全国高等学校ラグビーフットボール大会
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全国高等学校
ラグビーフットボール大会今シーズンの大会:
第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会
会場の東大阪市花園ラグビー場
開始年1918年
主催毎日新聞社
全国高等学校体育連盟
日本ラグビーフットボール協会
開催国 日本
チーム数51チーム
前回優勝桐蔭学園高等学校(4回)
最多優勝秋田工業高等学校(15回)
公式サイト
全国高等学校体育連盟ラグビー専門部公式サイト
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全国高等学校ラグビーフットボール大会(ぜんこくこうとうがっこうラグビーフットボールたいかい)は、毎年12月末から翌1月の始めにかけて大阪府東大阪市東大阪市花園ラグビー場で開催される日本の男子高校生によるラグビーユニオン大会である。

通称「花園」(はなぞの)[1]、「ラグビーの甲子園」、「冬の花園」とも[2]。なお全国大学ラグビー全国高校サッカーなどとは異なり大会名に「選手権」がつかないことに注意[注釈 1]
概説

全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の一環[注釈 2] として開催される大会。本大会へ出場することについては、花園ラグビー場で開催することにちなんで「花園に行く」と表現されることが多く、ラグビー関係者の間では「花園」だけで通じる。ただし、会場が花園ラグビー場で定着したのは1962年度(第42回大会)からである。

優勝旗は「飛球の旗」と呼ばれる(第40回大会より)。優勝校には他に大優勝楯、文部科学大臣杯、全国高体連会長杯、目良記念杯[注釈 3]、ラグビーのまち東大阪市賞(第84回大会より)、NHK杯、毎日放送杯(旧・民放杯)が授与され、準優勝校にも準優勝トロフィー(第40回大会より)[注釈 4]、高崎米吉杯[注釈 5]、毎日放送杯が授与される。

主催は日本ラグビーフットボール協会全国高等学校体育連盟(高体連)大阪府、大阪府教育委員会、および毎日新聞社の各団体であり、スポーツ庁日本スポーツ協会東大阪市NHKが後援[注釈 6]神戸製鋼所[注釈 7]毎日放送が特別協賛をしている。

1990年度(第70回)以降の本大会は、日本全国を8つのブロックに分けたうえで、都道府県単位の予選を勝ち抜いたチーム(基本として51チーム)によるトーナメント方式で開催。大阪府から3校、北海道東京都から2校ずつ、その他のブロックから1ブロックにつき6 - 7校が出場する。インターハイの対象に含まれていないが、全国高等学校野球選手権大会日本高等学校野球連盟の主催で阪神甲子園球場を使用する男子硬式野球の全国大会)でも都道府県単位の予選を本大会の前に開催していることから、全国高校ラグビーを「高校ラガーマンの甲子園」と称することもある。また、5年の節目ごとに組まれている「記念大会」では、(毎日新聞社が主催する選抜高等学校野球大会を含めた)男子硬式野球の全国大会における「記念大会」と同様に出場校を通常の大会から若干増やしている(詳細後述)。

例年は、本大会開幕直前の12月下旬に、毎日新聞大阪本社のオーバルホールで3回戦までの組み合わせ抽選会を開催。準々決勝については本大会の3回戦終了後、準決勝については準々決勝の終了後に、花園ラグビー場の第1グラウンド上で組み合わせ抽選を実施している。また、本大会ではカンタベリーオブニュージーランドジャパン、ギルバート、セプター製のラグビーボールを併用。主催者から公表されるトーナメント表には、使用するボールのメーカー名の頭文字(カ、ギ、セ)も試合ごとにも記載されている。

日本に現行の高等学校制度が確立された学制改革(1946年)の前から「日本フットボール大会」「全国中等学校ラグビーフットボール大会」という名称で催されていたため、本大会に1回でも出場した旧制中学校や新制高校が、学制改革や統・廃合などによる改組を経て復活出場を果たすこともある。ただし、このように復活した高校の出場回数については、カウントの方法が統一されていない。現に、男子硬式野球の全国大会とほぼ同じパターンで前身の出場校から継承する高校[注釈 8] と、全国高校サッカー(インターハイの一環として本大会と同じ時期に開催)のように継承しない高校[注釈 9] が混在している。

なお、1973年度から2008年度までは、本大会閉幕の1週間後に「高校東西対抗試合」(2002年度のみ3地域交流戦)を花園ラグビー場などで開催[3]。開催に際しては、当該年度の本大会で著しい活躍が見られた選手を選抜した後に、オールスターゲーム方式で各チームに振り分けていた。
略史

1918年(大正7年)に「日本フットボール大会」の呼称で大阪府豊中市においてサッカーの選手権(現・全国高等学校サッカー選手権大会)と併せて開催されたことが始まりとされている。このことから、式典では豊中市に所在する梅花高等学校の生徒がプラカードを持っていたが、現在は出場校の生徒がプラカードを持っている。当初は旧制高校や大学の参加もあったが、第3回大会から旧制中学校のみの参加となり、現在に至っている。

戦前においては当初は同志社が圧倒的だったが、その後外地勢が台頭し、朝鮮台湾満州などの代表がしばしば優勝を飾っている。戦後は秋田工や東京の保善目黒國學院久我山、奈良の天理の台頭が顕著であったが、近年は大阪・京都府勢の活躍が目立つ。特に京阪電鉄沿線には優勝校(伏見工(2018年に全日制は閉課[注釈 10])・常翔学園(旧・大阪工大高)・常翔啓光学園(旧・啓光学園)・東海大大阪仰星(旧・東海大仰星))が集中し常にハイレベルな練習試合を行い実力を磨いている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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