元祖!大食い王決定戦
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元祖!大食い王決定戦
ジャンル
バラエティ番組 / 料理 / 特別番組
出演者中村ゆうじ(2016年春まで)
照英(2017年秋まで)
高橋みなみ(2018年秋より)
ナレーターささきいさお(2017年春まで)
大塚芳忠(2018年秋)
服部潤(2019年春より)
中井和哉(2020年秋より)
製作
プロデューサー角田康治(CP)
制作テレビ東京

放送
放送国・地域 日本
放送期間2005年4月11日 -
番組サイト
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『元祖!大食い王決定戦』(がんそ・おおぐいおうけっていせん、The Battle of Big Eaters)は、テレビ東京系列のバラエティ番組(特別番組)である。かつては、春と秋にゴールデンタイムで王座決定戦が、夏と冬に午前中や昼間などのゴールデンタイムでない時間帯で地方での女性限定新人戦の模様が放送されていた。同局のバラエティ番組『TVチャンピオン』の「全国大食い選手権」シリーズを継承している。

現在は、タイトルから『元祖!』を外し、『大食い女王決定戦』『最強大食い王決定戦』として不定期に放送されている。
大食い企画の歴史

テレビ東京の大食い競技番組は、1989年から1991年に『日曜ビッグスペシャル』(現在の『日曜ビッグバラエティ』)枠の一企画として「全国大食い選手権」が不定期に計5回(後述参照)放送されたのが始まりである。その好評を受けて、「大食い選手権」を独立したレギュラー番組として昇華させたのが長寿番組『TVチャンピオン』である。レギュラー向けに様々な競技企画が生み出されていった中でも、「大食い選手権」は同番組内での最大の人気企画であり続け、TVチャンピオンでは姉妹企画「早食い選手権」も放送された[注 1]。他の民放局でも類似の企画が行われるなど大食い、早食いブームの先駆けとなった。しかし2002年愛知県内で中学生給食を早食いして窒息死する事故が発生した[1][注 2][2]。この影響で「大食い選手権」シリーズは、TBS系列で放送されていた『フードバトルクラブ』とともに、放送自粛を余儀なくされ、2002年春から同番組は一切放送されなくなった。

その後、安全対策を万全にした、と主張した上で2005年4月11日に、『元祖!大食い王決定戦』のタイトルで復活した。2005年 - 2006年は半年に1回、2007年 - 2017年までは年に4-5回程度のペースで放送。なお、当番組は『TVチャンピオン』→『TVチャンピオン2』とは完全に別番組の扱いとなっていた。

しかし、2011年3月11日東日本大震災が発生した影響により2011年4月3日の放送予定が取りやめられ、2012年4月8日放送分(震災前の2011年2月に収録されたもの[3])まで1年間の休止を余儀なくされた。

2014年6月22日にはテレビ東京の開局50周年特別企画として、初の世界大会となる『国別対抗!大食い世界一決定戦』が放送された。

2018年は1月1日に放送されていた『国別対抗!大食い世界一決定戦』の放送が行われず、1月上旬に放送を予定していた『元祖!大食い王決定戦 全国縦断 新女王発掘戦?岡山・大分・福島・三重編』は開催中止となった。また、例年春に放送される女性限定の「女王戦」、6月下旬から7月上旬に放送される夏の「新人戦」も行われなかったが、2018年9月17日に、これまでの内容をリニューアルした『大食い女王決定戦2018』が11か月ぶりに放送された。その後は、『元祖!』時代よりも放送ペースを落としつつも、年に1回ないし2回の放送を行っている。

2020年4月からは、本番組から派生した番組として『デカ盛りハンター』が放送されている。
ルール

以下は『元祖!大食い王決定戦』時代のルールを示す。『TVチャンピオン』時代も、ほぼ以下のルールに則る。『大食い王決定戦』時代に変更されたルールについては後述する。

前大会の優勝者に加え、新人戦の優勝者、予選会の成績優秀者、番組推薦の選手など、8?9名ほどの選手が本戦に参加する
[注 3]。日本各地や海外を移動しながら大食い勝負を行い、選手を絞っていく。決勝で料理を最も多く食べた選手が優勝となり、大食い王[注 4](2006年春からの女性限定戦の優勝者は爆食女王)の栄誉と、優勝旗(2014年春までは丼型のトロフィー)および賞金100万円(『TVチャンピオン』時代以前は50万円)が贈られる。

各勝負では制限時間(多くの場合45分[注 5]、決勝・完食勝負は60分[注 6])以内に、指定された料理・食材をどれだけ食べられるかを競う。多くの場合、食べた量の最も少ない1名が脱落していく。『TVチャンピオン』時代は、「制限時間(主に30分)以内に、一定の量用意された料理・食材を全て食べきる。完食できなければ失格」という「早食い」ルールも存在した。一時期廃止されていたが、「完食勝負」と形を変えて復活している。

2012年春の女王戦から2013年春の女王戦まで、及び2016年秋の最強戦、2017年春の女王戦にて実施された「完食勝負」は、基本的に国内の一回戦・二回戦で行われる[注 7][注 8]。5?10品程度用意された駅弁、スイーツ、ご当地グルメなどを指定された順番で食べる[注 9]。制限時間は60分[注 10]で、食べた量の最も少ない1名が脱落というのは通常ルールと同じだが、全員が全品を完食出来た場合は脱落者無しとなり、次の勝負での脱落者が1名増える。また、料理・食材は通常食べている席まで運ばれるが、このルールでは少し離れたところまで自分で取りに行くこともある。2017年春の女王戦では準々決勝にて、ハワイ・オアフ島のクロノア牧場を船や自動車なども使用しながら走破し、5つのチェックポイントにて大食いする「ハワイグルメ5種マラソン勝負」として行われた。

2013年秋の最強戦からは、一回戦では本選出場者がほぼ均等になるように2チームに分けられる。それぞれのチームが異なった料理・食材で勝負を行い、最下位各1名が脱落する。チーム分けの方法は、それぞれの回によってくじ引き、早い者勝ちの自己申告制など異なっている。

2013年秋の最強戦から2014年秋の最強戦まで、及び2016年秋の最強戦は、二回戦では2名脱落のルールで行われる。2016年秋の最強戦の二回戦は、一回戦の脱落者が無かったため脱落者がさらに増え、9名中4名が脱落となった。

2015年秋の最強戦では初めて、大会開催時点での前大会の優勝者および女性限定戦の優勝者は、国内戦はシードとして免除され、海外からの参加となった。国内戦では見届け人の立場となる。

2016年春の女王戦では、日本人選手7名[注 11]に加え、台湾と中国から1名ずつ招待選手が参戦した。

2016年春の女王戦及び2016年秋の最強戦では、日本人選手が優勝した場合は、次回(2017年1月放送)の『国別対抗!大食い世界一決定戦』の日本代表選手に内定した。

2017年秋の最強戦では、従来の一回戦で行われた2チーム制勝負が予選の最終関門戦となり、国内での本選は初戦の1勝負のみが行われた[注 12]


料理・食材の量は、勝負ごとにどの食器にも一定になるように乗せられる。完食した記録は、基本的に食べきった食器の数と総重量で表される。当落ライン上で判定が微妙な場合は、食べ残した量を計量して勝敗を決する。正確な計量が難しい料理・食材で、目分量でほぼ差がないと認められた場合は同着の判定が下ることもある。

試合終了の瞬間、口の中に入れていたものは食べたとみなされるが、口の外にあるものは無効となる。

料理・食材は充分に用意されるが、万一料理等が枯渇したり調理が間に合わない場合には「急きょ代用の料理・食材を調達する」「競技中断」「ノーコンテストで脱落者無し」など、その時によって対応が異なる。

最下位争いが同着とみなされたり、料理・食材が食べ尽くされた際にノーコンテストの裁定が下されたりした場合には脱落者無しとなる。この場合には次の勝負での脱落者が1名増える。また、勝ち残った選手が都合により大会参加を途中辞退した場合に、敗者復活の措置がとられることもある。

料理・食材によっては、主食や付け合せ、調味料などが提供される。味覚を変えることで食欲を呼び起こす狙いから、番組内では「味変(あじへん)」と呼ばれている。味変は選手が自由に利用できるが、味変をいくら食べたとしても記録には一切加算されない。

体調を整えるための一時的な起立や、常識的な範囲での脱衣、屋外での勝負において身体を冷ますため水を頭からかぶる、などの行為も認められている。

決勝戦は3名[注 13][注 14]によるラーメン勝負が定番となっている。海外での決勝でも現地のラーメン店が商品を提供する。ラーメンやうどんなどがテーマの勝負は、熱々の料理が提供されているが、やけど防止のためにスープや汁は飲まなくてよいルールとなっている[注 15]。勝負序盤ではMCが食後の丼の中を網ですくい、食べ残しがないかをチェックしている。

先述の事故を教訓として、「大食いは健康であれ!」「危険な早食いは厳禁!」「食べ物に感謝を!」という「大食い3ヶ条」を定めており、番組冒頭で必ず説明される。『TVチャンピオン』時代は早食いは推奨されており、大食い選手権とは別に早食い選手権も開催されていた。また、番組途中からは大食いは限られた人だけができるものとして一般の人は真似をしないようこちらも番組冒頭で必ず呼びかけるようになった[注 16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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