全自動麻雀卓
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全自動麻雀卓(ぜんじどうマージャンたく、全自動卓)とは、麻雀の道具のひとつ。
概要

麻雀をするときに使用する麻雀卓のうち、洗牌砌牌(山積み)を自動で行うものを全自動麻雀卓という。機種によっては、配牌の全部または一部や、王牌ドラめくりや嶺上牌下ろしも自動で行うこともある。また、各自の点数を表示する機能がつけられているものもある。

手動の麻雀卓と同様、通常は70-90cm四方の正方形のテーブルになっており、点棒入れや携帯電話置き場などが付くモデルが多い。雀荘では、現在手積みの麻雀卓は、ほぼ見られず全自動麻雀卓のみ設置されているのが一般的である。また、競技麻雀でも101競技連盟を除いて全自動麻雀卓を使用している。

雀荘では「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」第19条によって国家公安委員会規則で遊技料金の基準を定めるとしてあり、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則」第36条では全自動麻雀卓とその他の卓では徴収可能な料金(ゲーム代)が異なる。

モデルにもよるが、新品の販売価格が業務用で約25 - 110万円程度、家庭用で約7-35万円程度と高価であるため、中古品市場も形成されている。
機能

通常は麻雀牌のセットを2セット使い(この2セットの麻雀牌は各セットが混ざっても一目で分かるように、通常は背の色の異なるものを用いる)、直前の局で使用した牌セットを卓の内部に落とし込み、スタートボタンを押すと既に積み込まれたもう一つのセットが現れ、それと同時に落とし込まれた側のセットが次局で使用するための積み込みを始めるようになっている。これにより、手動の麻雀卓よりスピーディにゲームを進行させることができる。

操作方法は、まず卓の中央部にあるスタートボタンを押す。すると中央部が上がるか、中央部の周辺が下がる。後者の場合は一部の牌が重力によって卓の内部に落下する。落下しなかった牌を手で押し込んで全部の牌を卓の内部に入れる。そしてもう一度スタートボタンを押すと上がっていた卓の中央部が下がり(または中央部の周辺が上がり)、牌山の部分が一旦下がったあと、積み終わった牌山を押し出してから再び上がる。自動配牌卓では、牌山と同時に配牌が上がるものと、配牌のみが上がり、それを各自が手前に引き寄せると牌山が上がるものの2種類がある。洗牌後の機械内配牌の方式も数種類あり、単純にドラム等から一つずつ取り出し、コンベアで並べるもの、電磁石を利用し磁石等でくっ付けて並べるもの、アームでつかむ物等がある。磁石式などの機種台に、牌に磁石が入っていないものなどその機種に指定された牌以外を使うと、故障等の恐れがある。

後述するが、初期の自動卓には手積に比較して、どうしてもある程度は牌の偏りが発生してしまうという機能上の特性が存在した。一部の機種では有効牌が特定の山(特定の席、もしくは上下)に固まったり、(イカサマとしての)積み込みに近いことが出来たり、果ては自動配牌卓では前々局の上がり形がそのまま配牌として再現されるなどの現象が起きてしまうこともあった。このため、競技麻雀では手で洗牌を行った後に落とし穴に入れる団体もある。

牌を穴に落とし込む際、誤って牌以外の道具(例えば点棒など)を落としてしまうことも考えられるため、機種やモデルによって様々な対策が取られている。また副露牌など、一部の牌を入れ忘れて2度目のスタートボタンを押したときは、2つあるスタートボタンを同時に押すと再び卓の中央部が上がり、入れ忘れた牌を入れることができるようになる機種がある。一方、中央部の周辺を指で開けられるようになっているものもあり、そのモデルの場合はスタートボタンの同時押しは不要である。

自動配牌卓以外ではサイコロを振ることが必要になるが、サイコロを卓の内部に落とすことを避けるため、卓の真ん中に電動式(通常のサイコロをモーター等で回す仕組みで透明カバー内に収まっている)のものをつけたり、電子式のデジタル表示のサイコロやルーレットを動かすようになっている。この場合、厳密には「サイコロボタンを押す」ことになるが、手動卓の場合と同様に「サイコロを振る」と表現する。最近の機種ではサイコロボタンは各自の位置に備え付けられていることが多く、自分の位置のサイコロボタンを押すとそのボタンが点灯し、誰が現在のであるかが判るようになっている。

牌の枚数が異なる三人麻雀についても、初期の卓では非対応だったり専用の部品を取り付ける必要があったりしたが、現在ではスイッチを切り替えるだけでよい。なお三人麻雀でも、正方形の卓のうち3辺を使用し、四人麻雀とは別の正三角形の卓を使用するわけではない。このため、三人麻雀では空席の部分にも牌山が積まれることになるが、そのままでは自摸が取りにくいため、長方形の棒を用意して空席の牌山を寄せやすくしたり、自動で空席の牌山を押し出す装置が取り付けられることもある。

得点の自動表示機能に関しては、それぞれ重さの異なる点棒の合計によって計測する「重量式」、点棒内の電気抵抗部分を点箱内の端子に接触させて計測する「金属接触式」、点棒内のICチップを電波で計測する非接触の「電波式」などがある。近年では点棒を使用せず、ボタンによって点数の移動を行うものも存在する[1]
歴史

全自動麻雀卓の第1号は、ミシン部品メーカー東和製作所(旧渡邉精機製作所/現在のTOWA JAPAN)が1976年に開発(1977年販売開始)した「パイセッター」である。

全自動麻雀卓の前身として半自動麻雀卓が存在しており、1972年に「マグジャン」「オートジャン」が発売されている。これらはスイッチを入れるとすべての牌が一斉に裏返り自動的に洗牌を行うというもので、牌山は従来通り手積みで行う。

性能上、麻雀のイカサマのほとんどの土台である積み込みとサイコロの出目操作が封じられたため、全自動麻雀卓が出た当初は麻雀界に衝撃が起きた。これにより、イカサマによって食っていた雀士は食い扶持を失い、麻雀の公正化に大きく貢献したとされる。後に得点表示機能が導入されたことで、自他の点数や点差を確認する手間が省けるようになった。

登場当初は牌がよく混ざらず、牌山に偏りが生じると言われていた(後述)が、メーカー側の研究や技術改良が進んだことにより現在ではその点はほぼ解消されている。しかし、全自動配牌卓では配牌が自動で行われる利便性を優先する設計のため、偏りのクセが顕在化することになったともいわれている。そのため後述するが、メーカーは現在もさまざまな改良を行うことで撹拌性能を向上させる努力を行っている[注 1]
得点表示機能の出現による本体機能・枠機能の分化

1994年、業界初となる得点表示機能がついた「テンリーダー」を、株式会社ジョイス(2020年倒産)が佐藤美術工芸及び電元オートメーション(2013年倒産)との共同開発により発売。

テンリーダーは重量式の得点表示方式を採用しており、電元オートメーション製の雀豪向けに開発された。これ以降、各社は様々な得点表示枠を発表するが、麻雀卓は
牌を自動的に攪拌し山を積む機能→本体機能

点棒をセットすると点棒を読み込み自動的に得点を表示する機能→枠機能

の2機能に分化し、本体・枠それぞれが別々のメーカーにより作られるという状況が生まれた。以降、本体・枠両方作っていた従来のメーカーの形に加え、枠しか作らず他社の本体を組み合わせて売るケース(アルバンの忍者枠やレディオシステムのeager枠など)が増え、それゆえに麻雀卓の名称を呼ぶ際にそれが枠の名称なのか、本体の名称なのか、その麻雀卓がどのメーカーのものなのか等が判然としない状況が、現在に至るまで継続している。さらに現在では、物理的な点棒を一切使用せず、ボタンを用いてデジタル表示で得点の授受を表現する得点表示枠(デジテンボウ2)も存在している。
得点の中央表示

得点表示枠の発展形として、得点を麻雀卓の中央部分に表示する機能がついた自動卓も発売された。これは枠ではなく、本体への追加機能として実装されており、得点表示枠と同じ専用の点棒を必要とする。また中央部分だけでなく、中央+枠の両方に得点が表示されるタイプの麻雀卓もある。現行のモデルでは、得点中央表示は下記モデルが生産されている

アモスヴィエラ -
大洋技研株式会社

GAZZ(ガズィ)CFSモデル - 有限会社アジャスト

センチュリーフェニックスCタイプ・CFタイプ - ⇒株式会社鳳凰

センチュリーファーストCFタイプ - ⇒株式会社鳳凰

S-tellar(ステラ)DTタイプ・ETタイプ - 株式会社レディオシステム

アモスヴィエラ&センチュリーフェニックスCタイプ → 中央のみ表示

GAZZ(ガズィ)CFSモデル&センチュリーフェニックスCFタイプ&センチュリーファーストCFタイプ&S-tellar(ステラ)DTタイプ・ETタイプ → 中央+枠の両方に表示。
得点表示枠の一覧

商品名メーカー発表年現状表示箇所表示方式点棒方式※1箱下表示点差表示トータル表示着順表示チェックランプ※2自動集計備考
テンリーダージョイス1994年メーカー倒産枠の各席1家単体表示重量式〇〇〇(同時押)×××初の点棒表示枠&初の箱下表示。点箱を閉める必要がある。
アモスモンスター大洋化学1996年廃番枠の各席1家単体表示電極接触式×〇〇〇××初の電極接触式。初の4者着順同時表示。
忍者(初代)アルバン1997年廃番枠の各席1家単体表示電極接触式×〇〇〇××アモスモンスターのOEM。アモス向けと雀豪向けが存在。
ジョイナビジョイス1997年メーカー倒産中央4家同時表示重量式〇×〇×〇(常時トータル表示)×初の中央表示。初の常時トータル表示。カラー液晶を採用。サイコロもデジタル表示だった。
テンパル
(初代)マツオカ1997年廃番枠の各席1家単体表示電極接触式×〇×△(自家のみ)××点箱を閉めなければエラーになる仕様だった。
テンパル
(PAL2)マツオカ1999年廃番枠の各席1家単体表示電極接触式〇〇×△(自家のみ)〇×初のチェックランプ採用。自家の順位が初代より見やすくなった。点箱を開いていてもOK。
アモスコング大洋化学2000年廃番枠の各席1家単体表示電極接触式×〇〇〇××アモスモンスターの改良版、各席を示すランプとトータル表示中を示すランプをモンスターに追加し見やすくなった。チップケース追加。チップケースがはまっていない状態だとエラーになる。
忍者Uアルバン2000年廃番枠の各席1家単体表示電極接触式×〇〇〇××アモスコングのOEM。


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