[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

頭にかぶる雨具については「」を、キノコの傘については「キノコの部位#傘」を、King Gnuの曲については「傘 (King Gnuの曲)」をご覧ください。
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "傘" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年5月)
傘で雨を防ぐ様子強い直射日光から人体を守る日傘(ベトナムフエにて)一般的な洋傘傘をさす皇太子時代の昭和天皇(1921年)明治時代

傘(?・かさ、からかさ)は、日光などが体に当たらないよう、頭上に広げ差しかざすもの[1]金属などの骨に合成樹脂ビニール[2]などを張り、を据えて開閉ができるようにしたもの。部に直接かぶって使う用具である「」と区別するために「さしがさ」「てがさ」ともいう[1][3]。「笠」とは同語源である。

「傘」は、上から降下してくるものに対して直被しないように防護する目的の用具で、一般には手に持って差しかけて使う用具の総称をさす。なお、ガーデンパラソルやマーケットパラソルなど携行を目的としない特殊な傘もあり、これらは地面に立てたり吊ったりして用いる。傘は現代においては、などの降水時にや持ち物を濡らさないために使うほか、夏季の強い日射を避けるために使うことも多い。
歴史

中国では古くから天蓋式の傘が発達し、日本へは百済を通じ伝来した。『日本書紀』には百済聖王(聖明王)の使者が552年欽明天皇へ幢幡を献上したと書かれている、当初は主に日射を避ける「日傘」として用いていたが、その後日本独自の構造的進化も見られ、降水に対して使うことが多くなっていった[4]。しかし開国後には欧米文化が開港場に取り入れられ、横浜では貿易商のほか武士も、西洋製の鉄でつくられた8骨もしくは16骨の絹傘を用いるものが表れた。この絹傘が後のこうもり傘であり、晴雨両用となり、さらに杖(ステッキ)にもなり、文明開化の象徴とされた[5]

明治時代中期以降になるとこうもり傘(特に女性もの)は、絹張りの周囲に欧米風に房飾りをつけたり、レースを施すといった美しさ重視の物が増えた。また深張りのものは美人傘と呼び、高級織物が用いられた。一方、明治後期からパラソルが洋風の日傘として登場するようになり、『横浜開港見聞誌』には開港場で女性がさして歩いている図が見られる。ただしパラソルが大衆化したのは大正に入ってからである[5]。昭和30年代に洋傘生産量が和傘を上回っている[5]。日本における傘文化の経緯詳細については「和傘」節を参照。

ヨーロッパでは、帝政時代の古代ローマに生まれた傘が中世にカトリック教会を通じて広まったが、それは君主や聖職者などに差しかけられた高位と威信を表す天蓋で、単なる傘以上の意味があった。しかしヨーロッパでは傘は一般に弱弱しいものと考えられ、長年忌避された。フランスにパラソルが導入されるのは、1533年にイタリアのメディチ家から嫁したアンリ2世妃のカトリーヌ・ド・メディシスによってである。17世紀に入ると、傘は上層社会の間ではそれほど珍しくなくなり、雨傘は、18世紀になると日傘と並ぶおしゃれの道具になっている。イギリスでは雨傘を意味するアンブレラの語が定着したのは18世紀初めである。そして現在の一人ざしのこうもり形の洋傘が発明されたのは、イギリスのジョネス・ハンウェイ(Jonas Hanway)による18世紀なかばのことである。それが販売されるのは1787年で、一般化したのは19世紀初めであった。また金属骨の傘がイギリスのサムエル・フォックス社によって発明されたのが1847年で、以後傘は急速に普及した[5]
語彙・語句
東アジア(漢字圏)
日本語時代祭り:笠

日本語では、古来「かさ」とは笠を指し、傘は「差しがさ」と呼称した。「」は、柄がなく頭にかぶるものである。それに対し「傘・?」には柄(え、から)があり、「からかさ」とも読む。頭上を防御するための傘を「さす」は、「刺す」ではなく「差す」である。

現代日本語の「傘」の読みは、日常会話では日本語固有語である大和言葉を用い訓読みして「かさ」と発音することがほとんどである。動作を伴った熟語においては「開傘(かいさん)」などと音読みで発音することもあるが少数例であり、熟語であっても「唐傘(からかさ)」「日傘(ひがさ)」「雨傘(あまがさ)」などと訓読みされたり、「洋傘(ようがさ)」などと重箱読みされる例が多い。

日本語では、使う目的によって雨傘(あまがさ)、日傘(ひがさ)と呼んで区別する。日本の伝統的な工法と材質で作られたものを和傘、西洋の伝統的な工法と材質で作られたものを洋傘と呼ぶ区別もある。洋傘をこうもり傘ともいうが、こうもり傘の語源に関しては、「傘をかぶる」が「こうむる」となり、これを語源とするなどの複数の説があるが、アメリカ合衆国からのマシュー・ペリーによる黒船来航時、持ち込んだ洋傘を「その姿、蝙蝠(こうもり)のように見ゆ」と比喩したことから生まれたという説が最も有力である。
中国語兵馬俑にみられる傘

現代中国語では、日本語と同様、総称として「傘」(簡体中文:「?」、ピン音:s?n)を用いているが、特に降水対応の傘を指す際に「雨傘」(簡体中文:「雨?」、ピン音:y? s?n)を用いる。
朝鮮語

朝鮮語では日本語の訓読みに相当する習慣がなく、漢字語はあくまで漢音で発音するため、日本語の音読みと同様に中国語発音に倣って、「傘」の総称は「?(サン)」、降水対応の傘は「??(ウサン、「雨傘」の朝鮮語音読)」と呼称される。
欧米
ラテン語・イタリア語

アンブレラは、「影」の意をもつラテン語 umbra がイタリア語に転化して ombrella と指小辞化したもので、元々「影をつくるもの」を意味した。またイタリア語において、「太陽から守る」意をもつ語パラソーレ(parasole)が、日除けの用具としての傘の呼称として用いられた。
フランス語

現代フランス語では、オンブレル(ombrelle)は婦人用の小さい日傘を、パラプリュイ(parapluie)は字義どおり雨よけを指す用語として明確に区分されており、晴雨兼用の傘は別途オン・トゥ・カ(en-tout-cas)と呼称されている。
英語

現代英語では、一般に雨傘をアンブレラ(umbrella)、日傘をパラソル(parasol)またはサンシェイド(sunshade)として区別するが、これらは語源上いずれも日傘の意である。アンブレラ、パラソルとも上節に述べたラテン系言語からの輸入外来語であり、1750年代以降には、アンブレラが主に雨傘を指す用語として、パラソルないしサンシェイドが主に日傘を指す用語として割当てられることとなった。広義にはアンブレラで総称する。
構造傘の各部の名称

傘は雨傘・日傘、和傘・洋傘の区別なく、通常、全体を支える中棒、全体を覆う傘布(カバー)、傘布を支える骨によって構成される。また、付属品として傘カバーや傘袋、バンドなどの周辺部品を付帯する。

以下、傘を構成する代表的な部品について記す。
中棒

傘の心棒を構成する部品。中軸、シャフトともいう。伝統的には、堅牢性を求めて組成密度の高い品種の木材が好まれて使われてきた。現代でも高級傘には高密度木材が好まれるほか、堅牢性を求めて中空管状のチタン材、カーボネート材が用いられる例が見られ、主に折畳み傘には軽量性を兼ね堅牢性も確保する目的で特殊アルミニウム合金特殊プラスチックも好んで用いられる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:130 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef