光世紀世界
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出典検索?: "光世紀世界" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2019年8月)

光世紀世界(こうせいきせかい)とは、「ソル太陽系」(地球がその周りを廻っている太陽を中心とする、太陽系)を中心とする半径50光年(直径100光年 = 1光世紀)の宇宙空間である。用語としては、石原藤夫が、ハードSFの舞台などといった考察などのため提案したものである。

そもそもの石原の問題意識は、従前のSFがしばしば「地球から見てわかりやすい明るい星」をテーマにし易かった、という点にあった。確かに、ケンタウルス座アルファ星シリウスなど、近いゆえに明るいという恒星はいくつかある。しかし一方で、宇宙的規模でものすごく明るいために、地球からはかなり遠いにもかかわらず有名な星も多く、例えばデネブなどは一千光年を超えた彼方にある。一方、太陽程度の(ありふれた)主系列星すなわち矮星は、その暗さによって近くに在っても、あまり知られなかった。いわゆるワープ等を常套手段とするスペースオペラであれば銀河を股にかけた活劇もその味といった所であるが、(狭義の)ハードSFであれば、地球からの距離はまず第一に考えたい所であり、しかしそういった目的で編まれた恒星カタログなどは無く、そこで全く新たな観点からカタログ等が作られることとなった[1]。ハードSF作家であると同時にビブリオグラファーである石原の面目躍如と言え、ブルーバックスの「銀河旅行4部作」[2]といった仕事とも地続きにある。

1978年 - 1979年に『S-Fマガジン』に太陽を中心とする半径30光年以内に実在する(当時発見されていた)すべての恒星を収録した星表星図とそれらの解説を連載し、1984年には収録範囲を半径50光年にまで拡大した資料集『光世紀の世界』を私家版であるが刊行した。また。他に、1980年 - 1981年には小説『光世紀パトロール』を上梓している。

『光世紀の世界』は1985年の日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞した。それ自体は私家版ということもあり稀覯本となっているが、一部の抜粋といった内容になっている商業出版物が2冊存在している(3分冊となる予定だったが、3冊目の刊行は未定)。コンピュータ処理用にデータ版のフロッピーディスクが以前は頒布されていたこともあった。小説『光世紀パトロール』はハードカバー版と文庫版が徳間書店より出版されている。
概要

ここでは、敢えて極端に客観的に描写する。

《光世紀世界》は銀河系オリオン腕にあり、銀河系中心から約3万光年離れている。惑星状星雲球状星団などは存在しない。太陽から140光年ほど離れたところにヒアデス星団散開星団)があり、《光世紀世界》内の恒星の一部も固有運動からこの星団の影響下にあると推定される。

人類が知っていた限りでは、1980年代初頭の時点で判っていただけで738個の恒星が存在し、LCC番号(Light Century Catalogue No. 詳細は光世紀星表参照)が付けられている(これ以外にも未発見の暗い星が最少でも約700個、最大で2千個以上存在すると予想されていた)。恒星の約3分の1は連星系をなしており、ほとんどは主系列星赤色矮星で、白色矮星巨星は少数あるが赤色超巨星はなく、中性子星ブラックホールなども発見されていない。いくつかの恒星には惑星が存在することが判明している。知的生物が存在し、文明を築いている惑星系は今のところ一つしか確認されていない。
宙域 / 星域

《光世紀世界》は16の宙域、60の星域に分けられている。

第1宙域(第1星域 - 第5星域)は太陽を中心とする半径15光年の球体である。第2宙域 - 第4宙域は太陽からの距離が15光年 - 30光年の球殻で、銀緯+20度 - -20度が第2宙域(第6星域 - 第11星域)、+20度以北が第3宙域(第12星域 - 第19星域)、-20度以南が第4宙域(第20星域 - 第24星域)である。

第1星域 - 第24星域は比較的近くにある数個の恒星を恣意的にまとめる形で設定され、星域内の恒星を繋ぐ線(一本線かループ状の線、まれに枝分かれした線)が引かれている。例えば第1星域はケンタウルス座アルファ星(トリマン/プロキシマ、LCC 0020A / 0030B / 0010)- 太陽 (LCC 0000) - バーナード星 (LCC 0040) - ロス154(いて座V1216星、LCC 0110)- ウォルフ1061 (LCC 0340) からなる。第1星域 - 第3星域、第6星域 - 第11星域、第13星域 - 第19星域、第20星域 - 第24星域はそれぞれ銀河北方向から見て反時計周りに並んでおり、第4星域・第12星域は太陽から見て北に、第5星域は南にある。

第5宙域 - 第16宙域は太陽からの距離が30光年 - 50光年の球殻で、以下のように区切られている。

銀緯\銀経0度 - 90度90度 - ±180度±180度 - -90度-90度 - 0度
+20度 -
-20度第5宙域
(第25星域 - 第27星域)第6宙域
(第28星域 - 第30星域)第7宙域
(第31星域 - 第33星域)第8宙域
(第34星域 - 第36星域)
+20度以北第9宙域
(第37星域 - 第39星域)第10宙域
(第40星域 - 第42星域)第11宙域
(第43星域 - 第45星域)第12宙域
(第46星域 - 第48星域)
-20度以南第13宙域
(第49星域 - 第51星域)第14宙域
(第52星域 - 第54星域)第15宙域
(第55星域 - 第57星域)第16宙域
(第58星域 - 第60星域)

第25星域 - 第60星域は宙域を銀経で3等分したものである。
光世紀星表

光世紀星表は、以下の14枚の表と6枚の付表からなる。
総合星表
年周視差0.065秒以上(太陽から約50.2光年以内)のすべての恒星について、太陽に近い順に4桁の数字が振られて掲載されている(その後の測定技術の進歩により、距離や順序が変わってしまった星も多い)。収録された738個の星のLCC番号はすべて1の位が0とされた(0000 - 7370)。フロッピー版や『《光世紀世界》への招待』の補遺では77個の星が追加され、7380と7390を除く75個は1の位を0以外の数字にして既存の星の間に割り込ませる形となっている。

最輝星の表太陽より絶対実視等級が大きい星(太陽も含む)88個を掲載。

微光星の表絶対実視等級14.5等以下の星39個を掲載。

相対空間速度の大なる星の表1万年あたり3光年以上動く星48個を掲載。

太陽系にもっとも近づく年代とその時の座標相対空間速度が判明していた星のうち、過去または未来のある時点で15光年以内に接近するもの96個を掲載。

力学的運動から惑星をもつと推定されている星太陽を含む10個を掲載。当時そう推定されていたという事であり、実際に惑星が見つかった星とは一致しないものが多い。

太陽に似た星の表太陽を含む196個を掲載。

3重連星以上の多重連星の表29組を掲載(非実視連星を含めて3重連星となるものもある)。

固有運動を共有する星系の表間隔が大きすぎて公転運動を直接確認できず、固有運動から連星と推定される星(トリマン/プロキシマなど)23組を掲載。なおこのうち3組は固有運動を共有する相手が《光世紀世界》の外にある。

白色矮星の表30個を掲載。

閃光星の表26個を掲載。

アルファベット順の星名一覧表ニックネーム(歴史的な固有名や、その星を発見ないし研究した人物に因んだ名称)のある星、星座名を冠した名称がある星(ニックネームがあるものも含む)、カタログ番号のみの星に分けてアルファベット順に掲載。

50音順の星名一覧表ニックネームのある星、星座名を冠した名称がある星、およびカタログ自体の名前を50音順に掲載。ニックネームの意味についても記載。

宙域および星域順の表


a 「光世紀星表1」の各コラムの説明

b 「光世紀星表・星図」の星名に用いられている各種著名カタログの略号とその説明

c 「光世紀星表・星図」の星名に用いられるギリシア文字のローマ字表記

d スペクトル型記号の説明

e 「光世紀星表1」のコラム20.などで用いられている伴星等にかんする記号の説明

f 「光世紀星表・星図」の作成に使用したプログラムBASICで記述されている。

『《光世紀世界》への招待』には表1の一部と表2,3および付表a,dが、『《光世紀世界》の歩き方』には表4および表12,13の一部と付表b,cが掲載されている。

総合星表には以下のデータが記載されている(『《光世紀世界》への招待』では0000 - 0600のみ全項目を、それ以降と補遺については最初の13項目のみ掲載している)。位置は1950年分点の値。
光世紀カタログ(星表)番号

連星表示主星はA、伴星にはB・C…が付されている。

代表的名称複数の名前を持つ星については、以下の優先順位で名称を採用している。現在もっとも一般的に使われている名称とは異なる場合がある。
ニックネーム

星座を冠した記号・番号
バイエル符号

フラムスティード番号

変光星用記号


歴史的固有運動星表の番号

その他の著名星表の番号



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