全国高等学校サッカー選手権大会
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全国高等学校サッカー選手権大会
開始年
1918年
主催日本サッカー協会
民間放送43社
参加チーム数48
前回優勝青森山田(4回目)
最多優勝御影師範(11回)
第102回大会(2023年度)
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全国高等学校サッカー選手権大会(ぜんこくこうとうがっこうサッカーせんしゅけんたいかい、英語: All Japan High School Soccer Tournament[出典 1]、全国高校サッカー選手権大会)は、高校男子サッカー部の頂点を決めるサッカーの大会。各都道府県代表48校(東京都は2校)による、トーナメント戦で行われる。通称「選手権」[3]「冬の国立」[4]「冬の高校サッカー」[5]

全国高等学校体育連盟の区分では、全国高等学校選抜大会に含まれている。全国高等学校総合体育大会高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ(かつては、国民体育大会であった)と並ぶ高校サッカー3大全国大会のひとつ。
歴史
日本フットボール優勝大会の開始

本大会の前身である日本フットボール優勝大会第1回大会大阪毎日新聞社の主催により、1918年1月(1917年度)に、大阪府豊能郡豊中村(現・豊中市)の豊中グラウンドを会場として開催された[出典 2]関西のみの8校が参加[出典 3]

関東関西広島など局地的に1910年代初頭から個別に小規模の学生サッカーの試合が行われていた[出典 4]。日本にサッカーが紹介されてから、既に半世紀近くが過ぎようとしていたが、サッカーが全国的に広く普及しているといえる状況ではなかった[9]。そうしたなか1917年5月に東京で開催された第3回極東選手権競技大会極東選手権競技大会サッカー競技)は、国内の各サッカーチームにとって大きな刺激となり、各地でサッカー大会が開かれるようになっていた[出典 5]。記録に残る最初の大会は、この1917年10月21日に行われた近畿蹴球大会[9]奈良師範校庭で行われたこの大会には、開催校である奈良師範の他、明星商業御影師範京都師範の4校が参加し、トーナメント方式により、明星商業が優勝している[9]

また、1910年代から1920年代にかけて関西地方では、朝日新聞大阪本社大阪毎日新聞社(現:毎日新聞社)を中心に主新聞拡販を目的とした多くのスポーツイベントを開催されており、本大会もそのひとつであった[出典 6]
創設の経緯

この大会は、もともと関西在住の慶應義塾大学OB・杉本貞一が、関西でのラグビー普及の方策と考え、大阪毎日新聞にラグビー競技開催の企画を提案したことが始まりだった[出典 7]。関西では大阪朝日新聞社主催の全国中等学校優勝野球大会(全国高等学校野球選手権大会・夏の甲子園)が1915年に始まっていた背景があり[9]、この企画が受け入れられた[8]。杉本は関東の私学を関西に招いて試合をしたいという狙いがあって大会名に「日本」という名を冠した[8]。しかしラグビーは、関西には当時3チームしかなく[9][注釈 1]、ラグビー単独では大会が成立しなかった[8]サッカーの場合は、関西には当時10以上のチームが存在したことから[出典 8]、サッカー(当時はアソシエーションフットボールと呼ばれていた。通称ア式[出典 9])とラグビーとの共同開催として「日本フートボール優勝大會」が行われたが[出典 10][注釈 2]、この「日本フートボール優勝大會」という名前を付けていたことが、後に一本化する際に優位に働いたとされる[出典 11]。つまりサッカーはラグビーの付属大会として始まり、ラグビー部門が前述の理由で付けた「日本フートボール優勝大會」という大袈裟な名前のおかげで生き残ったということになる。なお、サッカー部門と同時に始まったラグビー部門の方も全国高校ラグビー大会の前身となっている。主催者サイドはラグビーの始祖である慶應義塾體育會蹴球部の参加が前提だったとされ[8]、関東に試合相手のいない慶應ラグビー部は、このとき西下しているが、1918年1月12日に神戸外人クラブ(KRAC)と試合をしたため、疲労を理由に試合を棄権して結局大会に参加しなかった[出典 12]。この他、「日本フートボール優勝大會」と銘打っているように当初は「中等学校蹴球大会」という計画ではなかったため[29][注釈 3]旧制中学校とは年長となる関西学院高等部[注釈 4]第1回から第6回大会まで、神戸高商[注釈 5]第3回大会に出場した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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