光波
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「光波」はこの項目へ転送されています。測量に用いる計測機器については「光波測距儀」をご覧ください。

作品名や人名などの固有名称については「ひかり」を、春秋の光については「光 (春秋)」をご覧ください。

ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。光
上方から入ってきた光の道筋が、散乱によって見えている様子。(米国のアンテロープ・キャニオンにて)

光(ひかり)とは、狭義には電磁波のうち波長が380 -760 nmのもの(可視光)をいう[1]非電離放射線の一つ。[2]


目次

1 光の性質

2 光の理解

2.1 思想史

2.2 科学史

2.2.1 粒子説と波動説

2.2.2 光の粒子性

2.2.3 光の波動性

2.2.4 光の理論のタイム・テーブル



3 脚注

4 関連項目

5 外部リンク

光の性質 レーザー光

光には以下のような基本的な性質がある。、

光の直進

光は均質な媒質の内部では直進する[1]エウクレイデスの「光の直進の法則」)。厳密には、重力場では光の経路も彎曲する[3]


光の反射屈折

光は異なる媒質の境界面で反射あるいは屈折する[1]屈折率も参照。

凸凹の無い平面鏡に当たった光は、鏡に当たったときと同じ角度で反射する(エウクレイデスの「光の反射の法則」)。

光の屈折の際は、スネルの法則が成立する。


光の透過吸収

光が透明な媒質の境界面に当たったとき、その一部は境界面で反射するが、残りは媒質の内部を通過する現象を透過という[1]

光が透明な媒質の内部を通過するとき、その内部へ吸収変換される現象を吸収という[1]


光の干渉回折

二つの光波(位相差が時間とともに変化しない同一周波数のコーヒーレントな二つの光)が重なり合うことで光が強くなったり弱くなったりする現象を干渉という[1]

光が伝搬するときに障害物の後方に回り込む現象を回折という[1]


自然光と偏光

平均的にいずれの方向に対しても同じ強さで振動しながら進行する光を自然光という[1]

透明な物体に一定の角度で入射したときにみられる反射光が一つの面でしか振動しなくなった光を偏光という[1]

光速(光の速度)は、光源の運動状態にかかわらず、不変である(光速度不変の原理)。また、光は物質のない真空中の空間伝播することができる。光の強さは光源からの距離の2乗に反比例する(ケプラーの光の逆2乗の法則)。

なお、光が、人間の目に入る直線経路は複数とりうることを2穴のピンホールを用いた実験によってシャイネルが確認した(シャイネル試験)[4]
光の理解

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2019年2月)

思想史

光は様々な思想や宗教において、超越的存在者の属性を示すものとされた。古くから宗教に光は登場しており、より具体的には太陽と結びつけられることも多かった。古代エジプトの神、アメンラーなどはその一例である(太陽神も参照可)。プラトンの有名な「洞窟の比喩」では、光の源である太陽と最高原理「善のイデア」とを結びつけている。

新プラトン主義では、光に強弱や濃淡があることから、世界の多様性を説明しようとしており、哲学神秘主義が融合している。例えばプロティノスは「一者」「叡智(ヌース)」「」の3原理から世界を説明し、「一者」は、それ自体把握され得ないものであり光そのもの、「叡智(ヌース)」は「一者」を映し出しているものであり太陽であり、「魂」は「叡智」を受けて輝くもので月や星であるとし、光の比喩で世界の説明を論理化した。この新プラトン主義は魔術ヘルメス主義グノーシス主義にまで影響を及ぼした、とも言われている。

新約聖書』ではイエスにより「私は、世にいる間、世の光である」(ヨハネ福音書 9:5)と語られる。


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