優駿牝馬
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この項目では、中央競馬のGI競走について説明しています。地方競馬で「オークス」を名乗る競走については「オークス (曖昧さ回避)」をご覧ください。

優駿牝馬(オークス)
Yushun Himba(Japanese Oaks)[1]
第84回優駿牝馬
優勝馬:リバティアイランド
(鞍上:川田将雅)
開催国 日本
主催者日本中央競馬会
競馬場東京競馬場
創設1938年11月23日[2]
2024年の情報
距離芝2400m
格付けGI
賞金1着賞金1億5000万円

出走条件サラ系3歳牝馬(国際)(指定)
負担重量馬齢(55kg)
出典[3][4]
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優駿牝馬(ゆうしゅんひんば)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である。1965年から(オークス)の副称が付けられており、競馬番組表での名称は「優駿牝馬(オークス)」[4]、回次を含める表記では「優駿牝馬(第○回オークス)」[3]と表記している。

「オーク(Oak)」は、を意味する英語[5]。「ダービーステークス」創設者の第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは樫の森が茂る「オークス」と呼ばれる土地を所有しており、1779年にエリザベス・ハミルトンと結婚した際、記念に競馬を開催することを発案[5]。その中に夫人の希望を入れて3歳牝馬のレースを行い、これが「オークスステークス」と名づけられたのが由来とされている[5]。日本では本競走の優勝馬を「樫の女王」という通称で呼ぶこともある[6]

正賞は内閣総理大臣賞日本馬主協会連合会会長賞[3][4]
概要

1938年にイギリスオークスステークスを範として、4歳(現3歳)牝馬限定の「阪神優駿牝馬(はんしんゆうしゅんひんば)」を阪神競馬場(旧鳴尾競馬場)に創設[7]横浜農林省賞典四歳呼馬(現: 皐月賞)東京優駿(日本ダービー)京都農林省賞典四歳呼馬(現: 菊花賞)中山四歳牝馬特別(現: 桜花賞)とともに日本のクラシック競走のひとつとされる。桜花賞は最もスピードのある繁殖牝馬の検定競走とされたのに対し、本競走はスピードとスタミナを兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのレースとされている[7]

距離は創設当初芝2700mだったが、1940年から1942年まで芝2450mで施行した後、1943年から芝2400mに変更[7]。施行場も1946年から東京競馬場に変更され、この際に名称を「優駿牝馬」に改称。1965年から(オークス)の副称が付けられ、現在に至る[7]。施行時期は1952年まで秋季だったが、1953年から春季に変更された[7]

1984年よりグレード制が施行され、GI[注 1]に格付け。1995年から地方競馬所属馬が、2003年からは外国産馬がそれぞれ出走可能になり[8]、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[9]

2018年から2020年まで、本競走の1 - 3着馬には当該年に行われるヴェルメイユ賞への優先出走権が与えられていた。同年よりヴィクトリアマイル安田記念とともにデスティナシオンフランスの名称で提携していた[10]が、2021年より対象競走から外された[11]
競走条件

以下の内容は、2024年現在[3][4]のもの。

出走資格: サラ系3歳牝馬(出走可能頭数 :最大18頭)

JRA所属馬

地方競馬所属馬(後述)

外国調教馬(優先出走)

負担重量: 馬齢(55kg)

第3回 - 第6回は57kg[2]

未勝利馬・未出走馬(収得賞金が0の馬)には出走権がないものの、未勝利馬・未出走馬でも出走できるフローラステークス・スイートピーステークスで収得賞金を加算し、優先出走権を得れば出走できる。2017年までは、フローラステークス3着・スイートピーステークス2着でも優先出走権を得られたものの、これらの着順では収得賞金を得られないため、未勝利馬・未出走馬がこれらの着順となった場合は出走資格を得られなかった[12]

出馬投票を行った馬のうち優先出走権を持つ馬から優先して割り当て、その他の馬は通算収得賞金の総計が多い順に出走できる。なお、出馬投票の結果同順位の馬が多数おり出走可能頭数を超過した場合は、抽選で出走馬を決める[12]
優先出走権

出馬投票を行った外国馬は、優先出走できる[12][13]

JRA所属馬・地方競馬所属馬は以下の競走で所定の成績を収めた馬に、優先出走権が付与される[12][14]

優先出走権トライアル競走競走名格競馬場距離必要な着順
桜花賞GI阪神競馬場芝1600m5着以内
フローラステークス
(オークストライアル)GII東京競馬場芝2000m2着以内
スイートピーステークス
(オークストライアル)L東京競馬場芝1800m1着馬

地方競馬所属馬は上記のほか、NHKマイルカップの2着以内馬、およびJRAで施行する芝の3歳重賞競走優勝馬にも出走資格が与えられる[12][14][7]
賞金

2024年の1着賞金は1億5000万円で、以下2着6000万円、3着3800万円、4着2300万円、5着1500万円[3][4]
歴史
年表

1938年 - 4歳牝馬限定の競走「阪神優駿牝馬」を創設
[7]

1939年 - 距離を2450メートルに短縮。1位入線のヒサヨシが競走後、薬物使用が判明し失格となり、2位入線のホシホマレが繰り上がりで優勝(ヒサヨシ事件)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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