牟田知夫

制作担当:山田勝

協力:京都大覚寺

現像:IMAGICA

協力:六本木オフィス

制作協力:東映太秦映像

製作:ユニオン映画

初回スペシャル「夢を追って」(1989年10月10日)

年末スペシャル「一千両の大勝負」(1989年12月26日)

春季期首スペシャル「天保鬼ヶ島」(1990年4月3日)

最終回スペシャル「おりん無惨!今蘇る関ヶ原の戦い」(1990年10月2日)
第2シリーズ

1991年10月8日 - 1992年9月15日(全34話+スペシャル2話)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:105 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef