入院ボッキ物語_おだいじに!
[Wikipedia|▼Menu]

この項目では、おおつぼマキによる日本の漫画作品について説明しています。その他の用法については「おだいじに (曖昧さ回避)」をご覧ください。

おだいじに!
ジャンル青年漫画ギャグ漫画
漫画
作者おおつぼマキ
出版社双葉社
掲載誌WEEKLY漫画アクション
レーベルACTION COMICS
巻数全4巻 ※4巻巻末に初期作品『点滴ライフ』収録
話数42話
OVA
原作おおつぼマキ
監督湖山禎崇
脚本湖山禎崇
キャラクターデザイン新井浩一
音楽片倉三起也
アニメーション制作元請:東京キッズ
協力:アニマル屋(現・エクラアニマル
製作VAP
発売日1991年12月5日
発表期間1991年12月5日 - 1991年12月25日
収録時間45分(VHS・カラー・モノラル
話数全2話
その他企画・制作:有限会社バルク
作画監督:水村良男
撮影監督:小澤次雄
価格:9,800円(税込)※消費税3%当時
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『おだいじに!』は、おおつぼマキによる日本漫画作品、およびそれを原作としたOVA作品。

副題は『お荷物患者物語』であり、正式タイトルは『おだいじに! お荷物患者物語』。お調子者の主人公が自業自得の大事故に遭い、退屈な入院生活を過ごす中で持て余す性欲を発散するべくあの手この手で奮闘する青春スラップスティックコメディ目次

1 あらすじ

2 主要人物

2.1 入院患者

2.2 看護婦

2.3 その他


3 OVA

3.1 メディア

3.2 主題歌


4 出典

あらすじ

同級生の山下から強引に借りたバイク(原作版:NSR80、OVA版:FZX250 ZeaL)で暴走した挙句、自業自得の大事故で全治6ヶ月の重傷を負ってしまった不良高校生・根岸。

どうにか一命は取り留めたものの、無類の女好きである根岸にとって何事も無く穏やかに流れる退屈な毎日は苦痛そのものであり、日課となっていた自慰さえ満足に行えず股間の疼きは日に日に増すばかり。いつしか、性処理を目的に病院内外を這いずり回っては騒動を引き起こすトラブルメーカーとして担当看護婦・松本の頭痛の種となっていった。
主要人物
入院患者
根岸 歩(ねぎし あゆみ)
- 梅津秀行地元の葉賀高校に通う高校生。17歳。無免許・運転未経験にも関わらず山下を脅してバイクを借り、それが元で頭部強打、全身打撲、両腕骨折、左脚骨折の重傷を負った主人公。仮性包茎。治療に専念させようと徹底的に不純な性処理を妨害する松本に対し、あからさまな敵意を剥き出しにして日常的に「ババァ」と罵る一方、純真な藤木を舌先三寸と三文芝居で騙しては都合良く利用している。看護婦たちにとってはまさしく女の敵ではあるが、「心電図異常を察知してICUに駆け付けたらベッドに股間を擦り付けていた」「離床困難に起因する慢性便秘のため1週間に1度は看護婦による浣腸処置を受けなければならない」など幾つか弱みを握られている。一応は交友を結ぶ先輩や肉体関係を持った女性たちの素行も決して褒められたものではなく、喧嘩は弱いが喫煙も飲酒もする典型的なハンチク不良。その反面、意外と人情味のある一面を覗かせる場合もある。石膏ギプスだらけの体で唯一無事だった右脚を鍛え抜いて手のように操る柔軟性と器用さを身に付け、病院脱走に大いに役立てている。また、入院前はプレイボーイとして鳴らしており、話術と悪知恵は一級品。作中で根岸の両親が姿を見せる場面は一度も無く、看護婦を通じて紙袋に入れた最低限の着替えを差し入れするだけであり、その辺りの事情を知る山下の母親曰く「朝から父親は競馬場、母親はパチンコ店に入り浸っている」というギャンブル狂い。即ち、外道とも言い表せる根岸の悪童たる所以は家庭を顧みない両親に最大の原因があり、同時にひたすらを求める行動原理の裏付けともなっている。
山下 誠一(やました せいいち)
声 - 関俊彦根岸の同級生。17歳。八百屋の息子。根岸の横暴が原因で右脚および左腕骨折、全治6ヵ月の重傷(OVA版では右脚複雑骨折、全治7ヶ月)を負わされ、母親に頼み込んで買ったばかりのバイクも再起不能に追い込まれる不幸に見舞われて以来、悪い方向で根岸絡みのトラブルに巻き込まれる苦労人。異性交友未経験の童貞であり、奥手ながらその方面への興味はそれなりに強いむっつりスケベ。親身に接してくれる松本に淡い恋心を抱いている。喫煙者。
弘井 和好(ひろい かずよし)
声 - 合野琢真離床困難な根岸が「ボクちゃん」と呼んで便利屋扱いしている同室の少年患者。精神年齢が早熟気味である一方、豪胆な面も持ち合わせている、いわゆるマセガキ。目立った外傷は無く、内臓疾患による長期入院患者と見られるが病名および年齢不詳。ただし、根岸の発言で小学生であることは明かされており、「一般患者より二回りも小さい布団を使っている」「児童漫画雑誌を読む」「テレビゲームに興じる」「たまにおねしょをしてしまう」といった描写から小学校中?高学年(10-12歳)程度と思われる。
看護婦
松本 美雪(まつもと みゆき)
声 -
井上喜久子更生病院(OVA版では城北病院)准看護婦。23歳。根岸の担当看護婦となって以後、その手綱を取り切る唯一の存在。本来は入院患者の心に寄り添って献身的に看護を行うが、やりたい放題の生意気放題に振る舞う根岸に限っては「ああいう患者は甘やかすと付け上がるだけ」とする信念を貫いて厳しく接し、時には抑止力としての暴力行為も辞さない。普段は病院付属の看護婦寮に寄宿し、エリート銀行マンである彼氏・石川潤一との月に1度のデートを楽しみにしている。『おだいじに!』以前は「清楚・大人しい・健気」といった可憐で落ち着きのある役柄を演じていた井上だったが、大声を張り上げたり隠語を平気で言い放つガサツで大胆な役柄を演じてみせた本作で当時の業界関係者を驚かせると共に、参加する作品の雰囲気に合わせて別人格に等しいこの2つの調子を使い分ける演技の幅を広げた。
藤木 菜美(ふじき なみ)
声 - かないみか更生病院看護助手。ナイチンゲールに憧れて看護の道を志した新人助手。純真無垢で世間知らずのせいか危機感が抜けている節があり、根岸の策略に乗せられやすい。勤務には献身的に励んでいるがとにかく点滴や投薬のミスが多く、医療事故寸前の事態を引き起こしては婦長や医師から大目玉を食らうのが日常茶飯事という危険な一面を持っている。また、OVA版では「これくらい出来ないと看護婦などやってられない」と諭した松本の指示の下、原作版の看護婦に代わって根岸に浣腸を施す役割を与えられた。
その他
松田 正輝(まつだ まさき)
声 -
大塚明夫武闘派暴走族『爆走連合』元総長。暴走族当時の二つ名は「滅生」。物語の1年前に総長引退並びにチーム解散を宣言・即時実行し、全国各地を飛び回る長距離トラックドライバーとして忙しい毎日を送る。愛娘の紀子が生まれてからは心境の変化に拍車が掛かって「大切なモノ(=家族)を失うのが怖くてたまらない『怖いものあり』になりたい」と望むようになり、さやかと紀子を心から慈しむ。2メートルの身長と実戦で鍛えられた筋骨隆々の体格が生み出す人並み外れた豪力を併せ持ち、頭に血が上りやすい性格もあって喧嘩の腕は超一流。爆走連合の残党を率いて細々と活動を続ける元親衛隊長のヒロトとの連携はその筋で有名であり、当時を知る構成員曰く「交機も怖れる最強コンビ」だったが、チーム解散を巡って1年も病院送りにされたヒロトは正輝を憎み抜いている。
松田 さやか(まつだ さやか)
声 - 松本梨香『爆走連合』元レディース。暴走族当時の二つ名は「夜叉姫」。17歳。チーム解散決定後に正輝と結婚し、安アパートを借りて同居している。とてもレディース出身者とは思えない底抜けの明るさを持つ女性だが、ふとした一件で知り合った根岸をして辟易させる極めて厄介な性格の持ち主。17歳にして1人の子持ちとなったものの、根岸に「子種が誰のものか心当たりがありすぎて本当の父親が誰かわからない」と悪びれる様子も無く告白し、「爆走連合の同窓会に子どもを連れて行くのはカッコ悪い」という理由で更生病院へ置いて3日も忘れていた事実を反省のかけらも見せず笑い話で片付けた上、己の身に不都合が生じれば近くの誰かに責任転嫁してその場を凌ごうとする浅知恵を働かせ、それらの根源が「まだ17歳なのだから楽しくやりたい」に集約されている極度のワガママ、且つ無責任。しかし、様々な事件を通じて少女がそのまま大きくなったに等しい酷く未熟な性格や素行を知り尽くし、その前提で大きく受け止め続けてきた正輝の誠意にようやく気付いて涙した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:20 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef