全米アマチュアゴルフ選手権
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全米アマチュアゴルフ選手権
U.S. Amateur
トーナメント情報
創設1895年
開催地 アメリカ合衆国
開催コース持ち回り
基準打数持ち回り
ヤーデージ持ち回り
主催USGA
競技方法ストロークプレー/マッチプレー
開催月8月
最新優勝者
ニック・ダンラップ
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全米アマチュア選手権(ぜんべいアマチュアせんしゅけん、United States Amateur Championship、単に “U.S. Amateur”、「全米アマ」とも呼ばれる) は、アメリカ合衆国で毎年開催されるアマチュアゴルファーの最高峰を決定するトーナメントで、主催は全米ゴルフ協会。8月に7日間にわたり開催されている。

1894年に米国で「全国アマチュア選手権」 (National Amateur Championship) と名付けられたトーナメントが別々に2つ開催された。一つはニューポートカントリークラブで開催されてウィリアム・G・ローレンス (William G. Lawrence) が優勝し、もう一つの大会はセイント・アンドリューズゴルフクラブで行われ、ローレンス・B・スタッタード (Laurence B. Stottard) が優勝した。同じ年に同名の大会が別々に開催されるといったゴルフ界の動向を見たシカゴゴルフクラブチャールズ・B・マクドナルドは、統一したルールで正式な全国選手権を開催し、またこれを統括する団体が必要だと考えた。そして同年12月22日にアマチュアゴルフ協会(Amateur Golf Association、その後すぐに United States Golf Association, USGA、全米ゴルフ協会に改名)が創設され、翌年にはこの団体主催の全米アマチュア選手権と全米オープンの二つの第1回大会が、どちらもニューポートカントリークラブで開催された。

参加申込に際して年齢や性別に制限はないが、ハンディキャップインデックスが 2.4 以下でなければならない。出場選手は USGA(および各国の同様な統括団体)に加盟しているクラブに所属していなければならない規定があったが、1979年に撤廃された。大会は初めの2日間はストロークプレーを行い、上位64名がマッチプレー方式により対戦を行い優勝者を決定する。近年はトーナメントプロを目指す10歳代後半や20歳前半の選手の優勝が多い。第二次世界大戦前はトップレベルの選手でもプロにならずアマチュアのままでいることを選択するゴルファーが多かったこともあり、優勝者の平均年齢も高かった。

有名なゴルファーの多くがこの全米アマで優勝している。ボビー・ジョーンズ(5回優勝)、ジェローム・トラバース(4回)、ジャック・ニクラウス(2回)、タイガー・ウッズ(連続3回)などが挙げられる。1993年、ウッズはキングズヒルゴルフクラブ所属のポール・ページにベスト 16 の段階で 2&1 で負けたが、その翌年に最年少記録の18歳で優勝した(それまでは1909年ロバート・A・ガーデナーの19歳5か月)。この記録も2008年にはニュージーランド人のダニー・リーに破られ、さらにその翌年には17歳のアン・ビョンフンに塗り替えられた。日本勢では2015年に小西健太が準決勝敗退が最高である。現代ではプロのトーナメントが全盛だが、以前はこの全米アマはメジャー大会の一つに数えられていた。このため今でもこの大会の優勝者には全米プロゴルフ選手権を除いたすべてのメジャートーナメントから招待状が届く。さらに、準優勝者にもマスターズとUSオープンの招待状が届く。ただしこれらプレーヤーはその大会開催期間まではアマチュアでなければならない。

全米アマが将来プロを目指す選手ばかりになったので、1981年にはキャリアを積んだアマチュアのための大会である全米ミッドアマチュア選手権 (U.S. Mid-Amateur Championship) が創設された。この大会に出場するための最少年齢は 25 である。プロにならない最良のプレーヤーが切磋琢磨し全米タイトルを目指す機会を提供するものだ。
予選免除資格

全米各地で予備予選が行われ、これに勝ち抜いたゴルファーが本戦に出場できる。ただし下記条件を満たした者は予備予選が免除される。

有資格者がプロに転向した場合、大会の出場資格が失われる。
過去10年間の優勝者

過去3年間の準優勝者

過去2年間の準決勝進出者

前年度準々決勝進出者

当年全米オープン出場者

前年全米オープン決勝ラウンド進出者

当年
全米シニアオープンローアマ

過去2年間の全米ミッドアマチュア優勝・準優勝者

過去2年間の全米ジュニアアマチュア優勝・準優勝者

過去2年間の全米シニアアマチュア優勝・準優勝者

過去2大会のウォーカーカップ出場者

過去2大会のアイゼンハワートロフィー出場者

当年コパ・デ・ラス・アメリカス出場者

NCAA男子ゴルフ選手権個人優勝者

過去5年間の全英アマ優勝者

現在の世界アマチュアゴルフランキング上位50名

歴代優勝者

開催年優勝者決勝スコア準優勝者開催地
2023
ニック・ダンラップ4 & 3 Neal ShipleyCherry Hills Country Club
2022Ridgewood Country ClubSam Bennett アメリカ合衆国1 up Ben Carr
2021Oakmont Country Clubジェームズ・ピオット アメリカ合衆国2 & 1

Austin Greaser
2020Bandon Dunes Golf ResortTyler Strafaci アメリカ合衆国1 up Ollie Osborne
2019パインハースト・リゾートアンディ・オグルトゥリー アメリカ合衆国2 & 1 ジョン・アウゲンシュタイン


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