八丈島
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八丈島
衛星写真(左は八丈小島)
所在地 日本東京都
所在海域太平洋フィリピン海
所属諸島伊豆諸島
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯33度06分34秒 東経139度47分29秒 / 北緯33.10944度 東経139.79139度 / 33.10944; 139.79139座標: 北緯33度06分34秒 東経139度47分29秒 / 北緯33.10944度 東経139.79139度 / 33.10944; 139.79139
面積69.11 km²
海岸線長58.91 km
最高標高854.3 m
最高峰八丈富士

OpenStreetMap
プロジェクト 地形
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八丈島(はちじょうじま)は、伊豆諸島に属する有人島である。隣の八丈小島と区別するため、八丈本島もしくは八丈大島と呼ばれることもある。
地理地形図
上が西山(別名:八丈富士)
右が東山(別名:三原山)

東京都の本州島側地域の南方287キロメートル、御蔵島の南南東約75キロメートルの海上にあり、東山[注 1]と西山[注 2]のふたつの火山が接合した北西-南東14キロメートル、北東-南西7.5キロメートルのひょうたん型をした島。面積は山手線の内側とほぼ同じ[注 3]羽田空港から飛行機で片道55分で行けることと、沖縄と比べても安価な旅費で済むため、手軽なリゾート地として親しまれている。

海底地形では、八丈島を含む地塊は島の北側では北方約25kmにある黒瀬(黒瀬堆)が地塊の北縁になっており、島の南側では南八丈堆が島棚の南端になっている[1]

東京都心から遥か南に存在するため、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}常夏のイメージを持たれているが[誰によって?]、八丈島の緯度は大分県大分市と殆ど同じ(北緯33度6分)であるため、ハワイ[注 4]沖縄[注 5]よりも遥かに高緯度になり、常夏とは言い難い環境となっている。それでも日本で海外渡航が自由化された1964年においては、ハワイ旅行が当時の国家国務員大卒初任給(1万9100円)の19倍となる36万4000円と非常に壁が高かった[2]ことに加え、当時は沖縄もアメリカ軍統治下にあったため、ハワイの代替として[要出典]新婚旅行などの旅行先に選ばれることが多かった。

1964年(昭和39年)には富士箱根伊豆国立公園に指定された。
火山

富士火山帯に属する火山島であり、日本の気象庁によると火山活動度ランクCの活火山である。東山は約10万年前から約3700年前まで活動し、約4万年前にカメソウノ鼻火砕流、鴨川火砕流を噴出した噴火で、山頂部に6×4.5kmの東山カルデラ湖を形成したと考えられている。完新世内では約4千年前と約6.6千年前に規模の大きな噴火が発生している。最終噴火は有史以前であり、歴史記録上の噴火はない。西山は数千年前から活動を始めた新しい火山で、山頂に直径約500メートルの火口がある。1487年文明19年/長享元年)12月、1518年永正15年)2月、1522年大永2年) - 1523年(大永3年)、1605年慶長10年)10月、1606年(慶長11年)1月に噴火が記録されており、特に1606年の記録には、海底噴火によって火山島ができたとされる。なお、最後の噴火の記録については1605年といわれたり1606年といわれたり、多くの資料において統一がされておらず、また八丈島誌などには最後の噴火を富士山宝永噴火の1707年(宝永4年)とする説もある。ただしこれについては伝聞などによる記録の為、信憑性に疑問が残されている。

東山と西山の間にある低地には、20以上の側火山(寄生火山)があり、海岸近くには神止山などのマグマ水蒸気爆発による火砕丘がある。17世紀までに数回活動した記録があるが、規模は大きくなかったと考えられている[要出典]。

八丈富士(西山)の火口内 南西より

八丈富士と八丈小島

登龍峠から八丈富士を望む

南原千畳敷海岸の網目状の玄武岩質溶岩。奥は八丈小島

気候

八丈島
雨温図説明

123456789101112
  202 138  206 148  297 169  215 1913  257 2216  390 2419  254 2823  170 3024  361 2822  479 2419  277 2014  200 1610
気温(°C)
総降水量(mm)
出典:気象庁

インペリアル換算
123456789101112
  7.9 5546  8.1 5646  12 6049  8.5 6655  10 7161  15 7567  10 8274  6.7 8576  14 8272  19 7566  11 6858  7.9 6050
気温(°F)
総降水量(in)

気候暖流である黒潮の影響を受け、ケッペンの気候区分で言う所の温暖湿潤気候(Cfa)[3]となっている。1991年?2020年の平年値では年平均気温は18.0℃となっており、高温多湿。年間を通してが強く、が多いのが特徴である。そのため、「常春の島」とも言われている[誰によって?]。なお、雪は全く降らないというわけではなく、数年に一度の頻度で降る[4]
自然環境

伊豆・小笠原諸島の他の島々と同様に、土着の陸棲・半陸棲の哺乳類は限定されており、絶滅したとされるニホンアシカ[5][6]をのぞけばコウモリ類のみであり、ニホンイタチクマネズミキョンが代表的な外来生物である[7]

一方で、南方の島嶼である事もあって鳥類[8]昆虫や海洋生物などの多様性に優れており、多数の魚類[9]甲殻類[10]アオウミガメアカウミガメ[11]などが見られる他にも、御蔵島等からミナミハンドウイルカが八丈島にも来遊する事が度々ある[7]

2015年(平成27年)ごろからは11月?4月の期間は周辺海域にザトウクジラが出現するようになり、小笠原諸島よりも気軽に行けて陸上からも容易に観察できるホエールウオッチングの場として注目されており[注 6][12][13]2023年に公開された『名探偵コナン 黒鉄の魚影』でも題材として取り扱われている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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