全農号
概要
国 日本
種類高速貨物列車
現況運行中
地域青森県・秋田県・山形県・新潟県・富山県・石川県・福井県・滋賀県・京都府・大阪府
運行開始2023年11月5日
運営者日本貨物鉄道
青い森鉄道
東日本旅客鉄道
えちごトキめき鉄道
あいの風とやま鉄道
IRいしかわ鉄道
ハピラインふくい
西日本旅客鉄道
路線
起点八戸貨物駅
停車地点数5
終点百済貨物ターミナル駅
使用路線青い森鉄道線・奥羽本線・羽越本線・白新線・信越本線・日本海ひすいライン・あいの風とやま鉄道線・IRいしかわ鉄道線・ハピラインふくい線・北陸本線・湖西線・東海道本線・片町線・おおさか東線・関西本線
技術
車両EF510形電気機関車(富山機関区)
軌間1,067 mm
電化交流20,000 V 50/60 Hz(八戸貨物 - 間島、えちご押上ひすい海岸 - 南今庄間)
直流1,500 V(村上 - 梶屋敷、敦賀 - 百済貨物ターミナル間)
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全農号(ぜんのうごう)は、八戸貨物駅 - 百済貨物ターミナル駅間で運行される、米専用のコンテナ貨物列車の愛称である。 全国農業協同組合連合会(JA全農)、全農物流、日本貨物鉄道(JR貨物)が共同で運行する米専用貨物列車で、2023年11月5日に運行を開始した。2024年問題に向けた米の安定供給のために、米の産地である東北・新潟・北陸地方から米の一大消費地である東海・西日本方面への輸送ルートの確保を目的として設定された[1][2]。2024年問題やドライバー不足などにより、農産品輸送の今後の輸送力確保に強い危機感を持つJA全農・全農物流に対し、JR貨物が米の産地である北東北や日本海側各地区を縦断する専用列車の運転を提案したことで実現した[3]。なお、米専用の貨物列車が定期的に運行されるのは過去に例はなく、全国初である[4][5]。 車両を丸ごと貸し切って玄米を積載することにより、1回の運行で10トントラック50台分の量を輸送できる。2023年度は月2回の運行を予定しており、2024年度は月最大4回の運行を予定している。月4回運行の場合、年間JA全農が販売先まで運ぶ玄米の2%にあたる2万4000トンが鉄道輸送に転換できる[6]。 定期運行開始前の2023年2月、3月、7月に計3回の試験運行を実施し、取引先からの発注の確保や、輸送中の米穀の品質確認などを行った。また7月の試験運行では玄米・精米・大豆の3種類を輸送し、いずれも夏場の高温下においても、常温における長期輸送での品質への影響はないことが確認された[3]。初運行の列車では12ftコンテナ100基分の約500トンの玄米を輸送した[1][7]。今後は精米や大豆といった他の農産物も輸送する予定である[6]。 取り扱う生産地の中には、宮城県、岩手県など通常のトラック輸送に比べリードタイムが長い地域も存在するが、試験運行の段階で関係先に理解を得た上で輸送が実現した[3]。 所定では日曜日運休である第4077?4076列車を復活させ、運行する形となる。日曜日の夜に、宮城県・岩手県から運ばれてきた玄米が積まれたコンテナ20基を積載して八戸貨物駅を出発し、東青森駅、秋田貨物駅、新潟貨物ターミナル駅、金沢貨物ターミナル駅の各駅で、周辺産地で生産された米を玄米の状態でJAの倉庫から集め、コンテナ集配を担当する利用運送事業者の負担を軽減するため、パレットやフレコンの形態でコンテナに積載する。
概要
運行概況