入力機器
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入力機器(にゅうりょくきき、英語: input device)とは、コンピュータ情報機器にデータや情報や指示などを与えるためにつかわれる機器(装置)である[1]。 入力装置、入力デバイス、インプットデバイスとも[1]
概要

入力機器の例としては、キーボードタッチパッドマウスジョイスティックなどのポインティングデバイスイメージスキャナデジタルカメラマイクロフォンなどが挙げられる。

入力機器の多くは以下に従って分類できる:

入力の形式(機械的なモーション、音声、映像など)

入力が断続的であるか、連続的であるか(キーボードのキーの押下は断続的と分類され、マウスの位置は断続的にデジタル化されるが十分高速であるため連続的と分類される)

必要な自由度の数(伝統的なマウスの自由度は2であるが、CADアプリケーション用に設計されたナビゲータの自由度は3である)

ポインティングデバイスは、さらに以下に従って分類できる:

入力が直接的か間接的かどうか。直接的な入力の場合、入力座標空間は表示座標空間に一致するので、位置の指定は視覚的なフィードバックやポインタが表示される表示座標空間で行われる。直接的な入力の例としてはタッチパッドライトペンが挙げられる。間接的な入力の例としてはマウスやトラックボールが挙げられる。

座標情報が(タッチパネルなどのように)絶対的か(持ち上げて再配置することができるマウスのように)間接的か。

入力が直接的である場合は座標情報がほぼ絶対的になり、入力が間接的である場合は座標情報が絶対的か間接的かのどちらかになる[要説明]。例えば、組み込み画面を持たないデジタイズグラフィックスタブレットは入力が間接的で、絶対座標を感知して座標情報を絶対的にする入力モードで起動されることが多いが、タッチパッドのように座標情報を間接的にする入力モードをシミュレートする準備がされていることも多い。なおタッチパッドはスタイラスやパックを持ち上げて再配置することができる。

なお複数の入力機器を組み合わせてひとつの入力機器とすることも一般的である。たとえばマウスも平面的な動きを感知する部分と、押し下げを感知するスイッチが組み合わされている。コンピュータゲームのコントローラ類も、ボタンやジョイスティックやマイクなどを組み合わせてコンパクトにまとめることでひとつのコントローラとしており、最近のゲームのコントローラは4?5種類以上の入力装置が組み合わさっているものが増えている。

デバイスの中には数多くの自由度を連続的に入力できるものもある。これらのデバイスはポインティングデバイスとして使えるが、通常は3Dアプリケーション実行中におけるカメラアングルの制御のように、空間における位置を示さずに使われる。この種のデバイスは、入力として6DoFの登録が必要となるCave automatic virtual environmentシステム (CAVEs) のような、仮想現実システム内でよく使われる。
キーボードキーボードによる入力。(ノートPCの例)詳細は「キーボード (コンピュータ)」を参照

キーボードは多数のボタンが配列された装置であり、多数のスイッチのマトリックスで構成されたデバイスである。キーボードのボタンやキーは、コンピュータに文字入力をしたり特定の機能を呼び出すのに使え、大半のユーザーにとって主要な文字入力インターフェース(英語版)として機能する。

1970年代や80年代は金属バネを用いたボタンのキーボードばかりだったが、これは入力時にカチャカチャとかなりの音がするもので、その後、ラバーカップを用いた音が静かなものが主流になった[2]。物理的なキーボードはタッチタイピングが行え、慣れれば入力速度が速いという特徴があり、大量の文字や数字の入力に使える。(たとえば普通のアメリカ人の平均入力速度は41 wpm (words per minute。語 / 分)であり[3]、普通の人ならある程度練習を重ねれば 4.5打 / 秒 や 5打 / 秒 程度、つまり1秒あたり4.5回や5回程度キーを押すくらいの速度で入力できるようになる)。

他にも仮想キーボードやプロジェクションキーボード(英語版)を採用しているものもある。こちらは物理的なキーボードが不要なことは長所だが、タッチタイミングはできず大量の入力には向かない。

キーボードの種類の例としては以下のようなものがある:

キーヤー

キーボード

テンキー

Lighted Program Function Keyboard(英語版) (LPFK)

ポインティングデバイス詳細は「ポインティングデバイス」を参照

ポインティングデバイスは、位置や方向を指示するための入力機器であり、ポインティングデバイスの操作に応じ画面上のポインタが移動し、コンピュータのGUI操作を直感的なものにする。

ポインティングデバイスの種類の例としては以下のようなものがある:

コンピュータマウス

タッチパッド

ポインティング・スティック

タッチパネル(タッチスクリーン)

トラックボール


ノートPCのタッチパッド

マウス

映像入力装置

外界からの画像や映像(動画)をデジタイズするために使われる。デジタイズされた画像や動画の情報は、ユーザーの要求に応じて様々なフォーマットで保存できる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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