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八仙飯店之人肉饅頭
八仙飯店之人肉叉焼包
The untold story
監督ハーマン・ヤオ
『八仙飯店之人肉饅頭』(はっせんはんてんのじんにくまんじゅう、原題:八仙飯店之人肉叉焼包、英題:The untold story)は1993年の香港映画。実際にマカオで起きた事件をモチーフにしている。
作品内容が映倫規定に抵触(後述)しているため、日本では劇場公開されず、1994年の東京国際ファンタスティック映画祭等で非映画コンテンツとして限定的に上映され、ビデオ・DVDの日本語版として発売された。日本での配給元はアルバトロス・フィルムである。日本では長らく劇場での公開を見送られてきたが、2015年8月に90年代の香港バイオレンス映画を集めた特集上映「スーパークレイジー極悪列伝」と称して、『エボラ・シンドローム?悪魔の殺人ウィルス?』『タクシーハンター』と共にヒューマントラストシネマ渋谷で劇場初公開された。
本作で主演を務めたアンソニー・ウォンは、1994年の香港電影金像奨(香港アカデミー賞)でアカデミー主演男優賞を受賞した。 1986年、マカオ。大衆食堂・八仙飯店では店主のウォン・チーハン(黄 志恆)がレジ係の女性店員と2人で忙しく店を切り盛りしていた。 ある日、潮干狩り中の親子が海岸で切断された人の手足を発見した。マカオ警察は密航者がサメに襲われたものと考えていたが、手足が袋に包まれていたことから殺人事件として捜査を開始した。 ウォンは八仙飯店を売るために弁護士事務所を訪れていたが、前の店主の同意書がないためなかなか売れないままでいた。ある日の晩、新しく雇った料理人に麻雀のイカサマを目撃されたウォンは、閉店後にレードルで料理人を撲殺。遺体を解体し、骨はゴミ袋に包んで捨て、肉は叉焼包の具にして客に食べさせていた。 一方、警察では辛うじて指紋を採取し、身元を特定する。遺体の主は、八仙飯店を経営するチェンという男の妻の母親だった。時を同じくして、中国本土からマカオ警察に「八仙飯店を経営している兄一家が行方不明だから捜索してほしい」との手紙が何通も届いていた。相手にしていなかった警察は、八仙飯店に手掛かりがあると睨み、調査に乗り出す。 刑事たちは早速八仙飯店に向かい、ウォンに事情聴取を行う。ウォンは前店主のチェンから店を譲り受け、その後チェンが何をしているかは知らないと話す。レジ係の女性従業員は刑事に「本土から手紙が来る」と証言するが、ウォンは本土に住むいとこが自分宛に送ってきたものだと言う。情報を得られなかった刑事は手土産の叉焼包を持って本署に戻り、中身が人肉とは知らずに美味しそうに頬張る。その日の夜、店を辞めたいと切り出した女性従業員はウォンに強姦の末に殺害されてしまう。 調査を進めた警察は、店の所有者はチェンのままであり、またチェン家の子供たちが学校を休んだままであること、チェン一家がマカオから出国していないことを突き止める。
ストーリー