全日本少年軟式野球大会(ぜんにほんしょうねんなんしきやきゅうたいかい)は、横浜市と全日本軟式野球連盟主催で毎年8月中旬に横浜スタジアムで開催される中学年代の軟式野球全国大会。通称「ハマの甲子園」。2023年の第40回大会からENEOSの特別協賛によりENEOSトーナメント(エネオストーナメント)というタイトルがついている。後援神奈川新聞・スポニチ他。
同じく中学年代の軟式野球全国大会である全国中学校軟式野球大会(日本中学校体育連盟主催)は参加資格が中学校単位で活動している野球部に限定されているのに対し本大会では、中学単位のチームの他にも都道府県単位の選抜チームや地域単位のクラブチームにも参加資格が与えられている。なお、中学校単位の野球部の出場に際しては「○○中学クラブ」のチーム名で参加することとなる。
予選は各市町村大会から始まり、都道府県、ブロック大会を勝ち抜き本大会へと進出する。なお、本大会では「開催地枠」として、神奈川県から、別途1チームが参加する。主催である全日本軟式野球連盟の関係者間を中心に「中学生の甲子園」と称される場合がある。また、全国中学校軟式野球大会と比較して出場チームが16と少ないうえに、大会最終日に準決勝と決勝戦がまとめて執り行われる過密日程のため、指導者や関係者の間では、大会への出場や優勝へ到る厳しさは全国中学校軟式野球大会のそれを上回るとの声がある。 本大会の前身は1975年初開催の全日本少年軟式野球大会である。1981年に全日本学童軟式野球大会が創設されたことにより一時休止状態となったが、1984年に、第1回全日本少年軟式野球大会の名で再び開催されて現在に至る。 2003・2023年度は20・40回記念大会であったこと、2009年度は横浜市開港150周年記念であったことから開催地である神奈川県からの代表枠が例年より2つ多い4つ設けられた。内訳は、神奈川県代表の中学校ならびにクラブチーム、横浜市代表の中学校ならびにクラブチームがそれぞれ1つずつである。 しかし2020年は新型コロナの影響で会場予定だった保土ヶ谷球場が閉鎖のため中止。2021年は中止の予定だったが、長崎県営野球場をメイン会場に急遽開催。
大会の歴史
出場経験のある主な野球選手
麦倉洋一:(第3回)都賀町立都賀中学校
山田喜久夫:(第3回)十四山村立十四山中学校のエースとして出場。
川村丈夫:(第4回)大和市立大和中学校のエースとして出場。
イチロー:(第5回)豊山町立豊山中学校のエースとして3位。
代田建紀:(第5回)横浜市立岡津中学校で出場。
塩谷和彦:(第5回)高砂市立松陽中学校で優勝。
岡島秀樹:(第6回)淀タイガース(クラブチーム)のエースとして出場。
山本省吾:(第8回)星稜中学校1年次に出場。2・3年次には全国中学校軟式野球大会に出場し3年次に優勝。
上地雄輔:(第11回)横須賀スターズ(クラブチーム)の正捕手として出場。その後日本代表に選出。
北野良栄:(第13回) 星稜中学校1年次に出場。3年次には主将として第20回全国中学校軟式野球大会で優勝。
山崎敏:(第13回)富士見村立富士見中学校のエースとして出場。
東和政:(第14回)宿毛市立片島中学校のエースとして優勝。
上里田光正:(第14回)高砂市立松陽中学校のエースとして準優勝。
山口鉄也:(第15回)横浜市立菅田中学校のエースとして3位。
早坂圭介:(第15回)横須賀スターズ(クラブチーム)で2年時に出場。
栂野雅史:(第16回)栄町立栄中学校のエースとして3位。
小林敦:(第16回)東海大翔洋中学校の三塁手として2年時にベスト8。
平野貴志:(第17回)桐蔭学園中学校のエースとして優勝。
岩見優輝:(第17回)門真クレイジーボーイズ(クラブチーム)で2年時にベスト8。
平岡政樹:(第17回)海陽町立海部中学校のエースとして出場。
江川智晃:(第18回)伊勢市立二見中学校のエースとして優勝。
鈴木将光:(第19回)星稜中学校で3位。
片山博視:(第19回)南あわじ市立三原中学校のエースとしてベスト8。