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World Report
全力!脱力タイムズ
Datsuryoku News Network
ジャンルコメディー[1]
構成石塚祐介、寺田智和、カツオ
飯尾亮昌、今井健太、宮地ケンスケ
演出アリタ哲平(総合演出、MC兼任)
出演者有田哲平(くりぃむしちゅー)、佐久間みなみ(フジテレビアナウンサー)ほか
ナレーター斉藤舞子・奥寺健(フジテレビアナウンサー)
オープニングアラベスク「Friday Night」
エンディング月替わり
製作
チーフ・プロデューサー石川綾一(フジテレビ)
神原孝(FCC)
名城ラリータ(制作総指揮)
プロデューサー大泉正太、中村倫久
制作フジテレビ
放送
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2015年4月17日 - 現在
回数400(通算)
公式サイト
『全力!脱力タイムズ』(ぜんりょく だつりょくタイムズ)は、フジテレビ系列で2015年4月17日から放送されている、報道番組風のコント番組[1][2]。2017年10月6日から毎週金曜日 23:00 - 23:40(JST)に放送されている。番組の愛称は「Datsuryoku News Network」の頭文字を取って「DNN」もしくは、「脱力タイムズ」。 世界各国から集められた、“思わず脱力してしまいそうな”『脱力ニュース』を、有識者たちが徹底解説するニュースバラエティ番組[3]としてスタート。2014年末の特番(放送時のタイトルは「全力! 脱力ニュース」)を経て、2015年4月17日よりレギュラー化されて、毎週金曜日 23:00 - 23:30(JST)で放送開始された。 番組では経済、社会問題、芸能、ファッション、グルメ等の幅広いニュース・テーマが取り上げられる。なお、番組ホームページの番組紹介では「世界各地の最新ニュース」、番組ロゴには「World Report」といった文字があるが、取り上げられるニュース・テーマは海外のものは少なく日本のものが中心となっている。現在は後述の「日本の論点」をメインコーナーとする番組となっている。 2017年10月6日より放送時間が30分から40分へ拡大されて、毎週金曜日 23:00 - 23:40(JST)となった[4]。フジテレビ開局60周年WEEKの2019年3月25日から3月31日[注 1]までの7日間に渡り、時間未定のゲリラ放送が実施された。 前番組からのジャンクションは、他のバラエティーのような番組の一部を紹介するものではなく、有田が何か一言を発した後にその回の出演者が揃って番組タイトルを言うものになっている[注 2]。 制作総指揮(2019年3月まで総合演出)の名城ラリータは、「今やっているニュース自体が、実は一個下駄を外すとコントになる」というコンセプトのもと[5]、「報道番組のフォーマットを借りたコント」(いわゆるシチュエーション・コメディ)という体で演出を手掛けている[6][7]。 これは、名城が最初からコント番組を手掛けたかったものの、視聴率が獲得しにくく企画が通らないことから「報道バラエティ」として企画を通してもらった上で生み出したもの[5]であり、当初は「世界各国の真面目な時事問題にこじつけて世界各国のハプニング映像を流し、それに対して解説員が映像と全く関係のない自身の専門分野の話を始め[注 3]、スタジオトークの脱線を楽しむ」というスタイルで始まった[5]。そこから徐々に変化して、現在は番組が仕掛ける突拍子もない演出やハプニング、さらに俳優(女優)・アイドル・モデル・歌手などといったお笑い芸人以外の芸能人(以下、本項目で「タレントゲスト」と称する)らの出演者が次々と繰り出す容赦のない無茶ぶりに芸人(以下、本項目で「芸人ゲスト」と称する)が右往左往する展開[注 4]が当番組の見どころとなっている[8][注 5]。 芸人ゲスト以外には番組スタッフによる企画・演出を有田[注 6]がブラッシュアップした綿密な台本が用意されており、この内容に沿って収録が進められる。したがって、番組内での「ハプニング」・タレントゲストの言動と唐突なタイミングによる番宣・リアクション・事件事故もすべて台本に沿った演出である[5]。一方、本番組のターゲットである芸人ゲストには内容の全く異なる「偽台本」が用意されており、出演者の中で唯一本番組の実際の内容を知らされていない。「40分一本のロングコント」というコンセプトを基に原則撮り直しは行われず、タレントゲスト(主に俳優及び女優)にとっては持ち前の演技力を発揮できる場であることから、普段バラエティ番組には出演しないような「名優」と呼ばれる役者が出演する事が多い[9]。また、芸人ゲストにとっても、自らの「笑いの瞬発力」を試される番組ともなっている[9]。 一見してバラエティだと思われると笑いも薄くなるため、出演者・演出ともあくまで報道番組を意識しており、男性陣のみスーツを着用する事が決まりとなっている[注 7]。有田も意識の上では『BSフジ LIVE プライムニュース』の感覚で出演しているという[6]。また、全力解説員もそれぞれ専門分野を持ち本物の報道番組にも出演する有識者だが、番組がどんどん変化してコント色が強くなっても積極的に参加してもらえたという[5][6]。 なお、本番組において有田、小澤(→佐久間)、タレントゲストの3人は伊達眼鏡をかけている[注 8]。また、本物の報道番組との混同やトラブルを防ぐため、タイトルに(フジテレビ系報道番組のタイトルに冠せられる)「FNN」の文字は入っておらず、名称も番組中に一切出されない。その代わりとして、セットには「Datsuryoku News Network」を略した「DNN」の3文字が付されているほか、タイトルロゴの下にもその名称が記されている。 エンドロールではテロップで「この番組内で紹介した情報や意見は全力解説員の見解であり、諸説ある中の一説の場合があります。」と流れ、2020年以降は「この番組はフィクションです。」[注 9]も流れている。 2019年まで当番組に柴田英嗣が芸人ゲストとして出演する際には、「脱力スーパーLIVE」で「アンタッチャブル復活」と銘打って、本来の相方である山崎弘也の偽物(バービー、ハリウッドザコシショウ、コウメ太夫など)と漫才を披露するというのがお約束となっており[10]、2019年11月29日放送の「うわぁぁぁーダメだっての巻」でも同様に番組の終盤で柴田が山崎の偽物役の小手伸也と漫才を披露。漫才の途中で小手が「ネタが飛んだ」と言って有田に漫才を止められて袖に引っ込ませた後、柴田の意思を確認した後「小手に扮した」山崎本人が有田に連れ出される形で登場。柴田は激しく動揺した後、2010年に女性問題で柴田が1年間の謹慎処分を受けて以来10年ぶりに「アンタッチャブル」として漫才を披露した[11]。この終盤の演出については番組の事前告知で一切触れられることはなく[12]、収録時も山崎が出演する演出を事前に知っていたのは有田を含めてスタッフ3人だけで、多くのスタッフや他の出演者も知らなかったという[10][注 10]。 全くのサプライズでのコンビ復活はネット上でも大いに話題となったほか、三村マサカズら芸人仲間も大きく反応した[11]。また、フジテレビオンデマンド(FOD)で行われている見逃し配信の視聴数が通常時の約11.4倍となった[14]。 この放送回は、2019年12月度ギャラクシー月間賞 を受賞した[15]。放送批評懇談会ギャラクシー賞選考委員の戸部田誠は「ずっと『フェイク』をやり続けたこの番組自体の歴史が振りになったサプライズ。それを事前告知まったくなしに行ったのも粋だった」と評価している[16]。
概要
演出手法
アンタッチャブルのコンビ復活
主なコーナー
日本の論点
お題となるニュース・テーマのVTRが流れたあとに、出演者が解説・討論していく当番組のメインコーナー。
THE 絶景遺産
2016年8月12日から不定期に放送。後世に残したい日本の風景を紹介するコーナー。ナレーターは滝沢カレンが担当。
THE 美食遺産
2016年10月14日から不定期に放送。後世に残したい日本の食を紹介するコーナー。ナレーターは滝沢カレン、伊藤一朗 (Every Little Thing)、ACE、あのなどが担当。
日本技術遺産
2022年4月8日から不定期に放送。伝統工芸品の製作過程を紹介するコーナー。ナレーターはあのが担当。
脱力スーパーLIVE
タレントゲストが唐突に芸人ゲストのファンだと言い出し、ネタを披露する流れになるが、相方が別人だったり、番組側が理不尽なルールを科したりし、まともにネタが出来ない状況に追い込む。
コンプライアンス委員会
2021年5月21日からほぼ毎回放送。番組終盤にて「今回の放送での発言がコンプライアンス的に問題が無かったか」をチェックするため芸人枠ゲストが別室に呼び出される。しかしコンプライアンスに関することには殆ど触れず、番組中の特定シーンを振り返りながら、お笑い的なダメ出しや、時には番組内容にすら関係ないダメ出し(相方など関係者が委員としてサプライズ出演して指摘する)、あるいは本人や視聴者も気づくのが困難な巧妙なドッキリのネタばらしをされたり、または極稀に「(ツッコミが)素晴らしかったです。」などと褒められることもあり、本人が困惑する中いずれも「…コンプライアンス的には問題ありません。」で片付けられ(逆に本人は暴言等の自覚があり「問題あるだろ」などとツッコむことも)、最終的に「合格です。またのご出演お待ちしております」と締め括られる。稀に意図的演出でコンプライアンス的に問題のある発言を番組内で誘導された挙げ句「出禁」を言い渡されるゲストもいる[17]。基本的にこのコーナー中でスタッフ・キャストクレジットが流れ番組の締めくくりとなる。
脱力!ホストクラブ
定期的に出演するDen、すがちゃん最高No.1、栗谷が女性ゲストを癒してくれる一言(自作)を言う。コーナー化する前に3人は業界のカリスマとして登場し殺し文句を言う展開があった。
激白!本番終了後の本音
コーナーでは無いが、番組のフィナーレとして入る本編撮影終了直後のワンカット。最後まで本番組の内容を知っていなかった芸人ゲストの本音や感想が垣間見えることが多い。特にスタッフの「はい、OKです」と台詞の後、一部の芸人ゲストは「OKじゃないよ」などとツッコミを入れる事がある。
出演者
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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