全米女子プロゴルフ選手権
[Wikipedia|▼Menu]

全米女子プロゴルフ選手権
Women's PGA Championship
トーナメント情報
創設1955年
開催地 アメリカ合衆国
開催コース持ち回り
主催全米プロゴルフ協会 (2015年 -)
全米女子プロゴルフ協会 (1955年 ? 2014年)
ツアーLPGA
競技方法ストロークプレー
賞金総額1000万ドル (2023年)[1]
開催月6月
最高記録
最少打数267 ベッツィ・キング (1992年)
通算スコア−19 クリスティー・カー (2010年)
−19 ヤニ・ツェン (2011年)
−19 朴仁妃 (2015年)
?19 ネリー・コルダ (2021年)
最新優勝者
殷若寧
テンプレートを表示

女子PGA選手権(じょしぴーじーえーせんしゅけん、日本語訳:全米女子プロゴルフ選手権〈ぜんべいじょしプロゴルフせんしゅけん〉、英語:Women’s PGA Championship)は、アメリカ合衆国で開催される、女子プロゴルファーによるメジャー選手権ゴルフ大会である。
概要

LPGAツアーに5つあるメジャー大会の一つで、1955年に第1回が開催された。開催地は毎回持ち回りで変わり、開催時期は近年では毎年6月後半、LPGAツアーシーズンのメジャー大会の開催日程順としては3番目となる傾向が多い。なお、米国で開催される他の2つの LPGAメジャー大会(シェブロン選手権全米女子オープン)同様、欧州女子ゴルフツアー日本女子プロゴルフツアーには組み込まれていない。

他のLPGAメジャー大会はアマチュアゴルファーの出場が可能だが、本大会はプロゴルファーに出場が限られている。

本大会は正式名にスポンサー名を挿入することが許容されているため、メインスポンサーが替わるたびに大会名も変わる。継続性、あるいは正統性の証となる名称としては「LPGA Championship(LPGA選手権)」、「Women’s PGA Championship(女子PGA選手権)」、「全米女子プロゴルフ選手権」などが用いられる。

以前は「LPGA Championship(LPGA選手権)」という選手権名だったが、2014年米国PGA(PGA of America)が共催者となることがLPGAによりアナウンスされ、これに伴い2015年より選手権名が現在のものとなった。このことで本大会は男子の全米プロゴルフ選手権(PGA選手権)の正式な姉妹大会になった(全米女子オープンが全米オープンの姉妹大会であるのと同様)。この提携の内容には、KPMGとのスポンサー契約、賞金総額の増額、NBCによる週末のラウンドのテレビ中継などが含まれていた[2]
プロ / アマチュア論争

2005年より前のLPGA選手権には、出場申込みの条件の中に「女子プロのみ」という規定があった。これは男子のPGA選手権同様(こちらは男子プロのみ)であり、全米オープンや全英オープンが長きにわたり予備予選からプロとアマ両方とも出場できる大会(このため大会名に「オープン」が入る)であったのと対照的であった。

2015年の米国PGAによる買収までは、LPGAが単独でこの大会を主催しており、また、LPGAのもともとの団体創設主旨が「女子のプロゴルファーにチャンスを与えるため」だったこともあり、LPGAもその裁量でアマを排除してきた。

2005年、LPGAは公には了承しなかったが、メディアの取材機会を増やし、多くのチケットを販売するためにこのルールは停止され、15歳のアマチュアであるミッシェル・ウィーが出場できることになった。この動きに対して一部のプロ選手からの抗議があった。アマチュアにプレーの場を与えることによって、あまり成功していないがゴルフを定期的にプレーすることで生計を立てなくてはならないプロ選手が犠牲になる、というのがその主旨だった。これに対してトッププロの一人であるローラ・デービースは、変革に対して異議を唱えるのは近視眼的である、との意見を述べた[3]

この当時、ウィーはプレーした5つの女子メジャー大会全部で予選通過を果たし、それらのうち2大会ではトップ10でフィニッシュしている。また、予選落ちに終わりはしたが、ハワイで行われた男子PGAのソニーオープンにもスポンサー招待枠で2度出場している。上述のように一部から批判をされたが、2005年のLPGA選手権でアマチュアのウィーより良いスコアで大会を終えた女子プロゴルファーはわずかに一人、この大会で3度目の優勝を果たしたアニカ・ソレンスタムのみであり、ウィーは3打差で2位入賞している。

2006年のLPGA選手権からは元通りの「プロのみ」に戻った。ウィーは前年10月、つまり問題となった2005年のLPGA選手権の4か月後にはナイキソニーその他スポンサーと数百万ドルの契約を結んでプロ転向した。
選手権名

女子PGA選手権とも呼ばれ、2015年からKPMGがスポンサーとなり大会名をKPMG女子PGA選手権と呼ばれることもある。全米プロゴルフ協会と共催する以前の2014年までは、全米女子プロゴルフ協会の単独の主催でLPGA Championshipという選手権名で開催されていた。
大会名の変遷

1955?1970: LPGA Championship

1971?1972: Eve-LPGA Championship

1973?1986: LPGA Championship

1987?1993:
Mazda LPGA Championship

1994?2000: McDonald's LPGA Championship

2001?2003: McDonald's LPGA Championship presented by AIG

2004?2009: McDonald's LPGA Championship presented by Coca-Cola

2010: LPGA Championship presented by Wegmans

2011?2014: Wegmans LPGA Championship

2015?: KPMG Women's PGA Championship



出場資格

歴代優勝者

過去5年の
シェブロン選手権全米女子オープン全英女子オープンエビアン選手権優勝者

過去2年および当年のLPGA公式戦の優勝者

前年の全米女子プロゴルフ選手権上位10位(タイ)の者

同選手権1ヶ月前と開催週のロレックス女子世界ランキング50位以内の選手

前年のT&CPナショナル選手権上位8名(タイ)の者

PGA女子ストロークプレー選手権優勝者

前年度のLET日本ツアー韓国ツアーランキング1位

過去直近のソルハイムカップメンバー(開催翌年度のみ)

前年の全米女子プロゴルフ選手権を出産のために欠場した者

全米女子プロゴルフ選手権前週までのLPGAツアーランキング上位者

その他、特別推薦枠がある。
歴代優勝者

開催年優勝者国籍優勝スコアパー2位との差開催コース総額 ($)優勝賞金 ($)
2023年殷若寧(イン・ルオニン) 中国276?81打差Baltusrol Golf Club10,000,0001,500,000
2022年田仁智(チョン・インジ) 韓国283?51打差Congressional Country Club9,000,0001,350,000
2021年ネリー・コルダ アメリカ合衆国269-193打差Atlanta Athletic Club4,500,000675,000
2020年キム・セヨン 韓国266?145打差Aronimink Golf Club4,300,000645,000
2019年ハンナ・グリーン オーストラリア279?91打差Hazeltine National Golf Club3,850,000577,500
2018年朴城R(パク・ソンヒョン) 韓国274?10PlayoffKemper Lakes Golf Club3,650,000547,500


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:62 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef