僕と彼女の×××
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僕と彼女の×××
ジャンル
ラブコメディ
漫画
作者森永あい
出版社マッグガーデン
掲載誌月刊ステンシルエニックス
月刊コミックブレイド
月刊コミックアヴァルス
→WEBコミック Beat's
発表期間2001年2月 - 2013年3月
巻数全8巻 + 番外編1巻
テンプレート - ノート

『僕と彼女の×××』(ぼくとかのじょのペケみっつ)は森永あいによる漫画作品。気弱な主人公・上原あきらと、尋常では無い美少女であるが破天荒で暴力的な性格を持つヒロイン・桃井菜々子の身体が入れ替わってしまうと言う設定の、学園ラブ・コメディー。2001年より雑誌上で連載され、本編8巻および番外編1巻にて完結。
概要

上原あきら・桃井菜々子・千本木進之介・椎名真琴、この4人の学園生活をメインとした男女人格交換ものの学園恋愛マンガ。キャッチ・コピーは新世紀型 愛憎悲喜物語(しんせいきがた ラブストーリー)。

初出は『月刊ステンシル』(エニックス(現スクウェア・エニックス)刊)で、2001年3月号から11月号まで隔月で連載。第5話までを掲載後一旦終了し、掲載誌を『月刊コミックブレイド』に移し2002年4月号(第1回[1])から2007年10月号(第33回)まで隔月で連載。さらに2007年11月号より『月刊コミックアヴァルス』に掲載誌を移籍し2011年9月号まで連載、同年10月にコミック8巻発売を以て終了した。
その後2012年6月よりマッグガーデン社の『WEBコミック Beat's』にて番外編がスタートし、翌7月-2013年3月まで隔月で新作を公開、同年5月に番外編と銘打ったコミックが発刊され、本作品は完全に終了となった。

2005年に読者プレゼント用にCDドラマ化、また実写映像化もなされた。

2007年11月頃に携帯コミック化された。

2011年10月のコミック8巻発売時に、限定版として再度CDドラマ化された。

2013年5月の番外編コミック発売時に、限定版として再度CDドラマ化され、16ページの小冊子も付属した。
あらすじ
本編

高校一年生の上原あきらは、同じクラスの、非常に美少女ではあるが「野獣」とも呼ばれる桃井菜々子に一目惚れした。ある日、あきらは菜々子の祖父桃井萬造の「人間を小さくする機械」での人体実験の事故に巻き込まれ、二人の中身が入れ替わる。あきらは菜々子の身体を得、菜々子はあきらの身体を得てしまった。

菜々子との距離が一気に近づき喜びながらも自らの身体に戻ろうと必死なあきらに比べ、元々が男っぽい性格の菜々子は水を得た魚のごとく男としての生活を楽しみ、16年間慣れ親しんだ身体ながらも、本来の女の身体に戻ることにあまり興味を示さない。

そんな折、女の身体となってしまったあきらは親友であった千本木に惚れられてしまい、猛烈なアプローチを受ける。菜々子もやはり男の身体をもって、友人であった椎名と交際を始めることとなった。

はじめは男同士だと千本木のアプローチを頑なに拒んでいたあきらであったが、元々は小学生からの無二の親友と言うこともあり関係が良かったため、そしてあきらが元来女っぽい素養を持っていたためか、いつしかあきらも千本木を愛し、この二人も交際を始める。

その後、海外赴任していた菜々子の両親が一時帰宅。父親はがさつであった菜々子の中身があきらに入れ替わり、非常に女らしくなっていたことをいたく気に入り、あきらに対し、このまま入れ替わったままの生活を続けてくれないかと懇願する。しかしあくまで自分の身体を取り戻したいあきらはそれを拒み、萬造により新に作られた「入れ替えクン」により、二人の心と身体を元に戻すことになった・・・かに思われた。だが入れ替えの瞬間、あきらは千本木の事が気にかかり、入れ替え君から脱出してしまう。しかもこの際、事故により菜々子の父・憲司の身体が人形サイズにまで縮んでしまった(なお、作中では一連の機械は名称こそ異なるものの、動作原理は非常に似たもので、ひとたび事故が起これば身体が縮んだり伸びたり入れ替わったりと言った事が発生する)。

そしてあきらは菜々子の身体のまま、千本木と共に女としての人生を歩むことを決める。菜々子はやはりあきらの身体のまま椎名と共に男としての人生を歩むこととなった。

だが、その後縮んでしまった憲司を元に戻すためやはり萬造により作られた「デカデカくん」で、またしても事故が発生する。せっかく女としての人生を歩む決意を固めたあきらであったのに、本来の男の身体に戻ってしまったのだ。

一時はそれを喜んだあきらであったが、共に歩むと決めた千本木の事や、あきらの身体で菜々子と交際していた椎名の事が気にかかり、やはり菜々子の身体に戻りたいと考えるが、先の事故で萬造が記憶喪失に陥ってしまい、入れ替えクンを修理することができなくなってしまっていた。

そこで千本木は一大決心をし、理系コースに進み自らが機械を修理することを目指す。あきらも千本木に付き沿うかたちで進路を理系コースに変更する。修理が可能となるのはいつになるかわからず、当面あきらは本来の男の身体のままで千本木と、菜々子もやはり本来の女の身体のままで椎名と交際を続けることとなるが、作中で登場する「よく当たるおっぱい占い師」によれば、将来は幸せになれると言う。

そして、成長した千本木が奈々子の身体に入ったあきらを「お姫様だっこ」するカットで、本編の全8巻は完結する。
番外編

その後刊行された9冊目の単行本「番外編」では、本編で描かれなかったエピソードもあるが、本編より後の話も描かれている。番外編巻末によれば、本編のその後は描かないつもりであったが、その後を描いて欲しいと言う人が多かったため、改めて番外編を描く事にしたと言う。

第3話では一時的ながら本来の女の身体に戻った菜々子は相変わらずがさつであり、椎名と言う彼女がありながら、せっかく女に戻ったんだから一回くらいは女としての性行為を経験して置こうと、千本木を押し倒しコトに及ぼうとするがこれは未遂に終わる。

そして改めての「最終話」では、7年の歳月を経てついに千本木が入れ替えクンの修理を成し遂げ、あきらは菜々子の身体を、菜々子はあきらの身体を得る事ができた。待ちに待たされた千本木は即座にあきらを別室に連れ込み押し倒し監禁し性行為に及ぼうとするが、この時にこれが成就したかは定かではない。

その後、あきらは千本木の子を宿し、同時期に菜々子の妻である椎名も子を宿した。出産は非常に痛いと聞くため不安を隠せないあきらであったが、ここで、菜々子と椎名が使うために、菜々子の依頼で(一体何の為に使うのかは全く明らかにされていないが)千本木が開発した「入れ替えクンポータブル」が萬造のために事故を起こしてしまう。今度はあきらと千本木が入れ替わってしまったのだ。その際のショックで陣痛が始まってしまい、急遽、千本木はあきら(本来は菜々子)の身体で出産を行うハメになってしまった。その後無事元にはもどったものの、あきらは不安だった出産を千本木が行ってくれたため助かったが千本木は暫く廃人状態であった、と言うところで、この改めての「最終話」と、12年間に渡って描かれた物語も幕を閉じる。

なお本編では、菜々子の彼女である椎名はあきらと菜々子の中身が入れ替わっている事をあきら・菜々子・千本木から隠されており、物語の終盤であきらと菜々子が本来のかたちに戻った時も、これが入れ替わっている状態であり、あくまで「上原あきら」と付き合っているものだと信じていた、と三人は考えていた。だが椎名はこの時に真実に感づいていた[2]。番外編の巻末では、奈々子が椎名にプロポーズする際に、実は自分は上原あきらではなく本当は桃井奈々子であるという事実を告白しようとするが、「実は俺・・・」と切り出した途端、椎名に「知ってた」と返され、ずっと後ろめたかった?良心痛んでた?といじられる、と言うオチがついている。
登場人物

※声の記述はドラマCD版、「演」の記述は実写版
上原あきら(うえはら あきら)
声 -
野島健児 / 演 - 塩谷瞬主人公。武蔵野学院高等学校の1年3組→2年4組。8月30日生まれの乙女座。趣味はで、部活も囲碁クラブに所属。千本木とも碁を打つ。煮っころがしが一番の好物。成績も上位で運動神経も抜群な美青年。地味な性格のためクラスでも目立たない存在だった。菜々子に一目惚れし密かに想っていたが、桃井萬造の実験に巻き込まれる。思考は、いつでも前向きな捉え方である。1人だけで元に戻ろうと奮闘し、今でも菜々子が好き。だが告白はしておらず、物語の最終盤でようやく菜々子に、ずっとあなたが好きだったと伝えることができた。極度の奥手で、興奮するとすぐに鼻血が出る。

本稿では「あきら(体は菜々子)」に統一。

桃井菜々子(ももい ななこ)
声 - 沢城みゆき / 演 - 高橋真唯ヒロイン。(黙っていれば)立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花。・・・ただし、黙っていれば、である。162cm、48kg、Dカップ。男勝りで凶暴かつ横暴にして破天荒な性格。周りからは野獣と恐れられている。保健体育以外の成績はかなり悪く、いつも追試を受けまくっている。あきらと同じ高校にどうやって入学したのかは謎。祖父の実験であきらと入れ替わり、現在の状況を楽しんでいる。あきらの姿のまま真琴と付き合い始める。あきらへの想いには全く気付いていない。愛読書は『週刊ゴング』と『さ●』、そして「俺とアイツの×××」である。携帯は持っていない。その男っぽくがさつな性格から、あきらの身体を手に入れてからは空手を始めるなど水を得た魚のように活発に活動。早々に女性を捕まえ性行為を経験し、また同級生の女友達・椎名と交際を始める。なお周囲から見れば、野獣だった菜々子が、中身があきらになることで急に女らしくなり、そして物語終盤では野獣に戻ってしまったかたちであり、クラスメイトから1年生の時に戻ったみたいだなどと噂されている。椎名との結婚後はアクションスターとして活躍中で、少なくとも香港映画に出演している[3]

本稿では「菜々子(体はあきら)」に統一。

千本木進之介(せんぼんぎ しんのすけ)
声 - 鳥海浩輔 / 演 - 藤沢大悟あきらとは小学校時代からの親友。金髪に近い茶髪で髪は長め。修学旅行編頃から後ろを縛っている。姉が3人いるためか女の扱いには慣れている。顔も頭も運動神経も良く、子供から人妻まで幅広い女性にモテる。あきらとは碁や人生ゲームでよく遊んでいた。あきらと菜々子の変化に驚くものの、あきら(体は菜々子)に好意を持ち半ば強引に言い寄る。あきらとは付き合いが長いため2人の秘密に気がつき、いつしかあきらを恋愛や性の対象と捉えだし、猛烈なアプローチをしかける。なお、かなり女慣れしており、あきらにアプローチしながらも他の女性と性行為を行なうなどしている。番外編第5話では、物語が始まる以前より、あきらに対し尋常ならざる好意を抱いていたことが描写されている。
椎名真琴(しいな まこと)
声 - 釘宮理恵 / 演 - 鈴木あきえ菜々子とは高校からの親友。体育時間中、菜々子(体はあきら)にお姫様だっこで保健室に運んでもらったことをきっかけにあきらと付き合う。お菓子作りが上手で、彼女の作るワッフルは絶品。寝相が悪く、神経は太い。あきらの周りでは唯一まともな人で、落ち込んだあきら(体は菜々子)の癒し的存在。
委員長
声 - 島ア信長2年に進級後のクラスの委員長。雑学ハカセでアルバム委員。漫研所属で学園祭では『ロミオとジュリエット』のポスターを描いた。


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