全日本合唱コンクール
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全日本合唱コンクール(ぜんにっぽんがっしょうコンクール、National Choral Competition)は、(一社)全日本合唱連盟朝日新聞社が主催し、毎年開催する日本合唱大会である。合唱技術の向上を目指し合唱音楽の普及向上を目的として実施する[1]NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)と並んで二大コンクールと呼ばれる[要出典]。Nコンとの区別から、一般的に「朝コン」または「連盟」等と呼ばれる。
コンクールの歴史

1948年昭和23年):第1回。「学生」「職場」「一般」の3部門で開催。当初は関東・東海・関西・西部の4合唱連盟から各部門4団体ずつ出場。1団体の上限人数は50人。

1951年(昭和26年):第4回。「学生部門」を「高等学校部門」と「大学部門」に分割し、4部門となる。

1954年(昭和29年):第7回。この年より、3年連続優勝した合唱団はコンクールに「招待演奏」として審査の対象外で出場する。

1963年(昭和38年):第16回。この年のみ初めて2日間開催となる。

1970年(昭和45年):第23回。演奏時間10分以内、1団体の人数を16人以上、上限なしとする規定改正。各支部の参加団体数に応じて全国大会に出場できる団体数を決定する比例代表制を採用。評価方法を順位制から金・銀・銅の絶対評価に変更。この年と翌年は課題曲を撤廃。

1970年(昭和46年):第24回。この年以降2日間開催。

1972年(昭和47年):第25回。課題曲が復活。「選択曲集」(現在の合唱名曲シリーズ)を発行し、この中から課題曲を選択する。演奏時間を課題曲自由曲あわせて12分以内とする規定改正。

1977年(昭和52年):第30回。シード制を採用。全国大会で金賞を受賞した団体は、翌年の全国大会に支部大会で審査を受けずに出場できる。この年限りで招待演奏を廃止。

1984年(昭和59年):第37回。初の3日間開催。「高等学校部門」と「一般部門」は、それぞれ16人以上40人以下の「Aグループ」と41人以上の「Bグループ」に分けられる。

1987年(昭和62年):第40回。「高等学校部門」は演奏時間が10分に短縮。出演人数の下限を「12人以上」、Aグループは「12人以上32人以下」、Bグループは「33人以上」とする規定改正。

1990年平成2年):第43回。朝日作曲賞入賞作品を課題曲として採用が始まる。

1991年(平成3年):第44回。「中学校部門」を新設、5部門となる。

1992年(平成4年):第45回。全国大会において、出場全団体に金・銀・銅のいずれかの賞を贈る。シード制を改変し、各部門上位2団体のみがシードとなる規定改正。

1996年(平成8年):第49回。この年以降4日間開催。10月下旬に高等学校・中学校部門、11月に大学・職場・一般部門とする。課題曲は時間制限なし、自由曲は高等学校部門6分30秒以内、大学・職場・一般部門は8分30秒以内とする演奏時間の規定改正。高等学校部門でシード制を廃止。

1997年(平成9年):第50回。大学部門も「Aグループ」「Bグループ」を採用。記念大会として各支部からの推薦枠を拡大した。

2002年(平成14年):第55回。出演人数の下限を「8人以上」に規定改正。

2003年(平成15年):第56回。中高一貫校は、中学生・高校生合同で高等学校部門に出場できるよう規定改正。

2008年(平成20年):第61回。大学部門の「Aグループ」「Bグループ」を廃止。

2013年(平成25年):第66回。大学・職場・一般部門を再編成。「大学ユースの部」(28歳以下のみで8人以上)、「室内合唱の部」(6人以上24人以下)、「混声合唱の部」(25人以上)、「同声合唱の部」(25人以上)のいずれかを選択して出場する。各部上位1団体のみがシードとなる規定改正。

2016年(平成28年):第69回。大学・職場・一般部門の「混声合唱の部」「同声合唱の部」の出演人数を「8人以上」に変更。

2019年(平成31年):第72回。中学校・高等学校部門の複数校による合同合唱団は「3校まで」とする規定改正[注 1]。「小学校部門」を新設、6部門となる。

2020年(令和2年):第73回。新型コロナウイルス感染症の流行の収束予測が立たないため、全国大会を全部門で中止[2][3]

2021年(令和3年):第74回。2年ぶりに全国大会を開催。全日本合唱連盟の定める「合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドライン」に則って行われた。

コンクールの形態
出演資格

現行の規定は、第73回から適用される。出演資格のある合唱団は、各都府県(北海道は地区)の合唱連盟に登録している合唱団である。合唱団の構成により以下の部門に分けられる。
中学校部門
[注 2]

高等学校部門[注 2]


いずれも8人以上で、同一校に在籍する学生・生徒で構成される合唱団、もしくは複数校の合同で構成される合唱団。ひとつの学校から複数の合唱団が出場できる。

中高一貫校は、中学生・高校生合同で高等学校部門に出演できる。この場合、当該校の中学生は、規定上高校生として扱われる。さらに、第73回より高等学校部門に出演しない中学校相当学年の生徒だけで、高等学校部門に出演した合唱部とは別に加盟をし、中学校部門に出演することができる。

出演団員は同一種別(混声・男声・女声)に1回に限り出演できる。

中学校部門は混声合唱の部と同声合唱の部[注 3]に、高等学校部門は32人以下のAグループと33人以上のBグループに分けられ、それぞれ別個に審査が行われる。

複数校による合同合唱団は、以下の要件をすべて満たす合唱団に限る。

常時活動し、所属する都道府県合唱連盟理事長が認めること。「常時活動」とは、「おおむね月1回以上の活動をしている」と解釈されている。

校数は3校までとし、団体名に各学校の名称が入っていること(第72回より)[注 4]。うち1校は人数の上限を定めないが、他の学校はそれぞれ8名未満とする(第73回より)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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