偽れる盛装
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偽れる盛装

監督吉村公三郎
脚本新藤兼人
製作亀田耕司
出演者京マチ子
藤田泰子
小林桂樹
河津清三郎
音楽伊福部昭
主題歌池真理子「祇園ブギ」
久保幸江「加茂川夜曲」
撮影中井朝一
編集西田重雄
製作会社大映京都撮影所
配給大映
公開 1951年1月13日
上映時間102分
製作国 日本
言語日本語
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『偽れる盛装』(いつわれるせいそう)は、1951年(昭和26年)1月13日公開の日本映画である。大映製作・配給。監督は吉村公三郎、脚本は新藤兼人、主演は京マチ子モノクロスタンダード、102分。

松竹を辞めて近代映画協会を設立した吉村と新藤が大映で製作した作品で、新藤の師である溝口健二の戦前期の代表作『祇園の姉妹』のオマージュとして脚本を執筆した[1]。第25回キネマ旬報ベスト・テン第3位。1964年(昭和39年)に『肉体の盛装』の題名でリメイクされた。
スタッフ

監督:
吉村公三郎(近代映画協会)

製作:亀田耕司

脚本:新藤兼人(近代映画協会)

撮影:中井朝一

音楽:伊福部昭

美術:水谷浩

振付:楳茂都陸平

主題歌

「祇園ブギ」(吉村公三郎作詞、原六朗作曲、池真理子歌)

「加茂川夜曲」(吉村公三郎作詞、原六朗作曲、久保幸江歌)


キャスト

君蝶:
京マチ子

妙子:藤田泰子(松竹)

千代:村田知英子(松竹)

きく:滝花久子

福彌:柳恵美子

友香:橘公子

孝次:小林桂樹

渡邊:河津清三郎

山下:菅井一郎

伊勢浜:進藤英太郎

笠間:殿山泰司

藤尾:三好栄子

せつ:藤代鮎子

とんぼ:牧千草

おとき:常盤操子

北川博士:南部章三

あんま:石原須磨男

伊達三郎

小松みどり

小林叶江

堀北幸夫

製作

本作はもともと『肉体の盛装』の題名で、吉村公三郎新藤兼人松竹に在籍していた時に企画された。2人は宮川町の花街で入念な聞き取り調査を行って構想を練り[2]1948年(昭和23年)11月にシナリオが完成した[3]。当時、吉村と新藤はコンビで『安城家の舞踏会』『わが生涯のかがやける日』などの作品を作っていたが、1949年(昭和24年)に『森の石松』『真昼の円舞曲』『春雪』が興行的に失敗したため、次回作として用意していた『肉体の盛装』の製作を拒否され、会社から2人のコンビ解消を迫られた[4][5][6]。そのため2人は1950年(昭和25年)3月に松竹を退社し、同月中に絲屋寿雄殿山泰司山田典吾近代映画協会を設立した[7]

『肉体の盛装』は、近代映画協会の第1回作品として大映に企画を持ち込み、製作担当重役の川口松太郎に監督込みでシナリオを売り込むが、川口に「駄目だね。今時芸者ものなんてはやらんよ」と、にべもない返事で断られてしまった[8][9]。続いて第三次東宝争議が終結したばかりの東宝と提携して製作し、山田五十鈴(君蝶役)、藤田泰子(妙子役)、志村喬(伊勢浜役)、森雅之(孝次役)の配役で、砧撮影所にセットを2杯作り、京都でロケを行うが、撮影の途中で労組員の大量解雇が発生し、ストライキのためスタッフの大半が京都から引き揚げてしまったため、製作は中止となった[5][10][11][12]


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