全国高等学校駅伝競走大会
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全国高等学校駅伝競走大会開始年1950
主催
毎日新聞社
全国高等学校体育連盟
日本陸上競技連盟
チーム数58チーム
加盟国 日本
前回優勝男子:佐久長聖
女子:神村学園
最多優勝男子:世羅(11回)
女子:仙台育英(5回)
公式サイト
全国高等学校駅伝競走大会
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全国高等学校駅伝競走大会(ぜんこくこうとうがっこうえきでんきょうそうたいかい)は、毎年12月に京都府京都市で開催される駅伝大会である。全国高等学校体育連盟日本陸上競技連盟、京都府、京都府教育委員会、京都市、京都市教育委員会、毎日新聞社主催。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の1つにもなっている。

1950年に男子のみの大会として初めて開催され、女子の部は1989年から開催されるようになった。

現在の都大路(京都)が舞台となったのは1966年からで[1]、それまでは大阪府での開催であった(大阪時代の1962年1963年奈良県もコースに含まれていた時もあった[2])。
概要

競技は女子の部が午前、男子の部が午後に行われる。

コース発着点となるのがたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)[注 1](但し1983年、1984年は京都国体に伴う競技場の全面改修に伴い使用できなかったため、競技場近くの道路が発着地だった[3][4][5])。女子の部はマラソンの半分(ハーフマラソン)の21.0975kmを5人で、男子の部はフルマラソンと同じ42.195kmを7人で繋ぐ。

ともに最長は1区で、女子の部は平野神社前まで、男子の部は烏丸紫明まで走る。折返し地点は女子の部が烏丸鞍馬口の室町小学校前、男子の部は宝が池公園国立京都国際会館前である。入賞は1992年の男子43回、女子4回大会まで10位以内、1993年の男子44回、女子5回大会から8位以内[6]

特別協賛として、2009年大会から2015年大会まではナジック[注 2][7][注 3][注 4][注 5]が、2016年大会以降はSGホールディングスが起用されている。

2015年大会は開催地が京都に移転してから50年目となり、これを記念して鉢巻をモチーフにした公式ロゴマークが作成された[8]
外国人留学生起用制限の経緯

1993年大会で仙台育英高校が男女各2人のケニア人留学生選手を起用してアベック優勝し、論議となった。それを受け、高体連では1995年から高校総体の留学生枠をチームの20%前後までと規制、高校駅伝においても外国人留学生選手のエントリーは2人まで、出場は1人のみとなった[9]

その後、外国人留学生選手を擁する学校は、1区に留学生を起用するのが定石となった。男子の部での42.195kmのほぼ1/4を占める10km区間での日本人選手とのタイム差は、レースに与える影響が大きく、その差で最後までの勝負が決まってしまう場合もあった。近年大会での例を挙げると、2005年度の第56回大会と2006年度の第57回大会では、この区間に外国人留学生を配置した仙台育英高校(宮城)と世羅高校(広島)で優勝と準優勝を独占している。また、男子の部では2007年までの15年間、外国人留学生選手が1区の区間賞を獲得する状況が続いていた。この状況に対し2008年5月、高体連は女子を含む外国人留学生選手の起用について「1区を除く区間」とした規定に変更を行なった。これにより、2008年の第59回大会から外国人留学生の1区起用は禁止されることになった[10]

外国人留学生の1区起用禁止後、これに次ぐ長い距離(男子は3区の8.1075km、女子は5区の5km)に起用するケースが多く見られ、外国人留学生の出来によって勝負を左右することがあったため、2024年の男子第75回・女子第36回より外国人留学生の出場が男子は2区か5区、女子は3区か4区のいずれも最短距離になる3kmの区間に制限されることになった[11][12]
代表校

例年10月中旬?11月中旬に開催される各都道府県の予選で優勝した47校に、地区代表として11地区(北海道・東北・北関東・南関東・北信越・東海・近畿・中国・四国・北九州・南九州)から11校の計58校によって行なわれる[13]。沖縄県が正式に参加するようになったのは1974年の第25回からである[14]。なお、第1回は山梨県が参加せず[15]、第30回大会は北海道[注 6]が出場を辞退している[16]
地区代表

2024年の男子第75回・女子第36回大会より地区代表の出場が常設化されたが、2023年の女子第35回までは原則として5年ごとに行なわれる記念大会に限り地区代表が出場することが出来た[13]。この制度は1959年の男子第10回大会から始まった[17]。この10回大会は11地区に1代表ではなく、高校野球の選抜大会のように、地域水準を加味して、九州4、関東3、近畿、中国各2、東北、東海、北信越、四国各1の15校に配分したため、最多の61チームが参加した。このうち、広島県と兵庫県からは3校が出場した[17]。第15回大会からの記念大会(第25回を除く[注 7])では、現行の都道府県代表+地区代表11という制度が取られているため、同都道府県から3校が出場したのはこの10回大会だけである。

なお、節目となる大会においても記念大会と同様に地区代表の出場が可能になる場合があった。1965年の第16回大会は大阪での最後の開催となったため記念大会扱いとして行われた[19]。2015年の男子第66回、女子第27回は京都開催50年を記念し地区代表[注 8]に加え京都大会の準優勝校も出場するため59校出場する[8]。過去には記念大会の特別枠によって出場した学校が優勝した例もある(第10回・男子西条農(中国)、第40回・男子報徳学園(近畿)、第45回・男子西脇工(近畿))。

地区代表が出場する県においては、同じ県で1位・2位を独占することも可能になり、これまで第16回・男子の福岡大大濠大牟田(福岡)、第40回・男子の報徳学園・西脇工(兵庫)が達成している[20]。このうち、第40回大会においては両校が1秒差での決着となった[21]

各地区の代表選考については以下のような選考が行なわれる。

北海道地区

北海道大会の2位となった学校が地区代表となる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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