八丁平_(京都府)
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八丁平
八丁平(2023年)
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場所 日本京都府京都市左京区久多
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度14分06秒 東経135度50分02秒 / 北緯35.23500度 東経135.83389度 / 35.23500; 135.83389座標: 北緯35度14分06秒 東経135度50分02秒 / 北緯35.23500度 東経135.83389度 / 35.23500; 135.83389

八丁平(はっちょうだいら)は、京都府京都市左京区久多に位置する、約90ヘクタール (0.90 km2)の、盆地状の地形である。安曇川の源流部にあたり、京都府・滋賀県の府県境にあたる稜線と、京都府で2番目に高い山である峰床山とその尾根に囲まれている[1]。「八丁平」の名前は、周囲がおよそ8(≒ 873m)あることにちなむ[2]。中央部には湿原が形成されており、これは近畿地方では珍しい高層湿原である[1]。八丁平湿原は、環境省の選定する「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」のひとつでもある[3]
自然八丁平周辺の空中写真。画像中央の樹木の無い場所が湿原。1975年10月22日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

安曇川の支流にあたる、江賀谷川の源流である。同地形の南に存在するチャートの岩盤が侵食をふせぎ、ゆるやかな谷間をのこしたものである[4]。また、湿原部は3万年前の最終氷期最盛期から形成されたものであり[5]、土砂崩れが南側にある谷間の出口をふさいだことで現れたものであると考えられている[2]。高層湿原は一般に寒冷地にみられるものであり、京都府では八丁平のほかには深泥池、大フケ湿原といった限られた場所でしか見ることができない。八丁平においては、周辺の森林から供給される伏流水が、湿原を維持していると考えられている[5]

湿原は氷河期堆積層をふくむ、厚い堆積物で形成されている[3]。また、豊かな植生を保っており、60科107属150種の植物が確認されている[4]湿原遷移の終盤に近づきつつあり、高木性樹木が発達しつつあるものの、湿原植生を残している地点も複数箇所みられる[5]。湿原のほとんどにイヌツゲオオミズゴケ、水分の多い地域にはニッポンイヌノヒゲ・アオコウガイゼキショウ・ミズオトギリヒツジグサホタルイ、そうでない地域にはヒカゲノカズラレンゲツツジヤマウルシノリウツギなどが生育する[4]。また、京都府が絶滅寸前種、近畿地方レッドデータブック絶滅危惧種Aに指定する、希少な植物であるヤチスギランが生育している[1]。ほかに、昆虫類としてハッチョウトンボ・ヒラサナエ・ヒメサナエ・ムカシトンボウラクロシジミなどが生息する[3]。森林部には、ミズナラクリを中心とする植生が広がっており[4]、昆虫・野鳥・哺乳類なども豊富である[5]1990年代よりシカの食害が頻繁に見られるようになり[5]カキツバタやヤチスギランといった希少な水生植物が被害にあっている[1]
人との関わり

久多から八丁平に向かう道筋は、京都と若狭をつなぐ、いわゆる「鯖街道」の一部となっていた[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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