偽物語
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この項目では、西尾維新の小説について説明しています。日本の仮名草子については「仁勢物語」をご覧ください。

偽物語
ジャンル青春怪異小説
小説
著者西尾維新
イラストVOFAN
出版社講談社
レーベル講談社BOX
発売日上:2008年9月2日
下:2009年6月10日
巻数全2巻
話数全2話
アニメ
原作西尾維新
監督新房昭之
シリーズディレクター板村智幸
シリーズ構成東冨耶子、新房昭之
脚本木澤行人、中本宗応
キャラクターデザイン渡辺明夫
音楽神前暁
アニメーション制作シャフト
製作アニプレックス講談社、シャフト
放送局放送局参照
放送期間2012年1月7日 - 3月17日
話数全11話
関連作品


総合記事:〈物語〉シリーズ

前作:傷物語(2008年)

次作:猫物語(黒)(2010年)

テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータル文学アニメ

『偽物語』(ニセモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説〈物語〉シリーズ第3弾(通巻4、5巻目)として講談社BOX講談社)より上巻が2008年9月に、下巻が2009年6月に刊行された。イラストVOFANが担当している。2012年にテレビアニメ化された。
概要

『偽物語』は21世紀初頭、私立直江津高校の周辺に出没する「怪異」に関わった少年少女を描いた青春怪異小説『化物語』の続編である。上巻は主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)の大きい方の妹・火憐(かれん)の話で第六話「かれんビー」、下巻は小さい方の妹・月火(つきひ)の話で最終話「つきひフェニックス」となっている。

時系列的には『化物語』がゴールデンウィーク明けの5月から6月の文化祭までの話だったのに対し、本作はその後の夏休み中の話となっている。テーマはタイトルにもなっている「偽物」と「本物」、そして「正義」。作者の西尾は『化物語』のボーナスステージ的な作品と位置付けており、本筋に無関係な雑談パートにも多くの紙幅が割かれている。『化物語』『傷物語』の6人のヒロイン月も引き続き登場するが、西尾の「登場人物は常に変化し続けるもの」との考えから、髪型や性格に変化がみられるキャラクターが多数存在する。なお、本作『偽物語』の執筆中に『化物語』のアニメ化が決定しており、作中にアニメ化にまつわるメタフィクショナルな発言が散見される。

箱絵は上が逆立ちをする火憐、下が和服を着た月火で対をなしており、イラスト担当のVOFANはシリーズで最も気に入っていると語っている[1]

当初は『偽物語』でシリーズが完結する予定だったため「つきひフェニックス」が最終話とされたが、羽川翼(はねかわつばさ)と八九寺真宵(はちくじまよい)について書き足りないことがあったため、続刊『猫物語』、『傾物語』が書き下ろされることになった[2]。これに関しては、『偽物語(下)』のあとがきの中でも言及している。そのため、『猫物語』以降のシリーズ作品の話数は形式上のものとなる。
あらすじ
かれんビー

蟹、蝸牛、猿、蛇、猫。直江津高校周辺に現れた怪異に関わった5人の少女の事件が解決し、文化祭を終えた夏休み、阿良々木暦は恋人の戦場ヶ原ひたぎによって学習塾跡に監禁される。千石撫子(せんごくなでこ)を苦しめていたおまじないを意図的に流行らせている人間がいるという。黒い喪服のようなスーツに身を包んだ男、その名は貝木泥舟(かいきでいしゅう)。かつて、ひたぎを騙した詐欺師の一人が再びこの町に現れたらしい。

栂の木二中の「ファイヤーシスターズ」の異名を持ち、正義の味方を自称する火憐と月火は、中学に流行ったおまじないの元凶である貝木の居場所を突き止めるが、返り討ちにあってしまう。暦は学習塾跡から脱出し、妹を助けるため、ひたぎと共に貝木と対決する。
つきひフェニックス

貝木泥舟との対決を終え、上の妹である火憐と少し仲良くなった暦。

夏休みの外出中、暦は影縫余弦(かげぬいよづる)と斧乃木余接(おののきよつぎ)と名乗る不思議な二人組と出会う。再会した貝木によると、彼女らは「不死身の怪異」を専門とするゴーストバスターだと言う。吸血鬼である忍野忍(おしのしのぶ)とその眷属だった自分が目的だと考える暦だったが、彼女らの真の目的は意外な人物だった。

彼女たちの目的、矛先が自分の小さいほうの妹である阿良々木月火(あららぎつきひ)であることを知った暦。余弦の手によって時鳥(ほととぎす)の怪異に憑かれているという月火の正体を目の当たりにする。しかし、暦は不死身で偽物な彼女を自分の妹として、家族としてこれからも変わらず受け入れることを決意する。そして、最終決着をつけるため、忍と共に影縫と余接の待つ塾の廃墟へと向かうのだった。
登場キャラクター

「声」はテレビアニメ版における担当声優。詳細は「〈物語〉シリーズ#登場人物」を参照
阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
声 - 神谷浩史本作の主人公で語り手。春休みに吸血鬼に襲われたことで不死性を持つ高校三年生男子。前作では鬼太郎のような髪型だったが、首筋にある噛み傷を隠すため髪を伸ばしており、現在はロンゲになっている。
阿良々木 火憐(あららぎ かれん)
声 - 喜多村英梨暦の上の妹。栂の木第二中学校三年生。スズメバチの怪異に関わる少女。空手を嗜んでおり、肉体派でジャージが似合う。いつもポニーテイルにしていたが、8月に切り落としてしまう。
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)
声 - 井口裕香暦の下の妹。栂の木第二中学校二年生。ホトトギスの怪異に関わる少女。茶道を嗜んでおり、頭脳派で着物が似合う。ことあるごとに髪型を変え、上巻ではダッチ・ボブ、下巻ではワンレングスにしている。
戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)
声 - 斎藤千和直江津高校三年生。蟹の怪異に関わった少女。暦から「ガハラさん」というニックネームで呼ばれている。腰まで届く程のロングヘアだったが、上巻と下巻の間にショートヘアになった。
八九寺 真宵(はちくじ まよい)
声 - 加藤英美里小学五年生。蝸牛の怪異に見舞われた少女。他のヒロインと異なり、容姿・性格に変化が無く、髪型はツインテイルのままとなっている。
神原 駿河(かんばる するが)
声 - 沢城みゆき直江津高校二年生。猿の怪異に関わった少女。以前はショートヘアだったが、髪が伸びるのが早く、7月の段階では結べそうなくらい伸びている。
千石 撫子(せんごく なでこ)
声 - 花澤香菜暦の出身校の公立中学校二年生。蛇の怪異に関わった少女。恥ずかしがりなので普段は前髪で目を隠すようにしているが、ここぞという時はカチューシャで前髪を上げる。
羽川 翼(はねかわ つばさ)
声 - 堀江由衣直江津高校三年生。猫の怪異に関わった少女。文化祭後、髪を肩で切り揃え、眼鏡を止めコンタクトレンズを使用している。
忍野 忍(おしの しのぶ)
声 - 坂本真綾かつては暦を襲った吸血鬼の末路の姿で、暦と和解後は主従の関係が逆転する。忍野メメから怪異の知識を得ており、彼に代わる役割を担う。前作とは対照的にヒロイン的な立ち位置になっている。普段は暦の影の中に潜んでいる。ミスタードーナツが大好き。
貝木 泥舟(かいき でいしゅう)
声 - 三木眞一郎かつてひたぎを騙した詐欺師。金銭目的で婦女を騙すことも厭わない。
影縫 余弦(かげぬい よづる)
声 - 白石涼子京都弁を話す陰陽師。地面を歩けない呪いをかけられており、移動するときは塀の上を通ったり、余接の人差し指の上に立ったまま余接が歩いて移動する。
斧乃木 余接(おののき よつぎ)
声 - 早見沙織余弦に付き従う童女。口癖は、「――僕はキメ顔でそう言った」。
既刊一覧
小説

西尾維新(著) / VOFAN(イラスト) 『偽物語』 講談社〈講談社BOX〉、全2巻

「上」2008年9月1日発行(9月2日発売
[3])、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-06-283679-1


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